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勝手につぶやき<「光る君へ」ほか>

「光る君へ」 ※連想多し

★「楽に生きるのが苦手」というまひろに、倫子が「私も書物が苦手。苦手なことを克服するのは大変ですから、苦手は苦手ということでまいりましょうか」と返す。
私もリラックスが苦手なタイプだし、苦手を克服しようとは思ってないので非常に共感。
「もしドラ」のドラッカーを思い出した。
彼も「苦手は克服せずにそれが得意な人に任せて、自分も誰かの苦手なことを得意として行動したほうが効率がよい」と書いていたと思う。

★「おかしきことこそめでたけれ」
直秀に自作の散楽の展開を披露して突っ込まれるまひろ。
「みんな笑いに来てるんだ」
三谷幸喜の「笑の大学」でも、似たようなセリフがあった。
笑いたいという前提があって「笑える」と謳ったものを見て大笑いする。
「泣ける」と謳ったものを見てわざわざ泣くのもそうなんだろう。
私は「泣ける」というふれこみ自体が嫌いだけど。
感情を「準備」するのが嫌なのよ。

★若手有力株の懐柔合戦としての漢詩の会。
ほかの3人が「君」を愛する人として歌ったのに対して、公任だけが「君」を「帝」として称えたのが、主催者である道隆の意を汲んでいて非常に政治的。
政策研究会という名の派閥形成か?と思った。

★前回の感想で「蜻蛉日記」はブログっぽいと書いた。
その後、百さんの記事に非常に共感したのだが、そこで引用されている井上ひさしの記載部分で「エッセイの正体とは、自慢話をひけらかすことだと定義したことがあります。」というのがある。
倫子サロンでまひろが同様のこと(身分が低いのに高貴なかたに愛された私ってすごいでしょ)を指摘しており、赤染衛門も肯定しているのを見てちょっとスカッとした。

★ほかの配役は絶妙と思うのだが、清少納言は若干の違和感あり。
単に私の抱いているイメージと違うというだけの話。
もうすこし上品で知的で、だからこその皮肉っぽさが際立つみたいなのをイメージしていた。
これは紫式部が「私とは合わないわ」と思わせるためにやむをえないのかもしれないが。
見ていくうちに慣れていくだろうか、ちょっと不安がある。

「不適切にもほどがある」

★今回は、私はそれほど楽しめなかった。
これは男女、というか個々で感じ方が分かれるところ。
そもそもエロさを売り物にするのを受け入れられるかどうかは、時代に左右されないと思う。
私は昭和のいわゆるお色気番組(死語だよね)も見たけど(父がつけていた)、「そこに出ている女の子も誰かの娘」「娘だと思って見る」は、あまりにも正論過ぎて、逆に引いてしまった。
突然のミュージカル仕立ては、私は作者の「照れ」を感じて好ましく思っていたけれど、だんだんしつこくなってきた。
「照れ」は、ちょっとだけが可愛い。
八嶋さんのパートは面白かったけどね。

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」

★土曜深夜の放送だけど、録画を日曜の夕方か夜に見ている。
今回は特に、週明けを控えた憂鬱な気分を和ませる展開だった。
先が読めても号泣。
家族ものがしんどい私だけれど、ああ家族っていいなぁと素直に感動してしまう。
原田泰造、もう「どうでもいい人」じゃない。
「アイコ十六歳」から見ていた富田靖子が、自然に年を重ねているのがすごく好き。(一番のお気に入りは「さびしんぼう」)

大河ドラマを除いた今季の私のベスト3の途中経過は
1.「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」
2.「お別れホスピタル」 ※「呪縛」にて感想
3.「不適切にもほどがある」

その他「正直不動産2」と「つくりたい女と食べたい女」あたりだが、いずれもシーズン1には及ばない感じで、あえて感想を書くほどでもない。
2匹目のドジョウは難しい。
すごく好きな小説は映像化してほしくないし、すごく好きなドラマや映画もパート2は作らないでほしい。
興行的な事情はあるにせよ。
時代を現代に設定しなおしてのリメイクも、面白いと思ったためしがない。


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