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【詩】 愛を装って


どんなにか愛をよそおって
僕は微笑んで見せた
どんなにか愛をよそおって
君はくちづけをした

近過ぎて見えないから
瞳を凝らした
君の向こうに降る雨
君の手の中にある夢

消えてしまった抱擁ほうようあと
苦し紛れの誓いのことば

夜闇は緞帳どんちょうのように
重く二人を包み込む
身動きのできない
時間の連鎖

こんなにも愛をよそおって
僕は言葉を尽くした
こんなにも愛をよそおって
君は嘘をついた


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