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雑感 2023/1/11 ホーユーヘアカラーミュージアムに行ってきた

黒柳が書いた、ホーユー協賛のお題企画 #髪を染めた日  については、これまでもいろいろな形で触れてきた。
そして、どうしても行きたい場所ができた。

それが、ホーユーヘアカラーミュージアム

徳川園、徳川美術館のすぐそばだという。
そう言えば、ちょうど1年前くらいに徳川園に行ったときに、なんだか不思議な建物があるなと思った記憶がある。それが、ホーユーヘアカラーミュージアムだったようだ。
行かなければ。

そして、館内でやっている企画展「染める。染めてから、」~髪を染めた日の物語から生まれたアート展~ にも、多分に興味を惹かれた。
正直に白状しよう。黒柳の作品があるのではないかと期待したのは、この私だ。



というわけで。
近いからこそいつでも行けると思ってしまい、意外に行きそびれていたけれど、重い腰を上げて出かけてみた。

名古屋・栄方面から、基幹バスに乗る。
私は乗り慣れた路線だが、初めて見るとびっくりする路線でもある。
「徳川園新出来しんでき」停は、もともと「新出来」だったなぁ、などと感慨に耽る。
車内アナウンスで、「ホーユーヘアカラーミュージアムへは、ここでお降りください」と言っている。もちろん広告なのだが、そんなことがいちいち嬉しい。

いざ、ミュージアムへ。

かなり独特な外観。
細い道をはさんだ向かい側が、すぐ徳川園である。

予想はしていたが、館内には誰もお客さんはいない。
その分、係の方が丁寧に出迎えてくれる。
案内ツアーもあるとのことだったが、一人でゆっくりと眺めることにした。
無料で使えるロッカーもあるので、コートなどを置いて身軽に見て回ることが出来る。
あ、大事なことを忘れていた。
入館料は無料である。
ので、徳川園に行った際には、ぜひ寄ってみることをお勧めする。

まずは、1階の企画展から。
応募された文章の作品と、それからインスピレーションを受けて作られた作品が対で展示されている。

目についたのはこの作品。

青の中に

元の作品には、私はあまり動かされなかったのだが。
透明なキューブが積み重なって、ところどころに青が散りばめられている。そして、スポットライトが当てられて、キラキラと輝いている。
単純に、私が好きな造形である。


そして、私が今回いちばん惹かれたのは、これ。

美術作品の方じゃないんか、というお叱りをいただくだろうが、そちらは、私にはあまり響かなかった。

一人前

読んでいただくと分かるが、冷静に見ると、ありがちな話だとも思う。
でも、私は、会場でこれを読んで、鳥肌が立つほどの感情の高まりを覚えたのだ。
私が、潜在的にこういう型、否、殻の破り方を欲しているのかもしれない。
髪色を派手にしたいというわけではないが、何かをぶち壊してやりたいという思いは、私の中に確かにある。
そうか。本当に壊したいのは私自身なのか。
だから、私は、こんなにも心を動かされるのか。

この歳になると、新しいことに挑戦したり、環境を変えたりすることよりも、現状維持で妥協しがちな場面が多くなる。
それが悪いわけでもないと思っているが、ふとした場面で、抑えている感情が頭をもたげてくることもあるのだ。


会場には、無料の図録が置かれていたので、ありがたく頂戴した。
普段、美術館に行っても図録は買わない派なので、ちょっと嬉しい。



企画展を見た後は、2階3階の展示室へ。
「髪を染める」ということの歴史を紹介した2階の展示、ホーユーという会社の歴史を紹介する3階の展示。
黒柳が感心していた100年前はおろか、平安の昔から、髪を染めるということが人々の関心事で、戦後の食糧難の時代にさえ、米と髪染め剤を交換してほしいという人がいたという話は、単純に驚きだった。


全てを見終わり、アンケート用紙が設置されていたので、思いの丈を記入。
係の方に提出しがてら、「昔から黒柳さんが大好きで、LICOLOの黒柳さんの記事を見て来たんです」と伝えた。
そして、黒柳とコラボしてくださったことに、差し出がましくもお礼を伝えた。
とても喜んでくださり、こちらまで嬉しくなった。

そうして、私はミュージアムを後にした。
滞在時間は1時間弱といったところか。
建物を出て、振り返り、写真を撮った。
このミュージアムは、私にとって大切な場所となるだろう。
いつか、また、出かけてみたい。



2024年2月1日、こんな記事が公開された。
ミュージアムのことも、黒柳のことも載っていて、嬉しい。


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