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UNIT LIVE TOUR ConnecTrip! 岩手公演に行こう【前乗り観光編】

ごきげんよう。空き箱です。

2024/3/10に開催となったアイドルマスターシンデレラガールズ初のユニットライブツアー『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS UNIT LIVE TOUR ConnecTrip!』。こちらの岩手公演に私の担当アイドル・森久保乃々が出演するので、人生で初めて岩手まで遊びに行ったぞという話をしていきます。

毎度のとっちらかった備忘記事なので、がっつりレポには期待しないでね。



◎地元を発つ

前乗り観光編と題している通り、今回はライブ前日の朝イチで岩手へ。
まずはほぼ始発の東海道新幹線で東京まで移動、そのあと東京から東北新幹線に乗って盛岡を目指します。

まずはのぞみで東京へ。駅西もひっそりしている時間だ

空き箱は幼い頃に北海道に行った時きり飛行機に乗っていないので空路の使い方に明るくない。だからというわけではないけど今回もオール陸路です。以前初めてシンデレラガールズのライブに行ったのが5thツアーの宮城公演だったけど、そのときも仙台まで東北新幹線だったなとか思い出しました。

道中の天気は思いの外良好。のぞみの車内アナウンスで富士山がよく見えるよと言われたけど私は反対側の窓際だったのでこれが精一杯でした。

あと天気がいい反動なのか、朝から花粉症にやられてました。
前週にこっぴどく引いた風邪は無事に治ったのに、結局花粉症で鼻はぐずっているので幸先が不安でした。現地の気候は後述の通りなので、多分やられたの、地元の駅でちょっと外気にあたってたものの数分の話だよね???
そんな感じで行きの新幹線ではなけなしのポケットティッシュで鼻を抑えるので大変でした。


◎現地到着…盛岡駅

着いたぞ、盛岡駅!

まずはホームでARを一枚。
先日実装されたマンガートビームスのコラボ服、こういう寒い季節の外行きファッションとして思った以上にちょうどいいですね。すごい自然な一枚が撮れる。

ちなみに今回の旅はデレマスの公式イベントでは初めて、物理的に池袋晶葉ちゃんを連れていきました

30MS晶葉ちゃん、盛岡に上陸

ライブに出演する森久保乃々ちゃんを応援に行くのに主張する晶葉ちゃん。しかしこういうとき担当はいくらアピールしても良いんです。
晶葉ちゃんでいうと、岩手は私が個人的に猛プッシュしているデュオユニット「アイ・ジーニアス」の相棒でもある一ノ瀬志希ちゃんの生まれ故郷でもあるので、相棒が見て育った景色を見るのも一興かな、とか思わなくもないし。

ただしこの日は盛岡には泊まりません。別に目的地があるので…
とはいえ活動するにも腹ごしらえが必要。まずは昼食からスタートしよう。

盛岡駅前の焼肉屋、ぴょんぴょん舎さんです。

ぴょんぴょん舎さんは今回のライブでシンデレラガールズとのコラボパッケージの冷麺を販売してくれています。冷麺じたいは先に通販で購入すれば前日にも食べることは可能ですが、せっかくならコラボしてくれた店舗には現地でお金を落としたいのがPの性。

と、いうお題目の下、昼から焼肉を食べてもいいよね!というそういう魂胆です。

ひとりでもオーケーなカウンター卓。周りの席もPちゃんたちでいっぱいだ

もちろん、焼肉とセットの冷麺が一番の目的です。

冷麺、しっかりした太めの麺がツルッと入ってきてとてもおいしかった。具のバランスも丁度良くてくどくないし、一瞬ギョッとする梨なんかも口をさっぱりさせてくれるお陰でお肉と並行して食べてもスルスルいける。
結局、花粉症に苦しんでズビズビ言ってるにも関わらず単品のハツと生せんまいと五穀米まで追加で頼んじゃったのにぜんぜん食い倦まずに全部おいしくいただきました。ありがとう、ぴょんぴょん舎さん……


◎童話のふるさと、花巻へ

お昼を食べ終わって外に出ると、さっきまでチラチラと程度で降っていた雪ががっつり本降りになっていた。

スゲー降ってる……

とはいえモッズコートでしのげる程度の雪と寒さなので、コンビニで240枚入りの袋ティッシュを買ってからそのまま移動を始める。今となっては花粉に怯えすぎだろとしか言いようがない。

どうするかというと、新幹線でここまで来たのにさらに新幹線で一駅引き返して新花巻駅へ向かいます。そう、前日の私の目的地は盛岡ではなく、花巻───。


花巻といえば最近は野球の大谷翔平選手の出身校などで有名ですが、詩人・童話作家の宮沢賢治の故郷としても有名で、資料館や記念の場所が点在しています。
故郷の豊かな自然から理想郷・イーハトーヴという世界観を描いた賢治の作品群…たぶんだいたいの世代の人が小中高と授業や図書室で読んだことがあるんじゃないだろうか。やまなしとか、注文の多い料理店とか。

で、岩手でのライブに森久保が参加するにあたって、おとぎ話や自然を好む森久保と結びついて想起されたのが宮沢賢治で、イーハトーヴで、花巻だった。そこで元々ライブ当日の現地入りだった予定を前月の山形公演を観た直後に大幅変更して、花巻にある「宮沢賢治童話村」へ行き、そのまま花巻の温泉地に泊まることを決めるに至ったという感じです。

森久保はおとぎ話と自然をこよなく愛する優しい女の子です


というわけで、タイミングよく新幹線が来ていたので10分ちょっとで新花巻に到着。

新幹線おりてすぐのホームの窓からの景色

新花巻のホームは新幹線にしてはものすごいこぢんまりとしていて、降りてすぐ目の前が壁と窓です。
なんでも後で聞いた話だと時速320kmの最速の通過列車が目の前をよぎる恐怖の駅らしい。のどかな駅だなあとか思っている場合ではなかったな???

駅を出たら相変わらず雪が凄い。バスの本数も少ないのでサッとタクシーに乗り込んで童話村に移動します。


雪の降りしきる銀河ステーションへようこそ

5分もかからないくらいで到着。
こちらが宮沢賢治童話村の入り口です。賢治の作品「銀河鉄道の夜」に出てくる鉄道の出発地、銀河ステーションをイメージしたゲートが出迎えてくれました。

銀河鉄道の夜は未定稿のまま遺された作品にも関わらず多くのクリエイターに影響を与えた有名な作品で、森久保が歌唱している楽曲「さよならアンドロメダ」や、そこから展開された劇中での同名の舞台演劇にも確実に影響を与えています。というかさよメダの演劇はほぼ銀河鉄道の夜なので…。
今回賢治ゆかりの地に来るうえで、とくに森久保と強く結びついたのもやっぱり銀河鉄道かなあ。

MVにもかなり親近感を覚える


童話村、暖かい時期もしくは夏に来ると緑が映えるし屋外に立てられている木製の展示棟とかモニュメントもきれいらしいんですが、ここまでで分かる通りこの日はガッツリ雪の降る3月。
そんな天候でも私以外にも何組もお客さんが来ており、私が伺った時間以外でも同じように童話村を訪れたPさんも結構いらっしゃったらしい。
とは言え屋外で写真をとっていると上着が真っ白に染まる勢いだったので、そそくさと屋内展示のある「賢治の学校」へ向かいます。

これはこれで美しい景色ではあるんですけどね

「賢治の学校」は5つのテーマゾーンと展示エリアが連なっていて、20分もかからずに一周できてしまうボリュームながら視覚的にちゃんと楽しめました。


個人的に一番やられたのが土のゾーン。
しゃがんでくぐれるトンネルやぬいぐるみで出来た巨大な草花に部屋全体が囲まれたエリアで、「あっ!このエリアはなんか森久保が好きそう!あたたかな小庭(上で出てたイラストのカード)っぽい!」とか一瞬思ったものの、


ウッ、ギャアアアア!!!

よく見たら草花よりもやたら真に迫ったかわいくない虫たちに囲まれてる!!!
これは流石の森久保も卒倒してしまう。いや、ほんとにダメな人はダメそうなラインのリアルさなのよ。出口付近にも飛んでるテントウムシの裏側が見える配置とかあってそれはもう殺意なのよ。出ようとした瞬間にトドメ刺してくる配置なのよ。

その後、各ゾーンを抜けた後の最後の展示エリアでは「やまなし」とか「注文の多い料理」とかの教科書で習いそうな童話のあらすじをミニチュアで再現した展示のほか、著名な来訪者のサインが並んでいます。

この並んでいるサインの寄贈者というか、来訪者がなかなか全体的に尖っている
こういう観光地とかのサインってどちらかと言うとTVタレントとかの人前に出る人とかが「あっこの人来てるんだ!」って感じでザワザワするみたいなことが多いと思うんですが(ド偏見)、とにかく童話村の来訪者の方、皆さんすごく有名なことには違いないけど作曲家・ミュージシャン・作家・声優など大衆の面前からは半歩くらいは引いた表現者とかクリエイターの方が多い。
なんというか、本当に死角を攻めてくる観光地だなあと思う一方、森久保もこんな来訪者の方々にならんでサインを残すような子になってくれたら嬉しいみたいな気持ちも生まれました。自分が憧れる世界観みたいなものを大事にしたまま名前を残す子であってほしいな、って。


あと全然関係ないですけどこのチラシを見た影響で旅行中に連日三ツ矢サイダーを飲みました。一杯やろう。


賢治の学校を観た後は屋外の木造の展示小屋が並ぶ「賢治の教室」を観つつ、もう一つ気になっていた「白鳥の停車場」を探して周る。これも銀河ステーションと同じく「銀河鉄道の夜」の作中に登場する停車場のひとつで、「さよならアンドロメダ」に登場する星の列車の停車場の原型になったであろうスポットです。

色々と探し回った後に調べてみたところ、停車場は童話村の駐車場にあるという情報が出てくる。ゲートを出て駐車場を見渡すと左手に小さなお土産屋さんの小屋が見えた。

貨物コンテナでできた小洒落たお店

なるほど、白鳥の停車場の正体は雑貨屋でお土産屋さんだった訳か…!


童話村に着いたときは銀河ステーションのゲートの真正面で降ろしてもらってそのまま入場したから気づいてなかったというオチでした。で、ちょうどタクシーの停車場のすぐ前に位置していたので、帰りのタクシーを待ちながら見させてもらいました。

そういえば、去年までは花巻駅から銀河鉄道をイメージしたSL銀河も走ってたんですよね。叶う事ならSLに乗ってより銀河鉄道の旅を体感したかったけれど、去年の6月で運行が終了ということで機会を完全に逃してしまいました。

でもまあこればっかりは後悔しても仕方ない。
どのみち星の列車はずっと乗れるものじゃなく、いつか降りなきゃいけない。旅の思い出を胸に残しながら、最後はさよならを告げて自分の足で今を歩いていくしかないんだよ。星の旅はさよならを言うための旅なんだ。


そんな訳でタクシーで新花巻まで戻って、送迎バスで今夜の宿がある花巻の温泉峡へ向かいましょう。雪の中を長時間歩くわけにはいかないので……。


◎温泉で一泊

新花巻駅から温泉峡の各地へ運んでくれる送迎バスに乗り込んでだいたい3,40分くらい。暫くすると目的の温泉宿の看板が見えた。

看板が見えてから少し山を登ると、宿泊先のお宿が悠然とお出迎えしてくれました。

(翌朝撮影)

渡り温泉 別邸楓(かえで)さんです。

そもそもこの前日旅を決めたのが一ヶ月前というのもあって中々空いている宿が少ない中、温泉で…楓…と、不思議なめぐり合わせを感じたお宿でした。この日はここで一泊して、ゆっくり体を休めます。

それでは久しぶりに丁寧な客室案内を受けて尻込みしつつ、さっそく本日のお部屋とご対面だ。


うんうん。なるほどね。

分かっちゃいたけど滅茶苦茶広いな!!

旅館らしい旅館に泊まるのももうン年ぶりなんですが、その時は複数人で泊まっているから感覚がよけい狂う。一人で泊まる旅館の部屋って、こんなに持て余す広さでしたっけ…!?

ただまあそれが嫌とかではなく、むしろ羽を伸ばしてひろびろと寛げるのはいいよね…。窓からの景観も雪をかぶった山が視界いちめんに広がって解放感がバツグンです。
こうも部屋が広いと無駄に部屋をウロウロしたくなったりすらする。修学旅行じゃねンだからさあ


一日中カバンに入れて連れ歩いた晶葉ちゃんもカバンから取り出して一休み。よく見たらカバンで揺られてるせいか若干中腰だな


部屋を見て回った後は夕食の時間が決まっているので部屋でテレビを観たりスマホを充電しながらダラダラ過ごす。
先に温泉に入ってもいいかも?と思いつつ、なるべく人の少ないタイミングを見計らってゆっくりしたかったのもあってそのまま夕食の時間を迎えました。

おゆはん

ただ、夕食を食べている頃にはすっかり日が落ちて、もう露天風呂なんも見えなくない?という状況になってしまい、案の定夕食後の浴場はほとんど貸し切り状態の半面、露天風呂ならぬ露闇風呂状態でした。
夜の山は奇麗よりも怖いが勝って入浴中も気が気じゃない。露天風呂は改めて朝に来よう……


因みに食事会場から戻ってきた時点できれいに布団が敷いてありました。

机の上に晶葉ちゃんとか手慰みに持ってきたトランスフォーマーとかが出しっぱのまま

そりゃそうだよね、部屋に旅館の人がお布団敷きにくるよね。別に旅館の人は部屋がどうなってても気にはしないと思うけど、一人で温泉宿に来た成人男性の部屋か?これが……


とまあ色々とありはしましたが、旅館で温泉に漬かって美味しいご飯食べて、みたいな旅をするのは本当に何年もなかったことなのでかなり心身ともに休まりました。

土壇場で決めた前日入りではあったけれど、担当アイドルがきっかけで普段ならやらなさそうな色んな行動を起こすのってなんやかんや楽しいもんです。
逆に普段は担当しているアイドルをああしたい、こうしたいと思うせいでいろいろ振り回されたり悩んだりもするけど、やっぱりこうやって程よく自分の行動のきっかけにしていく位が少なくとも私には丁度いいんだろうな。


そんな訳で前日は観光と温泉を楽しんで、ちょっと早めに就寝。いざ当日のライブに備えていきます。

当日のようすとかライブの感想は【ライブ当日編】に続きます。ほなな。


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