アスタ エフ

日常に感じるバカっぽい疑問を膨らませて文章にするのが好きです。 誰かに読んでもらえるよ…

アスタ エフ

日常に感じるバカっぽい疑問を膨らませて文章にするのが好きです。 誰かに読んでもらえるような文章が書ければ素敵だなと思います♪ 出来るだけ毎日更新したいので、5行で書いています☆

記事一覧

固定された記事

5行感情文(100) 万回の愛してる

1日1回の「愛している」では全然足りません!! うるう年を考えると1年は365.25日なので・・・ 『100万回の愛している』を達成するには、2738年も掛かっちゃう。 だから1日…

アスタ エフ
5か月前
86

5行思考文(254) - 世界を変えろ -

今日も失敗した。社会人になって2ヶ月も経つのに。会議資料に誤字脱字があったり、会議で上手に話せなかったり。案の定、次長に呼び出された。 「いいか?会議前は全力で焦…

アスタ エフ
17時間前
13

5行思考文(253) - zzz -

リビングでテレビを観ていると、ついつい寝てしまう。なぜだ? 音楽番組であっても、バラエティ番組であっても寝てしまう。なぜだ? 戦争映画であっても、ホラー映画であっ…

18

5行思考文(252) - 仕事人の空気 -

映画の1シーン、パソコンを操作する演技を見て・・・適当に指を動かしているなと気付いた。疲れて溜息を付きながら帰宅する演技を見て・・・コイツ、本当は働いていないなと気付…

22

5行思考文(251) - ブーメランパズル -

バイトに行くのが面倒くさかった。だからバイトは辞めた。 勉強も就職活動も、未来を考える事も・・・生きる事がそもそも面倒くさい。 みんな、面倒くさい事をよくやれるよね…

14

5行思考文(250) - 味覚の記憶 -

あ、薬を飲まないといけない。会社の昼休みが終わる直前に思い出した。 病院で貰った錠剤を取り出し、水よりも先に口へ放り込む。変に苦い味だ。 「セロハンテープの味に似…

16

5行思考文(249) - 喪失 -

男は眉間に深い皺を作って憂いある表情を浮かべ、喪失に苦しんでいた。 若い季節に不相応な炎天下、硬い陽光。男はそれを真正面に受けている。 影よりも黒いスーツを着た男…

17

5行思考文(248) - プリンスアップデート -

初めて結婚相談所へ行き、疲れ果てていた私は面倒そうな声で電話に出た。 「こんばんわ、結婚相談所のミナミです。え〜っとですね、ご希望の男性が『王子様』となってます…

14

5行思考文(247) - 乙女の飛車 -

「将棋は最初の陣形が一番強い」将棋を始めてから私はその言葉を知った。 彼の隣の席になった、挨拶をするようになった。仲良く話す度に私は彼に弱くなった。彼と話した事…

18

満月の夜話(9) - パラレルムーンBb -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 香山歩美は小さく溜息をついていた。その溜息には町田瑞希への光悦と嫉妬が含まれていた。 …

8

満月の夜話(9) - パラレルムーンBa -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 香山歩美は小さく溜息をついていた。その溜息は激しい後悔を示していた。 やっぱり体験入…

6

満月の夜話(9) - パラレルムーンAb -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 香山歩美は小さく溜息をついていた。その夜の溜息は後悔を示していた。 「付き合ってくれ…

6

満月の夜話(9) - パラレルムーンAa -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 香山歩美は小さく溜息をついていた。ただ、その溜息は灰色ではなく少し桜のような色に感じ…

7

満月の夜話(9) - パラレルムーンB -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 香山歩美はまたも溜息をついていた。待ち合わせ場所のコンビニから町田瑞希の姿が見えたか…

5

満月の夜話(9) - パラレルムーン -

香山歩美は自宅のベランダで満月を見ながら大きく溜息をついた。 自然と出た溜息だったが、妙にわざとらしくて余計に嫌気が指した。 「香山はもう少し慎重に判断をした方…

6

満月の夜話(9) - パラレルムーンA -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 沢村翔太とのデート当日の朝、香山歩美はまたも溜息をついていた。 何を着ていけば良いのか…

6
固定された記事

5行感情文(100) 万回の愛してる

1日1回の「愛している」では全然足りません!! うるう年を考えると1年は365.25日なので・・・ 『100万回の愛している』を達成するには、2738年も掛かっちゃう。 だから1日50回「愛してる」と言って!そしたら54.75年で100万回だから。 達成できたら、しわくちゃな2人でお祝いしましょう!!

5行思考文(254) - 世界を変えろ -

今日も失敗した。社会人になって2ヶ月も経つのに。会議資料に誤字脱字があったり、会議で上手に話せなかったり。案の定、次長に呼び出された。 「いいか?会議前は全力で焦れ、怖がれ。会議中は絶対に焦るな、怖がるな」 ハラスメント?それはきっと発言の内容なんかじゃない。愛情の有無だ。 だから『そこに愛はあるんか?』は、きっとハラスメント大国を変える。

5行思考文(253) - zzz -

リビングでテレビを観ていると、ついつい寝てしまう。なぜだ? 音楽番組であっても、バラエティ番組であっても寝てしまう。なぜだ? 戦争映画であっても、ホラー映画であっても寝てしまう。なぜだ? つまり、大きな音が鳴っていても私は寝てしまうのだ。なのに・・・ 出張先のホテル、部屋に響く秒針の小さな音で寝れないのは・・・なぜだ?

5行思考文(252) - 仕事人の空気 -

映画の1シーン、パソコンを操作する演技を見て・・・適当に指を動かしているなと気付いた。疲れて溜息を付きながら帰宅する演技を見て・・・コイツ、本当は働いていないなと気付いた。仕事帰りってのはもっと疲れてるもんなんだよ!所詮は演技、偽物だ。休職中の私は妙なマウントを取った気がした。 でも彼は俳優の仕事をしているのだと気付き、マウントはどっかに消えた。

5行思考文(251) - ブーメランパズル -

バイトに行くのが面倒くさかった。だからバイトは辞めた。 勉強も就職活動も、未来を考える事も・・・生きる事がそもそも面倒くさい。 みんな、面倒くさい事をよくやれるよね。ねぇ意味あるの?生きる事って。 コツコツ働く?幸せになる? でも最後には死ぬんだよ、意味ないよね? 僕は一人でジグソーパズルが出来ればいい。次は5000ピースに挑戦するよ。

5行思考文(250) - 味覚の記憶 -

あ、薬を飲まないといけない。会社の昼休みが終わる直前に思い出した。 病院で貰った錠剤を取り出し、水よりも先に口へ放り込む。変に苦い味だ。 「セロハンテープの味に似てる」と思った。幼い頃にセロハンテープを舐めた事がある。だが、なぜ舐めたのだろう? そこまでの記憶は蘇らなった。

5行思考文(249) - 喪失 -

男は眉間に深い皺を作って憂いある表情を浮かべ、喪失に苦しんでいた。 若い季節に不相応な炎天下、硬い陽光。男はそれを真正面に受けている。 影よりも黒いスーツを着た男は呆然と立ち止まり、道端にある更地を睨む。 『売地』と書かれた立看板の足下には点々と雑草が芽吹いていた。 「・・・ここ、更地になる前、何だっけ?あぁぁ!モヤモヤする!」

5行思考文(248) - プリンスアップデート -

初めて結婚相談所へ行き、疲れ果てていた私は面倒そうな声で電話に出た。 「こんばんわ、結婚相談所のミナミです。え〜っとですね、ご希望の男性が『王子様』となってますが『王子様=端正なイケメン』ではない事の確認のお電話です。え?そうですね、男性側へのセクハラにもなりますので・・・。え?お客様は『アフリカ=ライオン』だと思ってたりしますか?」

5行思考文(247) - 乙女の飛車 -

「将棋は最初の陣形が一番強い」将棋を始めてから私はその言葉を知った。 彼の隣の席になった、挨拶をするようになった。仲良く話す度に私は彼に弱くなった。彼と話した事がなかった頃はあんなに強かった私の自陣は、なぜこんなに弱くなってしまったのだろう、なぜ心がこんなに苦しいのだろう。 彼から告白された。私の勝ちなのだろうか?彼の負けなのだろうか? 昨夜の「満月の夜話 パラレルムーン 」の元ネタになった5行です。 昨日は7本同時投稿してしまい、ホーム画面が『うわぁ・・・(´・ω・)』

満月の夜話(9) - パラレルムーンBb -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 香山歩美は小さく溜息をついていた。その溜息には町田瑞希への光悦と嫉妬が含まれていた。 「体験入店か・・・」その言葉を歩美は繰り返し呟いた。自分には出来っこない事を、いとも簡単にやってのける瑞希はやはり雲の上の女性のように感じ、呟くたびに宝石を眺めるような気持ちに浸った。 無碍に断ってしまった体験入店の誘いの後も、歩美と瑞希の関係は続いた。会う度に綺麗になっていく瑞希に対して、歩美も一歩ずつ憧れに

満月の夜話(9) - パラレルムーンBa -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 香山歩美は小さく溜息をついていた。その溜息は激しい後悔を示していた。 やっぱり体験入店なんて止めておけばよかったと、絢爛豪華に輝く店内で歩美はポツンと立つ自分を客観的に見て、惨めさを噛み締めた。 空気に溺れて息苦しそうな歩美を見て、町田瑞希は明るく声を掛けた。 「大丈夫だって!!」 「私、帰りたい」 「1日だけだよ、大丈夫、大丈夫」 「でも場違いだよ」 「ママがなんとかしてくれるから!」 ママ

満月の夜話(9) - パラレルムーンAb -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 香山歩美は小さく溜息をついていた。その夜の溜息は後悔を示していた。 「付き合ってくれますか?」沢村翔太の一手に対して、逃げるような一手を指した自分を歩美は悔いていた。それでも沢村から再びデートの誘いがあるのではないか?と期待している自分がいた。 しかし、それは訪れなかった。 沢村翔太は将棋サークルを辞めた。あの日から1ヶ月ほど後の事だった。 本格的に将棋に進みたいという理由である事を、私は人づて

満月の夜話(9) - パラレルムーンAa -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 香山歩美は小さく溜息をついていた。ただ、その溜息は灰色ではなく少し桜のような色に感じられた。 自分は沢村翔太の彼女になったんだ・・・そう実感するだけで、胸が踊り、心が弾んだ。 沢村翔太とデートをした日の夜、歩美は自分のベッドに飛び込み、枕に顔を埋めてジタバタした。「バタバタうるさいよ」と、1階にいる母から叱られたが、それくらいの言葉では自分自身の気持ちが抑えきれなかった。 将棋サークルの中でも歩

満月の夜話(9) - パラレルムーンB -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 香山歩美はまたも溜息をついていた。待ち合わせ場所のコンビニから町田瑞希の姿が見えたからだ。自分の格好と比較すると、自然と苦しい息を吐いてしまう。格好とは服装だけではない。髪の毛やスタイル、そして歩き方と佇まいが、まるで自分とは異なっている。可愛い、あんな風になりたいという憧れが歩美に向かって歩いて来る。 「おまたせ。アレ?歩美、髪の毛切った?」 「あ、うん。一昨日」 「可愛いよ、その位の長さが似合

満月の夜話(9) - パラレルムーン -

香山歩美は自宅のベランダで満月を見ながら大きく溜息をついた。 自然と出た溜息だったが、妙にわざとらしくて余計に嫌気が指した。 「香山はもう少し慎重に判断をした方がいいな」 大学の将棋サークルで4回生の先輩である三船康太から今日言われた。 「将棋っていうのは、一番最初の配置が一番強いって知ってるだろ?」 歩美はこくんと頷く。確か小さい頃に祖父から聞いた事があった。 「将棋はパスが出来ない。必ず何かを動かさないといけないんだ。つまり何を動かすか?の選択が毎回必要になる」 分かり

満月の夜話(9) - パラレルムーンA -

【注意!!】本稿は続きです。 最初から読む場合は、パラレルムーンへどうぞ。 沢村翔太とのデート当日の朝、香山歩美はまたも溜息をついていた。 何を着ていけば良いのか?1階のリビングにいる母に聞いたとしても、正しい答えに導いてくれない事だけは分かっていた。瑞希に洗いざらいを話して、せめて服のコーディネートだけでも聞けば良かった、と遅れて思いついた妙案ばかりに目がいった。 結局、通学時とあまり変わらない格好で待ち合わせの場所まで行く歩美は、胸や心を踊らせるわけでもなく惨めさの方