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カオスだった名古屋遠征と、果てしないアウェイ沼の話。〜半月板と前十字靭帯の負傷を添えて〜

プロローグ


熱い......。


痛い......!


うなされて目を覚ました私の視界に入ったのは、知らない天井と元彼でした。


ここはどこ......?


ああそうだ。私、名古屋へ来ていたんだった。


これは2018年に名古屋遠征をした時の、ある意味忘れられない思い出の話です。


旅の前哨戦 ―2018年3月17日@品川―


この日私は、翌日に控えたアウェイの名古屋グランパス戦を観るため、名古屋へカチコミに行くべく、いそいそと新幹線に乗ろうとしていました。

......はずなのですが、前日に「明日の午後一、品川でフットサルやるけど来る?」と友人から誘われ、うっかり二つ返事で了承をしてしまい、新幹線乗車の前にフットサル場を経由することに。

当時の勤め先が品川だったこともありますが、「フットサル関連の荷物は会社に寄って置いていけばいいし、一汗かいてから新幹線の中で飲むビールはきっと美味しいはず!」と、当時30代にさしかかったばかりだった私は、ヘリウムガス入りの風船のようにフットワークが軽かったのです。

この時は、一汗どころか大量の冷や汗を流すことになると知らずに......。


旅の前哨戦つづき ―事件は現場で起きているんだ―


「ゴリュッ」

ギリギリ届くか届かないかの距離に出されたパスを取るべく、足をもう一歩伸ばそうとした私の耳に、なんとも形容のしがたい不穏な音が届きました。

それが自分の体から届いた音だと理解するのとほぼ同時に、左膝に鋭い痛みが走ったのです。

強めにひねっちゃったかも......。と、フィールド内をひょこひょこ歩きながら痛みが引くのを待ちましたが、痛みがおさまるどころか増していき、膝から下が抜けるような感覚にすらなっていきました。

「ごめん。交代して。」

そう仲間に告げると、転がるようにタッチラインから出た私は、そこから結局戦列に復帰することなくフットサルを終えました。それでもなお膝のうずくような強い痛みは続き、着替えに支障をきたすほどでした。

フットサル仲間が心配のあまり、近隣で土曜も営業している整形外科を検索してくれ、「ここに行ったら?相当痛そうだし......。」と、声をかけてくれます。

「うん、ありがとう......。」と歯切れの悪い返事をした私は、その整形外科に向かい......ではなく、足を引きずりながらも発車時間の迫った新幹線に飛び乗っていました。

膝の痛みが尋常ではないことに薄々と気付いており、病院に行くことが常識的に考えて正常な行動であると思いつつも、旅への歩みを止めることができなかったのです。


旅のはじまり ―新幹線の中で―


はじめに言わせていただきます。

これから綴る内容について、良い子どころか何人たりとも、絶対にマネしないでください。

大切なことなのでもう一度言います。

絶対にマネしちゃだめですよ。いいですか、決して振りじゃないですよ。

それではあの日に戻りましょう。古傷のある方は、それらがうずく可能性があるのでお気をつけてご覧ください。


......。

それにしても痛いな......。

新幹線の中でも一向におさまる気配のない膝の痛みを不快に感じ、手近なもので少しでも痛みを抑えられないかと考えを巡らせます。

乗車前に湿布などを調達できれば良かったのですが、あいにく予約時間ギリギリだったため、手当てに役立ちそうなものはない状態だったのです。

患部を縛れば少し楽になるかも?

そう思い至り、「患部を縛れそうなもの」を探した私は、あるものにたどり着きました。

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そうです。サポーターの必携品である、タオルマフラーです。

発想や見た目がややクレイジーであることは理解していますが、実際にタオルマフラーで患部を縛ることで少し痛みが軽減したので、史上かつてないほど応援グッズにありがたみを感じていたことを覚えています。

そしてクレイジーついでにお伝えをしてしまうと、実はこの遠征は、元彼と巡ることになっていました。

念のためですが、「当時付き合っていて今は別れてしまった元彼」ではなく、「当時既に別れていた元彼」です。

彼は名古屋出身で、進学で東京に出てきていた際にお付き合いをしていましたが、就職を機に愛知に戻り、その後なんだかんだでお別れをしました。しかし円満に近い形でお別れをしたため、彼氏彼女ではなくなってからも、気の置けない友人としてお付き合いをしていました。

いわば私の中では、「元彼」というか「元彼という名の称号を持つ友人」という位置づけです。

というわけで前置きが長くややこしくなってしまいましたが、そんな名古屋在住である、元彼もとい友人の中村くんと行動を共にし、自宅を宿として提供してもらう手筈になっていた旅行だったのです。


手負いの旅記録 ―アウェイへのカチコミ前夜祭―


名古屋駅、通称「名駅」に着いた私は、さっそくある場所へと向かいました。

ここより先の内容は、旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌「OWL magazine」購読者向けの有料コンテンツとなります。月額700円(税込)で、2019年2月以降のバックナンバーも含め、基本的に全ての記事が読み放題でお楽しみ頂けますので、ぜひご購読ください!

それは、お土産などが豊富に取り揃えられている駅のキヨスクです。お目当てはこちら。

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大口屋の餡麩三喜羅(あんぷさんきら)です。いわば麩饅頭ですが、山帰来の葉で包まれているがゆえの独特の香りと、やや厚みのある皮のもっちり感、そして上品な甘さの餡が織りなすハーモニーは他にない味わいで癖になるのです。

しかしなぜ、帰りがけではなく着いて早々に購入したのか、きっと不思議に思われる方もいらっしゃいますよね。餡麩三喜羅は一番小さいものでも6個入りとやや多く、しかも賞味期限が比較的短いこともあり、甘党である中村くんとはんぶんこをするとちょうど良いのです。まさにwin-win!

そんな大好物の餡麩三喜羅を無事にゲットした私は、予定通り中村くんと落ち合いました。タオルマフラーを膝にくくりりつけながら足を引きずって歩く私の姿を見ると「何しとん。」と引きぎみの彼。

しかし事情を話したところ、私のクレイジーさに慣れっこだからか、元々の性格のおおらかさゆえか、またその両方か分かりませんが「まあ、大丈夫ならいいけど。」と状況にすばやく順応してくれました。いいやつ!

そこから、歩くことを覚えたばかりの赤ちゃんのような歩行スピードしか出せない私と、それにしぶしぶながらも付き合ってくれる「いいやつ日本代表」の中村くんは、栄あたりで適当にお店を巡ります。

途中、ようやく購入した湿布と、サポーターに包まれた膝を引きずりながら。

そしてディナーの時間を迎えた私たちが向かったのはこちら。

創作系の焼き鳥屋なのですが、何を食べても本当に美味しいのです。

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名物の生姜味噌で味付けをしたハラミと、旬のタケノコ串。


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定番の手羽先串。


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子羊の香草焼き。ラム大好きな全私が歓喜。


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ひとくちリゾットフォアグラ乗せ。軽く飛べます。


もちろん名古屋の焼き鳥屋さんなだけあって、コーチンも置いてありますよ!

またドリンクも、ビールはサッポロの赤星が置いてあったり、凍らせたレモンのレモンサワーがあったりと、思わず「好き!!」と叫んでしまう顔ぶれが並びます。

それ以外にもワインや日本酒が豊富だったり、「そう来るか!」という通好みの銘柄が置いてあったりと、ドリンクメニューひとつを取ってもいちいちひれ伏したくなる品揃えです。お料理も総じて同様。

いつも締めに頼むのは鶏スープなのですが、提供されるや否や理性を失ってがっついてしまうため、残念ながらいまだに写真は1枚もありません。この鶏スープに至っては、美味しいどころの騒ぎではなく、脳に直接幸せが届きます。くれぐれも用法用量をお守りください。

お店の雰囲気も良いですし、コロナがなければ人に教えたくないくらい、ちょっとしたデートなどにも最適です。まあデートと言いつつその時隣にいたのは、「かつて」デートをした相手だったのですが。なーむー。

ちなみに私たちは車だったので今池店を利用しましたが、錦や栄で飲みたい方には、伏見店や新栄店もあります!

ここまできんぼしさんの回し者なのではと疑われる勢いで激推しをしましたが、お料理の美味しさと持ち合わせていたロキソニンの服用のお陰で、痛みが少し和らいでいた私は、上機嫌でお店を後にしました。


そして、痛みが少し引いていたことで調子に乗り、中村くんからの「大丈夫そうなら風呂行く?」という誘いにも乗りました。フロンターレサポーターとしては、「フロ」の誘いを断る理由がありません。

写真が残っていないのでうろ覚えですが、おそらくこちらにお邪魔したものと思います。

竜泉寺の湯、いいですよね。

充実した設備に加え、お値打ちの価格にすっかり気を良くした私は、大好きな岩盤浴に入ることにし、じんわりと汗を流していました。

すると......。膝がめちゃくちゃ痛い!熱い!!

急性の怪我の場合、「冷やす」という処置が一般的な中で、私はうっかり自身の膝を温めてしまったのです。まあこれがとんでもなく痛くてですね。「でも岩盤浴代払っちゃったしもったいないな......。」と、謎の貧乏性を発揮し、結局1時間くらい入っていたでしょうか。なかなかの耐久レースです。

そうしてお風呂から上がり、更に歩行速度を落とした私を載せた車は、中村くんの家に到着します。

予定通り餡麩三喜羅をはんぶんこし、おじいさんは芝刈りへ......ではなく、中村くんはベッドへ、私は床に布団を敷いてもらい、それぞれさっさと睡眠をむさぼりました。

安心してください、そこは健全ですよ!

しかし膝の爆弾に火をつけてしまった私は、冒頭にあるように、夜中にうなされて朦朧とすることになります。今思い出しても膝がちょっぴりうずくほど、なかなか強烈な痛みでした......。


決戦は日曜日! ―ROAD TO 豊田スタジアム―


七転八倒をしながらもなんとか朝を迎え、われわれは名古屋名物のひとつである「モーニング」へと向かいました。

しかしその時には痛みが強くなりすぎていて引き続き朦朧としており、どこに行ったかも覚えていなければ、写真も残っていません......。よほどのこと!

そしてこの日は19時キックオフだったため、夕方まで時間がありました。名古屋のおしゃれスポットであり、住みたい街ランキングの常連である覚王山に行きたい!とあらかじめリクエストをしていたため、周辺を色々案内してもらいつつ巡った......と思われるのですが、やはり記憶がほとんどありません。ごめんね中村くん。

唯一残っていた写真がこちらです。

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この木はなんだ!?と思われるかと思います。

これは覚王山近くにある「城山八幡宮」という神社の連理木です。城山八幡宮は同じ名古屋市内にある山田天満宮、高牟神社と共に、「恋の三社めぐり」の一社として知られている、縁結びのパワースポットなのです。

朦朧としている中でも縁結びのご神木だけは写真におさめていることから、なにがなんでもご縁を結ばれたいという強い気持ちがうかがえますね。ちなみにそれから3年半経った時点の結果については、みなさまもご存じのところかと思いますが、立派に独身街道をひた走っております。ええ。

またランチをどうしたかも記憶がおぼろげだったのですが、こちらの写真が残っていることから、大好きな味仙に行ったものと思われます。あの台湾ラーメンの発祥として知られる味仙です。

どこの店舗に行ったかも覚えていないのですが、「味仙に行きたい」とうわごとのように言ったのでしょう。数少ない写真のひとつとして残っていることからも、いかに好きかがお分かりいただけるのではないでしょうか。

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名古屋に訪問の際は必食である、愛しの台湾ラーメン。


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青菜炒めも同時オーダー必須です。


そうして、ほとんどの記憶を飛ばしていた私ですが、不思議とある時からの記憶が鮮明になっているのです。


いざ、風間対決 ―はじめまして、豊スタ!―


「あれだよ。」

そういって中村くんが指差した豊田スタジアム。

その時から、私の世界は再び色づきはじめました。

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スタジアムに向かう途中、サッカーのある風景に出会い、愛しさに近い感情を覚えます。


そして......。

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はじめまして、豊スタ!!

勝ち点3、持って帰ろまーい!!!


ここからにわかに元気を取り戻した私は、スタグルこと、スタジアムグルメを買いあさります。

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地雷也の天むす、味噌串カツ、ここには写っていないものも数点買って、モリモリと食べ尽くします。だって、腹が減っては戦ができないし!!


さらに歩みを進めると、こんな出会いも。

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マスコット界で「師匠」と呼ばれる、グランパスくんのお出ましです!師匠はこの時、Jリーグマスコット総選挙で栄えあるグランプリに輝いたため、「1」という王冠型のキーホルダーもつけています。

師匠!近い!かわいい!神々しい!ありがとうございます!!

ますます上昇していく私のテンション。普段OWL magazine内で五十嵐メイさんの影に隠れがちですが、実は私もひっそりと、マスコット好きをやらせていただいているのです。


そして試合時間も迫ってきたため、満を持してスタジアム内に入ります。

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歓迎のお気持ちありがたい!


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とても立派なスタジアム!


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膝がものすごく痛いと思えないような笑顔。この時はアドレナリンがどばどば出ています。(撮影:中村くん)


また私がこの試合を楽しみにしていた理由のひとつとして、「新旧・風間対決」であった、ということが挙げられます。

風間八宏監督が2016年まで指揮を執っていたフロンターレと、2017年から指揮を執っているグランパス。攻撃のぶつかり合い、いわば矛と矛と言われるような打ち合い必至の対決になるはずだと、当時メディアでも取り沙汰されていました。

推しである谷口彰悟選手も、安定のスタメンを勝ち取っています。


選手が入場してきた!

さっそくチャンス!小林悠がネットを揺らした!あーオフサイドか!!

青木にいい角度でシュートを打たれた!ソンリョンよく防いだ!!

家長さんを下げて嘉人が入るの?

ファーストプレーで嘉人が決めた―!!YOSHI METER上がった!

あべちゃんいいシュート!惜しい!!

何回シュートして何回ブロックされるんだ!!

ここまで来たら1点を守り切ろう!!

アディショナルタイムのセットプレー、ランゲラックも上がってきた!

やられた!?あ、ゴールライン割ってない!!アバンテ!!!


試合のハイライトとしては、ざっとこんな感じです。選手名が分かりづらい箇所があり恐縮ですが、なんとなくの雰囲気と、心情的な部分を楽しんでいただければと思います。

ちなみにアバンテとは、試合終了間際にフロンターレがリードをしている時の、いわば「勝つぞ勝つぞ」というような意味を持つチャントです。

蓋を開けてみれば「矛×矛対決」と言われたカードは、両者の球際での戦いやいぶし銀の守備が光り、ウノゼロで幕を閉じました。サッカーって、本当に戦ってみないと分からないですよね......。そこが面白いのですが。

なお試合終了時、中村くんから「(大久保嘉人選手のゴール)オフサイドだったよね?」と言われてDAZNを見返しましたが、やっぱり見なかったことにしました。だって、その時はVARのない世界線に生きていたんだもの。これで暫定首位に立てたし、ひとまず勝てばよかろうなのだ!!

この試合はキックオフが19時だったので、試合終了はおおよそ21時でした。そして、名駅からの新幹線は22:12が最終です。

そこからはそそくさと荷物をまとめ、急いで帰路に着きます。中村くんにどこかまで送ってもらったのは覚えていますが、どこまで送ってもらってどう乗り継ぎをしたのかは忘却の彼方です。

ただ終電にはなんとか間に合い、新幹線の指定席に座るや否や、どっと疲れと痛みが襲ってきたのは覚えています。

再びロキソニンを飲んで少し痛みが落ち着くと、短い眠りへと誘われていきます。

豊スタで見たグランパスくんファミリー、かわいかったなあ......。

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......。

そうして、私のカオスな旅は幕を閉じました。


旅のエピローグ


そんなこんなで、東京に戻った私は翌日ようやく病院へと足を運びました。

半月板および前十字靭帯損傷と診断され、「なぜ受傷後すぐに受診しなかったのか」と、案の定先生にこってり怒られた次第です。

旅に出ていたとはさすがに言えず、「どうしても外せない用事があり......。」と言葉を濁した心の中では、「先生、どえりゃー怒っとるがね。」と、夢に出てきた師匠ことグランパスくんがのんきに呟いていました。

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※イメージ

そして負傷した状態で速やかに病院に行かず、安静にするどころか動き回っていた私の膝に待っていたのは、のんきな心の呟きとは裏腹に、「全治5~6か月」という重い診断でした。

リハビリ含めこれまたとんでもない痛みを伴ったのですが、それはまた別のお話。

しつこいようですがもう一度言います。絶対にマネしないでくださいね。


さいごに、果てしないアウェイ沼の話


さて、そんなこんなでとても痛い目に遭った私ですが、反省はすれど後悔はしていません。

それどころか、「同じ事が起こったら同じ選択をするか?」と問われたら、YESと答えてしまう可能性は高いです。

なぜなのか。


だって......。


楽しかったんだもん。痛かったけど。

美味しかったんだもん。痛かったけど。

サッカー見たいんだもん。痛かったけど。


その旅での経験は一度しかできません。場所、人、食べ物、試合、起こったこと......。同じ土地に訪れたとしても、その旅の全ては一期一会なのです。その思いが、どうしようもなく旅に駆り立てるのです。

ばかげていると思う人もいるかもしれませんが、私は当時ひよっこサポーターながら、既にどっぷりとアウェイ沼に浸かってしまっていたようです。

ようやく旅ができそうな世の中になりつつある今日この頃、次はどこへ行こうかな。

ずっとカラカラだったキャリーバッグの中身と、私の中の旅成分を補充すべく、次の旅に思いを馳せて――――。



P.S.  親愛なるOWL magazine読者のみなさまへ

きれいに締めたところで完全なる蛇足ですが、OWL magazineフリークのみなさまにおかれては気になってしまうかと思うので念のため補足です。

本記事に出てくる「中村くん」は、OWL magazine代表の中村慎太郎氏とも、更には元フロンターレ選手の中村憲剛さんとも全く関係はございませんので悪しからず。

日本で8番目くらいに多い苗字ですしね。ふふふ。

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