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自信がない人に仕事はこない

先日、せっかくのチャンスを逃してしまいました。

詳細は伏せますが、ある企業とのコラボ商品を作るというお話をいただき、とりあえず、先方とお話だけしようと現場に向かいました。

デザイン案もなにもなく、丸腰の状態。先方の商品は下見していましたが、自分の持ち味とどう掛け合わせるか、アイデアがまるで浮かばずにいました。それでも、話をするうちに何か浮かぶかもしれないと思っていました。

実際にお話をしてみると、先方もイメージがぼんやりとしていて、話し合いは前に進みませんでした。私に、革新的なアイデアを期待していたようです。製作費用の予算を聞いた段階で、個人で活動している私には、到底支払える額ではない、採算を取れる自信がないと、弱気になってしまいました。

先方もものつくりのプロ。私の、自信のない状態・アイデアが浮かんでいない状態を全て見抜かれているようでした。

結局、せっかくきたこのビッグチャンスをものにすることはできませんでした。私のような無名アーティストが仕事を勝ち取るには、自分と組むことのメリットを、最大限にアピールしなければいけません。

自己PRができないと仕事をいただくことができません。つまり、自信がないと、食べていくことはできないのです。


相手がものつくりのプロであればなおさらです。

自信過剰でも、その人にとってNo.1のものを提供してくれるほうが良い。

「え・・・私なんかの作品とコラボですか・・・」

と言う人。自分に自信がない人。自信のなさを相手に見せた瞬間、もう、相手とは二度と仕事できなくなると言っても過言ではないでしょう。

常に期待を良いほうに裏切るくらいのアイデアと、情熱と、作品のクオリティがなければ、自分のポジションの代わりはいくらでもいます。クリエイトを仕事にしたいと思っている人は星の数ほどいます。

作品のレベルが同じくらいであれば、

「私なんかまだまだですよ・・・」

と言う人より、

「(自分の)この作品大好きなんですよ」

と目を輝かせている人のほうが魅力的に見えます。自分の作品を魅せる時に、謙遜する必要はありません。

作品の気に入らない部分・反省点は自分の胸にしまっておいても良いのではないでしょうか。見てくれる人にそれを伝える必要はないのではないかと思います。

ふと思うと、大きな成果を出している人はビックマウスが多いように感じます。西野亮廣さん、ローランドさん、本田圭佑さんなど、彼らが生み出すものは本当に素晴らしいですが、彼らの自信たっぷりの姿が、より一層、彼らの作品を輝かしく魅せています。

自信がない姿を人に見せないほうが、絶対に成功する。

これは、アートに限った話ではないようです。

とはいえ、自信がない時は、自信がつくまで努力を続ける他ありません。しかし、努力している途中で、チャンスがきた時、まだ自信ないですよね。仕方ありません。自信のあるフリをすることにしました。

記事を読んでくださりありがとうございました。辛い思いをしている人が少しでも楽になりますように。