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HAYABUSA-糸川英夫-西洋占星術

早朝(2020年12月6日)HAYABUSA2の帰還をYouTubeライブで観ました。
生命の起源、天体の成り立ちを解明する日本が世界に誇る小惑星探査プロジェクトです。画面を横切るカプセルが発する光は感動的でした。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)がNASAの真似をしないオリジナルのコンセプトで始めたHAYABUSA計画は、世界中の宇宙開発関係者を驚かせました。今回もきっと多くの観測成果を上げてくれると思います。

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Photo: Studio Ghibli


HAYABUSA(隼)の名は、日本のロケット工学の父と呼ばれる糸川英夫に由来します。
アニメ「風立ちぬ」の主人公(堀越二郎)を憶えていますか?
堀越二郎は、糸川英夫のよき先輩であり技術的ライバルでした。
堀越二郎はゼロ戦、糸川英夫は戦闘機隼の設計者だったのです。
戦後、糸川英夫はロケット開発に従事します。
HAYABUSA初号機が探索した小惑星は「イトカワ(25143 Itokawa)」。
糸川博士を敬愛するJAXAの文化が反映された計画だと言えるでしょう。

糸川博士は占星術とも深い関わりがあります。
西洋占星術の会社を立ち上げ、70年代にベストセラーとなった「細密占星術」を出版しました。
5年前、日本ロケット協会主催のイベントで占星術の講演を依頼されたとき、糸川博士と占星術の話をしました。その場にはJAXAの方、宇宙開発に従事されている民間の方もいらっしゃいましたが、その繋がりを知っている方はいませんでした。その際に宇宙飛行士の山崎直子さんともお会いしました。やはりご存知ないとのことでした。
占星術が学会や権威的な場所で市民権を得る必要は全くないと僕は考えています。でも、糸川博士との関係は知られていてもいいかな、と少し寂しく感じます。

宇宙ファン、天文ファンには占星術に関心がある方もいます。逆に、アンチの方もいます。そうした方とお話をする時、たまに糸川博士の話をするのですが、「え!?そうなの」と途端に興味を示す方もいらっしゃるので、糸川博士の影響力を強く感じます。

小惑星リュウグウから持ち帰った地下物質を積んだカプセルを投下したHAYABUSA2探査機。これから11年かけて直径30メートルの小惑星に向かいます。まだ任務は続きます。

糸川英夫の細密占星術―"一億人分の一億"の運命算出法 (21世紀ブックス)
https://www.amazon.co.jp//dp/4391109042/

糸川博士が占星術に対してどの様に考えていたか、詳しくはこちらへ:「細密占星術」まえがきにかえて

JAXA HAYABUSA2プロジェクト公式ページ
https://www.hayabusa2.jaxa.jp

Meet Dr.Rocket(糸川英夫英文紹介サイト)
https://spectra.mhi.com/meet-dr-rocket

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