無題

別に仕事が辛い訳ではない。
生きていて嫌な事があった訳でもない。ただ、自分の人生に、未来に希望が持てない。これ以上生きていく意味を見いだせなくなった。

将来の夢みたいなもの、これから挑戦したいことも特にない。探そうと思った見つけようと思った。でも、全部しっくりこなかった。それが自分の心からの願いではないのだと思った。本当は新しい挑戦をしたい訳ではなかったのだ。

仕事を変えようとも思った。新しい環境に行けば何か変わるかもしれないと思った。でも経験も資格もない自分が出来る事なんてたかが知れている。
興味のある事は大体経験や資格が必要だった。やって来た事が活かせそうな仕事はやる事が対して変わらずにただ、条件が悪くなるだけだった。意味が無いと思った。そんな事をするぐらいなら変わらない方が正解な気しかしなかった。

色々言っているけど結局変わる気がないんじゃないか、色々な事に恐れて何も出来ない弱くて愚かなカスのような人間なんだと自分の事が一層嫌いになった。ずっとそうだ。俺はろくでも無くて無能で、何も出来ない、何にもなれない。良い所なんて一つもない、そういう奴なんだ。生まれた時から

そのまま変われる事もなく、変える事も出来ずに今に至る。こんな救いようの無い愚かな者が生きている価値なんてあるのだろうか?無いだろう。

どれだけ綺麗事を並べてもこの世には価値の無い人間ってのはいる。勿論自分もそういう人間だ。容姿が良い訳でもない。性格が良い訳でもない。頭も身体能力も良い訳でも無ければ、仕事も出来ない。
他者とコミュニケーションを取って関係を築いて行く事も出来ない。当然友人も恋人もいない。職場で人と話す事も殆どない。

没頭してる趣味もない。情熱をもって取り組んでいる事もない。好きな事に一生懸命になる事も無いし、他に得意な事とかも無い。なにもない

いや、没頭してるしている事だけは………あったかもしれない。でも辛くなった。空しくなった。時が過ぎる度に一つの事が終わる度に「いつまでこんな事を続けるのか」「5年後も、10年後もこんな事をしていて自分に何が残るのか」そんな思いが心の中に広がっていって、嫌になった。

アニメのイベントや声優のライブで得られる体験は情熱的かもしれない。じゃあその熱で、どこまで行ける?どう成って行ける?その熱が消えたら、何が残る?底に見えた虚無が怖くて、足が止まった。幸せをくれた世界が不安で染まった。ここにいられなくなった。

文字通りの空っぽだ。どう試算しても価値なんてつかない。
こんな人間をあと何十年も生かさないといけないのか?なんの為に?
わからなかった。こいつが生きて、なんになるんだ?

こんなものの為に毎日頑張って働く気にはなれない。生活を整えてこれから先の人生を過ごしていこうだなんて思えなかった。改めて、自分が愛せなかった。嫌いだった。こんなのと生きていくぐらいなら死んだ方がマシだと思った。だから自分で命を絶つことにした。


先にも書いたが、現状交流のある友人などいない、当然恋人もいない、別に職場でも必要とされていない。別に急に命を絶ちいなくなった所で困る人も悲しむ人もいないのだ。もしかしたら家族は何か思うかもしれないが、3日もあれば何事もなく日常に戻れるだろう。別に俺はいても家族の為に何かをしてあげられるような人間でも無いし、この先大した親孝行も出来ないだろう。

むしろ早めに無くなった方が今後の事を上手く整理出来て皆の為になるんじゃあないかとも思う。

俺には弟がいる。賢いとは言えないだろう。1から10までよく出来た人間とも言えぬだろう。だが、この社会の中で生きていく能力はある。人に愛される事も人を愛する事も出来る。そういう人だ。彼はよく出来た………自慢の弟だ。彼が生きてさえいればきっとみんな幸せだし、なんとかなるだろう。

間違いなく、俺なんかより生きてる価値のある人だ。
だから、生きてほしい。幸せになって欲しい


よく、自殺を止める為に死なないでくださいなどと言うが、生きてくださいとはあまり言わない。それは別に生きて欲しいとは思ってないからだ。
特別生きていて欲しい訳ではないけど面倒だから死なないでくれ、そういう魂胆が見える。この世のみんなは本当は死ぬ他人の事なんてどうでもいいんだ。心の電話相談みたいなものも、メンタルクリニックも何の意味も無い。他人もしょうもない意見で人が救える訳がない。自分を救えるのはいつだって自分だ。自分を救えなくなった時、他人がどうあがこうが人は死ぬのだと俺は思う。

だから別に他人に頼る気も相談する気もなかった。
意味がないし、分かってもらえないと知っているからだ。
人は絶対に分かり合う事は無い。そう思う。こんな思想だから周りに人がいないんだろうが………仕方ない。これが俺だ。

人と仲良くする事も信じる事も、思いやりを持つ事も何一つとして出来なかった。そういう風に積み重ねた来た男なのだ。

問う。こんな奴生きていてなんの価値がある?ない。
何も無い。死んだ方が良い。

大体さ、立派に生きてさ、沢山の人を幸せにしてきた俳優や芸能人だって自分の命を絶つ事があるんだ。なんでもないカスみたいな男が死を選ぶ権利だってあったっていいじゃないか

良いと思う。これが俺の人生だ。自分で考えて、考えて、考えて判断した決断です。俺は死にます。この人生を終わらせます。
誰が悪いとか、何がダメとかもありません。俺が悪いです。自分自身の事が大嫌いで、殺す事にした。それだけです。
これがハッピーエンドです。誰がなんと言おうと

もしも悲しむ人がいたらごめんなさい。許してください。あなたは幸せに生きられるから大丈夫だよ。


もし最後に一つだけ願いが叶うなら、俺の周りの関わってくれた人、応援していた大好きな人がずっと、ずっと幸せに生きていける事を願っています。


ありがとうございました。さようなら
なんの悔いもありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?