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【2024GW】トロント旅行あれこれ・後編【ナイアガラの滝/ワイナリー/セントローレンスマーケット】

I love Torontoということで、トロント滞在3日目。1,2泊目は市内でゆっくり過ごしたのですが、3日目は足を伸ばしてナイアガラエリアに行ってきました。
(是非前編も読んでいただけましたら嬉しいです)

3日目

市内からナイアガラに行く方法は電車やバスとあるのですが、今回はホテルからUberで行きました。距離は70km、時間にして大体1時間半〜2時間です。午前中からナイアガラに行く時はあまり混まなかったので行きは1時間40分で行けました。(夕方だと2時間半くらいかかることも)

あの船に乗ったらきっとびしょびしょ

アクティビティはせずに、軽く滝の周辺を観光。テーブルロックからシェラトンホテルのあたりまで30分ほど散歩しました。トロントよりナイアガラの方が5度くらい暖かかったです。

その後待ち合わせしていた現地のガイドさんと合流。この日はワイナリーツアーとランチを予約していただいています。
ナイアガラからトロントまでは100軒くらいのワイナリーがあります。元々はここのエリア桃やりんごの木がメインの果樹園が多かったのですが、今はカナダ政府がワイン作りを奨励していて、ブドウ栽培は補助金が出るとか。昔からのブドウ農園のワイナリーよりも今は、何かのビジネスで成功した人がステイタスとしてワイナリー経営されている方が多いみたいです。

1軒目のワイナリー

Jackson Triggs Niagara Estate
このエリアで一番大手のワイナリー。このワイナリー以外にも別の場所にいくつかあるそう。
畑や醸造している場所も見学できます。要予約で夏場以外のオフシーズンでしたら他の方と一緒にならずに見学できそうです。この時期は一日3,4回ですが夏場は毎時間ツアーをしているそうですよ。

元々こちらのワイナリーは見学をしてもらうことを意識して作ったそうで、動線がとてもよかったです。グラスを持ちながら移動して、ポイントポイントで試飲できる流れでした。

ステンレスタンク
湿度調整完璧

こちらのソーヴィニヨンブランが賞をとったワインということで、一押しだそうでした。

中でも私が感激したのはアイスワインです。
アイスワインって日本であまり飲むことないですよね。こちらのワイナリーのアイスワインはブドウ品種はヴィダルから作っているそうで、とても甘く上品な味で美味しかったです。キンキンに冷やしてデザートがわりに飲みたいですね。そしてアイスクリームにかけても良さそう。
カナダといえばアイスワインなので、お土産で喜ばれること間違いなしです。

ヴィダルから作られたアイスワイン

2軒目のワイナリー

Stratus Vineyards
先ほどのワイナリーからすぐそば、お隣にあるワイナリー。先ほどのところと打って変わってこちらはとってもモダンな造りです。

とてもモダンでおしゃれ

エチケットもなんだかナパのカルトワインのような感じでおしゃれですし、スタッフの服装もアパレルショップの店員のようです。

モダンでシック

聞くところによるとこちらのワイナリーはビジネスで財を成した方が20年前に始めたワイナリーだそうです。こちらでは4種類がセットになっているワインをテイスティングしたのですが、結構尖ったワインが多かったです。赤ワインは8種類のブドウのブレンドです。正直そんなに多い種類のブドウを使ったワインは今まで出会ったことがないし、味も感じたことない味で初体験。

1番人気のテイスティングセット

シグネチャーの白ワインもブレンドなのですが写真の1番左と2番目のものは同じワインの年代違いでこちらを飲み比べしたのですが、まっっったく別物。
その年の気分で味や方向性を変えているというか、うちのワイナリーは今はこう表現したい!みたいな思いで、ブレンドをあえて毎年似せずに変えてるそう。
いや〜尖ってますね。フランス人から見たらびっくりなのではないでしょうか。

ここで飲んだ赤のアイスワインもブレンドでした。
赤のアイスワイン自体が初めてだったので、いつかまた赤のアイスワインに出会えたらこの味を思い出しながら赤比較したいです。

2軒目のワイナリーの後は昼食にしました。
「Ravine Vineyard Estate Winery」

ワイナリーも併設しているレストラン

ここはワイナリーでもあるんですが、100年続く地元でとても人気のレストランでもあります。同じ敷地の畑で自家栽培している野菜を使った料理や、毎朝焼いている自家製パンが食べられます。
お店の雰囲気もよく、時間がゆっくり流れているように感じるレストランでした。

葡萄畑に面していて最高のレストランでした

お食事も美味しかったです。テラスもあって夏場は特に予約が取れないそう。

色々な種類の美味しいパンがあります

この敷地にオーナー一家が住まれていて、隣は小学校なのですが土地を寄付して地域のために社会貢献もされているファミリーだそうです。100年続くだけでもすごいのに、本当に素晴らしいですね。

3軒目のワイナリー

Two Sisters Vinyards
こちらは写真はないのですが、今まで見た3軒の中では一番立派な建物ワイナリーでした。不動産で成功した富豪が娘二人にさせたワイナリーだそうで、トロントの富裕層相手にしています。コンセプトが明確ですね。
こちらもレストランが大変人気で、観光客に大人気だそうです。

公式から

こちらでも試飲させていただきました。こちらはあらかじめ決まったセットではなく、テイスティングできるワインのリストがあってそこから好きなものを4種類チョイスできる方法です。
今度こちらのグループの新しいワイナリーがStratus Vineyardsの近くにできるのですが(建設中でした)そちらの畑で作っているメインになるワインも試飲できました。こちらのワイナリーのワインは大体50カナダドルの価格帯なのですが、新しい2軒目で出すワインは1本160カナダドルの価格帯なので結構いい値段だと感じました。瓶も重厚感あって、ボルドーブレンドを意識している感じです。

カナダのワインは味の割に総じてちょっとお値段が高いところが多い気がします。というのもナイアガラのエリアは冬の場寒さが厳しく、マイナス20度を切る日は霜が降りないように一晩風車みたいなので風を吹かせないといけないそうで、それの1機にかかるガス代のコストが90万(とってもびっくり)かかるそうです。
最初のワイナリーでは畑を見渡すと軽く10機以上あったので1晩で900万overと考えると、作るのに経費がかなりかかるそうでした。木がダメになって植え替えるよりはマシということで、寒い年は何回もその風を吹かせるそう。去年は幸いにも吹かす日がほとんどなかったそうなのですが、寒波になると木はダメになるそうなのでワイン作りの大変さがうかがえます。

今回3軒まわった感想ですが、一軒目のワイナリーがトータル的に見ると品質と値段があっていて良心的でとても良さそうでした。というのもこのエリアで最大手なので、設備投資や瓶代樽代も他のワイナリーを持っていると仕入れのコストを下げられるので価格も下げられるし、品質に見合ったバランスのいいワインが作れますね。
1軒しかしていないワイナリーはどうしても味に対して割高になってしまうのは仕方のないことです。
今回はカナダのワイン事情を知るいい勉強ができました。

さて、帰りは小さくてとても可愛い街、ナイアガラ・オンザレイクに寄って帰りました。小さい通りにコンパクトに収まっている街ですが1792年最初のカナダの首都です。昔の京都みたいなところですね。

メインストリート

トロントで財を成した人が引退後に住む街として人気で、住民は高齢の方が多いそうです。そのため条例も多くて色々と厳しいとか。

まるでディズニーから出てきたような可愛いお家

ジェラート屋さんが5,6軒ありどこも人気でした。まだこの時期寒いですが、後一ヶ月もするとこの通りが人で溢れかえっていっぱいになるそうです。ほとんどのお店は冬は開店休業状態、夏の時期に一年分を稼ぐそうです。

最近オープンしたばかりと聞いた美味しそうなドーナツ屋さんを発見しました。こちらでブルーベリーのクリームが入ったドーナツをテイクアウトしました。

全部ビッグサイズ!

この日の夕食はこのドーナツを食べて終わり。時差で眠いのもあって帰りのUberで2時間爆睡。でもナイアガラ地区本当にいいところだったので日帰り滝観光とワイナリー見学はセットでおすすめです。

4日目

滞在四日目はトロントの市内観光dayにしました。
ブランチ目当てでセントローレンスマーケットに向かいました。ここはトロントの台所といわれている二階建てのマーケットです。
「カルーセル・ベーカリー」でトロント名物のピーミールベーコンのサンドイッチを食べました。週末にはなんと1日2600個以上も売り上げがあるそう。食べた感じはマスタードがよく効いたシンプルなハムサンドイッチ。朝食にぴったり。

カルーセル・ベーカリー
ピーミールベーコンのサンドイッチ

そして「セント・アーバイン・ベーグル」でクリームチーズを挟んだブルーベリーベーグルを食べました。こちらのベーグル屋さんはトロントに初めてモントリオールスタイルのベーグルを紹介したお店だそうです。
モチモチで美味しかったです。少し小ぶりなのでちょうどいいです。

サーモンとクリームチーズも人気だそう

お腹に余力があればロブスターサンドが有名なお店もあったので、そちらのサンドイッチも良さそうでした。

さてブランチの後は、ディスティラリー・ディストリクトに歩いて行きました。15分くらいの距離です。ここは広大なウィスキー醸造所があったところで、今はギャラリーがあったりバーやショッピングができるような場所になっています。
ここではSOMAチョコレートショップに立ち寄りました。

チョコレート作りは見てるだけでも楽しい

こちらは大人気のチョコレートショップで店内に工場も併設していて、チョコを作る過程が見えます。
ここではジェラートを食べました。買う前に試食ができます。ビターなチョコとミルクチョコ味にしました。濃厚でとっても美味しかったです。

上がミルク、下がビターチョコ

お土産用に板チョコも買いました。たくさんの種類があってパッケージが可愛いです。冬の寒い時期はホットチョコレートも良さそうです。

かなりの種類がありました
クッキーやビスコッティなども充実しています

この日のディナーはホテルから近い、ミシュランガイドに載っていた「Adrak Yorkville」というインド料理レストランに行きました。

おしゃれなインド料理レストラン

こちらでロゼワインをグラスで頼んで、non-vegetarian thaliとベジタブルカレーを頼みました。辛口チキンティッカ、シシカバブ、チキン、エビのセットでこれがとっても美味しい。
ピリ辛なのでお酒が進む、進む。日本で食べるチキンティッカよりもとても柔らかく、エビもぷりぷりでした。こちらのレストランを訪れる方にこれは絶対食べてもらいたいなと思いました。

辛いけどまた食べたくなる味

カレーもそんなに辛口じゃないと店員さんは言っていましたが、これが結構スパイシー。でも美味しい!パクチーがたくさん入っていて、日本で食べるカレーと一味違うベジタブルカレーでした。

ゴロっとしたチーズが入っています

食後「辛い、辛い」と言っていると食後にサービスでチャイを出してくれました。なんて気が利くレストラン。甘いチャイが身体中に染み渡ります。
カレーの味も美味しかったし、サービスもよかったです。

程よい甘さで美味しいチャイ

もしトロントに来てハンバーガーに飽きた方は、ぜひこちらを訪れてみてください。とてもレベルが高いインド料理店なので、辛いのが好きな方には強くお勧めできるお店だと思いました。

ということで今回4泊5日、あちこち行って充実したトロント旅行でした。
コンパクトな場所なのでナイアガラの滝に行かなければ1泊2日でも街の雰囲気は楽しめますし、2泊あればトロントの良さは十分体感できると思いました。
これからNYCに移動します。
また次の旅でお会いしましょう!

読んでいただいてありがとうございます。なるべく読みやすい文章を心がけています。コメントは気軽に残していただけたら嬉しいです。