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『「しんどい」と思ったら、それはもう「しんどい」ということ』 シロクマ逃亡記4

外出することに罪悪感を覚えながら、
自分的働き方改革を考える
前回のシロクマ逃亡記 

自分が少し元気になったと感じたのは
部屋の電気を付け方の変化だった。

休み始めた頃は明るいのが辛くて
太陽の明るさならまだいいのだが、
煌々とした電気の刺激は
頭痛の原因になった。

特にお風呂は電気を消して、
ほの暗さにホッとしていた。
上がってからもしばらくは
暗くした部屋の布団の上で
過ごさないと動けなかった。

だんだん日常に戻っていく中で
明るさを取り戻したが、
気持ちのいい暗さってあるなぁと
今も時々電気を付けないで過ごしている。

そんななかで読んだ本。

精神科医 藤野智哉先生の 
『「そのままの自分」を生きてみる』


「そのままの自分」を生きてみる

VOICYパーソナリティーの
尾石晴さんと先日対談される中で
存在を知った。

この手の本はたくさんあるので、
今まではさらっと読むことはあっても
「向き合う」というほどはしてこなかった。

まわりにに勧めたり、勧められたりして
今は心を病んでいる人が多いから
たくさんこういう本が出ていて
頑張らなくていいよって本が
増えるのかなと思っていた。

でも、今だから読んでみようかな。
という気持ちになった。
晴さんが対談相手に選んだという精神科医は
どんなことを書いているのかしら?
他の方と何か違いがあるのかな?
なんてちょっと意地悪な気持ちも持っていた。

パラパラとめくった。
はじめに目に入ったのは

『自分が「しんどい」って思ったら、 
 それはもう「しんどい」ってことです。』

当たり前のことが書いてある。
でも、私は号泣した。
ああ、しんどいって思っていいんだ。
と素直に思えた。
私はまだ気を張っていた。

誰かから、
こんな短期間でしんどくなる? 
とか
給料もらってるのに? 
とか
誰だって転勤したばっかりはしんどいよ。
とか
みんな踏ん張ってるのに、
あなたは逃げるの? 
とか
あなたなら、できるよ。
とか
神様は乗り越えられる試練しか与えない
とか。

耳に入ってきた言葉も
かつて誰かが誰かに向かっていった言葉も
何も分かっていないときの自分が
誰かに対して思ってしまった言葉も。

全部捨てて、
「しんどいよー。逃げるー。」
と言ってしまった自分を
抱きしめたくなった。

しんどくなるのはあなたが弱いからではなく、
人として当たり前のこと

「逃げる」いいじゃないですか。
人生を続ける。
自分の人生から逃げないために、今逃げる。

仕事ができなくても、
家事ができなくても、
あなたの心と体は
大切に扱われる価値と権利があります。

当たり前の日常が頑張りの連続だった、
当たり前ではなかったのだと
「頑張れなくなって初めて気づく」

自分は弱くて普通の感覚を持つ人間なんだ。
頑張れないときがあってもいい。
自分の人生を続けるために、今逃げる。

心にすっと入ってきた。
堂々と逃げよう。
堂々と休もう。
そう思えた。

少し経って読み進めたら
また違った感情がわいてきた。

その感情についてはまた、次回。
少し自分に優しくなれた
そんなシロクマ逃亡記4でした。

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