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ペトラーキ沈黙を破る。スポーツディレクター解雇の背景とは?

ペトラーキ元スポーツディレクター「ローマを裏切る人物がいた」

昨シーズン突然不可解な職務停止から、解雇劇となったジャンルカ・ペトラーキ。確かに歯に衣着せぬ物言いで、前職トリノのカイロ会長とも騒動を起こしていたが、それは常に自分の正義を全うするためのものだったとぼくは考えている。

6月、都市封鎖によりコロナ渦が収束方向に向かっていたイタリアは、第二フェーズとして、厳密な医療プロトコルに従ったプロスポーツの再開を発表した。これにより、再びトリゴリアのドアは開き、ペトラーキSDは自身のオフィスに戻ってきた。

そのペトラーキが突然トリゴリアのメディアセンターで記者会見を行ったのは6月10日。メルカートやチーム身売りについて訊かれるなかで、ひとつの質問が投げかけられた。

「あなた自身がローマを解雇されるという噂がありますが?」

この時既にローマの内部では何かが起こり、それが悪い影響として外部に漏れていたのだろう。それを一番最後に知らされるのは、一番クラブを愛しているロマニスタたちであるのは常に歯がゆい。例えローマまで1万キロ離れた場所で暮らすぼくでも、クラブの問題や悩みを共有して、解決策は提示できずもせめて一緒に苦しみ、落ちていきたいのである。

この時のペトラーキの記者会見から現在までを順に追って見ていきたい。

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