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クックパッドマートのロゴが新しくなります

こんにちは。クックパッドのデザイナーのあすまです。

2020年からクックパッドマートのコミュニケーションデザイナーとして入社し日々奮闘しています。料理も好きですが動物も好きです。

突然ですが、クックパッドマートのロゴがリニューアルします。
リブランディング及びロゴのリニューアルプロジェクトは2021年3月に始まりました。

ロゴデザインを変えた理由

クックパッドは「毎日の料理を楽しみにする」というミッションを実現するため、生鮮食品ECのサービス「クックパッドマート」を展開しています。利用者と販売者・生産者のあいだを取り持つ新たな仕組みを構築し、商品の品揃えを担保しながら、日々の買い物を便利に楽しくするサービスを目指しています。
今よりもさらに利用者と販売者・生産者の距離がより近くなるために、クックパッドマートは共鳴、創造的、信頼感というパーソナリティに加え、「つくり手の可能性を届け、さらなるつくり手を増やす」というブランドコンセプトを定めました。(こちらはまた別途ご紹介します。)
そしてブランドコンセプトに合わせてロゴも変えることになりました。

ロゴを変えると決めるまでに考えたこと

ブランドコンセプトが変わるからロゴを変えるという流れではなく、まずはロゴを変えるべきなのかどうかも含めてプロジェクト始動時は検討しました。

3つの条件を設定し、現在のロゴがこの条件をクリアできているかどうかを検討、そして条件を満たすロゴの検討に移行していきました。

カラーの変更

サービスカラーをいままでの赤色から、クックパッドのコーポレートカラーであるオレンジに変更しました。
これは3つの条件の一つ、クックパッドブランドであることをより表現するために、オレンジ色を選択しています。
気づいた人もいるかもしれませんが、先行して2021年9月にUIのメインカラーも赤色からオレンジ色に変更していました。
クックパッドブランドとしてオレンジ色を選択しただけでなく、食材の相性がいいこと、より活発な印象を与える狙いも持っています。

決まるまでにやったこと

ロゴを変えると決めてから案を出し始めました。
その際、コック帽及び「Cookpad」のロゴタイプはクックパッドブランドとして親和性を高めるために変えないと決めました。

私自身、元々ロゴデザインを担当することは多かったのですが、既存のロゴの一部だけをリニューアルすることはなかなかありませんでした。
案を考え始めてから何度も直面した「予想以上に難しい…」という気持ち。
一度、コック帽を見すぎてゲシュタルト崩壊しかけました。

2021年8月、上記は案の一部。100案近く出しました。

案をいくら出しても私もプロジェクトメンバーもみんなしっくりこない時期がありました。
そこで2021年9月、一度案をゼロにして、ブランドコンセプトやパーソナリティに合ったロゴを短時間で出していくというワークショップを開きました。

パーソナリティとブランドコンセプトを読み直し、まっさらな気持ちでロゴに向き合いました。
10分で3-4案出すというのを繰り返しました。1案2-3分。

2021年10月。ワークショップで出た数々の案の中で、ブランドコンセプトが明快に伝わるという理由から、ペンで描いたロゴに決まりました。
しかしペンの種類や細さ、隙間の間隔など決めることが膨大にありました。
何度も検証していくうちに、線の軌跡がラフだったり、線が「mart」からはみ出したり、線自体が太すぎたりすると幼い印象を与えることがわかりました。
そこで、ユーザー層から離れるような幼い印象を与えないかという部分についても意識する必要がありました。

紙を変えたり、サイズを変えたり

そして何パターンも検討した結果、下記の方向性で詰めていくことになりました。

方向性が決まってもまだまだ調整が必要
サイズごとに出力、白のエリアの見え方を段階を刻み検討していきました。

2022年1月、方向性が決まってからも白のエリアのサイズやパスの数など調整を重ねていきました。
1月から3月までは調整⇨アプリと出力確認⇨調整⇨アプリと出力確認を繰り返していました。
この繰り返しを経て2022年3月無事完成を迎えました。

パスの数も3万から2500に減りました!最終的にパスでトレースする方法を取りました。

新しいロゴデザイン

赤い色からオレンジ色へ。「mart」の書体はCookpad Sansを使用しています。

人の気配を感じることができ、利用者と販売者・生産者という「つくり手」によって作られているサービスであることを表現し、サービスを通して各々の個性や生き様が伝わるロゴにしました。完全な塗りではないロゴにすることで今後の可能性を表現しています。
オレンジ色にすることで活発な印象を与え、ロゴタイプはペンで書いたようなテクスチャにすることによって人の気配を感じることができます。
さらに今はレシピサービスでもクックパッドマートの機能が使えたり、アプリ内の機能にあるみんなの感想では料理の写真をアップしたりなど、レシピとの関連性がより深くなっています。
そのため、カラーやロゴタイプを用い親和性を高めることで利用者にとって分かりやすくなるメリットがあります。

プロジェクトを通して

ロゴデザインだけではなくVIを含めると丸一年のプロジェクトでした。自社のサービスについて、社内で話し合いを重ねていくにつれ新しい発見がいくつもありました。
今のクックパッドマート、これからのクックパッドマートについて改めて考え、整理し、目線を揃えることができたと思っています。
そして、これからを体現するロゴになったと感じています。

これからのクックパッドマート

クックパッドマートのサービスができてから3年以上が経ちました。
今後はさらにつくり手同士の距離が近くなり、コミュニケーションができる場を目指していきます。
そして毎日の料理が楽しみになる未来を描けるよう、これからも奮闘していきます!

クックパッドマートでは、デザイナーを絶賛募集中です。カジュアル面談も歓迎ですので是非お声がけください!


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