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【第3話】ライブ配信アプリで学んだこと 「健全なライブ配信だったのに胸の谷間が見えるメイド服になっていたライバーの話」前編

ライブ配信アプリを始めると知り合いが爆発的にできる

特にライバーをしていて自分の配信に無数に現れるリスナーさんを把握するのは至難の業だ
個人差はあれど人間の人付き合いの量にはキャパシティというものがある
大学に入って急激に知り合いが増えるのがいい例だ
学部の同期、バイトなどで必然的に増えるもの、サークル勧誘で無数に増えるもの

様々だ

ライブ配信の世界は新入りに優しい

ライブ配信の世界は大学のサークル勧誘のように行く場所、行く場所でウェルカムだ

しかし、気がつくと

あれ?この人、、、前にも会ったような、、、?
と、記憶のキャパを超えてくる

若い頃はそれなりにキャパがあったかもしれないが、年齢と共に減ってくる

人間関係において一度会った人を忘れてしまうのは大変失礼だ

リアルの世界では容姿や声、名前など覚える要素がたくさんあるが、ライブ配信の世界では変な名前とよくわからないプロフィール、意味不明なファンマークで覚えなくてはならない
プロフィール写真もあるのだが頻繁に変える輩が多くなかなか覚えにくい。強者になるとアカウントを何個も持っているためワケがわからなくなってくる

自分はかわいい女の子の顔を見たら一生忘れないのだが、ライブ配信では文字で人を覚えるしかない

それゆえに失礼にあたる事が多々あったかと思う、この場を借りてお詫び申し上げます、ハイ

そんなこんなで、ライバーだけでなく、リスナーしててもWeb友は無数に増える

脳の対人記憶領域を強化しなくてはならない


大学入学時の爆発的な知り合いの増加は利害関係により時間と共にフェードアウトする

ライブ配信でも同様のことが起こる

結果、ギブ&テイクが成り立っている人が記憶に残る

そんな中で最も印象に残った尊敬すべきライバーについて記しておこうと思う

ミックスチャンネル(ミクチャ)のライバーをしていたM.Tさん(仮名)

彼女を知るきっかけとなったのは他のリスナーさんからの紹介だ

リスナーをしていると好みが被る輩と仲良くなれる

「Kちゃんのところでも会いましたよね?よく合いますね😅」

なーんて会話と共に「Rちゃんのとこいいですよ」とTwitterのDMなんかで紹介されたりする

M.Tさんは着物教室に通っていたことをきっかけに着物モデルコンテストのオーディションを兼ねたライブ配信イベントに参加していた

オーディションがイベントとして付与されていることはライブ配信にはよくある形体だ

要するに、アイテムたくさん投げてもらった人がオーディション合格


M.Tさんのプロフィールは他の小娘たちとは違った異色の経歴をお持ちだった
なんとKB大卒のKY院出、MBA取得、外資系コンサルタント勤務とのことだ

いわゆるハイスペック女子だ

初めは物珍しさに出入りしていたが、私のプロフィールを頻繁に紹介してくれるため、Give &Take精神でアイテム応援していた

M.Tさんは軽い気持ちでイベント参加していた様子だったが、いざ始めてみたら熾烈な女の戦いに苦戦している様子だった

容姿も端麗でリアルでは言い寄ってくる男もいそうなもんなのだが、ライブ配信アプリではそうもいかないようだった

「ライブ配信アプリではハイスペック女子はモテない」のか?

前作でも触れているが、ライブ配信アプリのリスナーは「欲求不満おじさん」が大部分を占める

その欲求とは目と下半身の刺激だろう。悲しいかなこれが現実である

この手のおじさん達は自分より年収が高そうな女性に身銭を切ってアイテムを投げることはない

だが、ここでめげないM.Tさん

持ち前の頭脳を生かして人脈を地道に増やし続け、3ヶ月の戦いを制し見事グランプリとなった

最終日締切時間直前に「この人を応援したい」と思う人々が大波のように押し寄せてきた光景を今でも忘れない

M.TさんはWebマーケティングが専門だ。自分の商品価値やリスナー層、アプリの特徴、イベントのポイント配分など、ありとあらゆる手段を利用し、考え抜いて自己プロデュースをしていた

自然と応援するリスナー達も渉外活動をするようになりコミュニティの輪が広がっていった

最も印象に残ったのは無料コイン欲しさに視聴にくるリスナーの応援しているライバーのことまで理解していて紹介していたことだ

通常ライバーはリスナーのプロフィールを確認し紹介することでリスナーの承認欲求を満たしファンにする

しかし、目と下半身の刺激を求めているおっさん達が応援しているライバーをも紹介してその人全体を承認欲求の渦に巻き込んでいたのだ

しかもそれがすっかり頭の中に入ってすぐに言葉に出てくる

これは本当に勉強になったひとつだった。そして有料級のコンテンツだと思ったのだった。
それもそのはず、当人はWebマーケター、、、プロだ

プロフィールの向こう側にその人の本当の興味が存在するのである

いつのまにか、そんなライバーの枠の住人となっていた私、、、

グランプリを獲得した後もライバーを続けていたM.Tさん
配信の雰囲気が日に日に変わっていく様子が伺えるようになった

で、健全なライブ配信だったのに背に腹は変えられなく胸の谷間が見えるメイド服になっていたライバーM.Tさんの話、後編
第4話につづく👇

次回以降の内容キーワードメモ

・男性ライバーの生きる道
・リスナー同士の温度差
・言葉の重み「かわいい」って言っとけばいわけではないよ
・ライブ配信アプリのレベル(数値)、信用スコア、SNSのアルゴリズム。レベル、フォロワー、アルゴリズム
・ストーカーを生む行為、その2
・ライブ配信アプリ、ガチ恋勢の末路
・素性を探る癖、身バレ注意、ストーカー根性
・コンデンサーマイクをカッコつけて使うライブ配信者の皆様へ
・ライブ配信にトラブルは付き物、発言は慎重に
・リップサービスとわかっていて嫌味な自分
・ライバーだって枕営業する
・ライブ配信アプリ運営にサクラがいたら
・石油王はライバーをダメにするよ♪
・過疎枠♪
・爆投げだー!♪
・連続少女誘拐殺人事件の偏見
・そもそもさ、画面の向こうの人に何十万も課金する人って信用できる?って話
・アイデアはいくらでもある、、、
・インスタにイケメン加工あげてみた
・『超高音ボーカル』て、、、コイツ痛い奴やなと思われてる?
・コンテンツの変化
・著作権ガン無視のライバー達
・TikTokやっても時すでに遅し
・TwitterについてSNSとは
・ポコチャの全体像
・ミクチャの全体像
・Reality、Showroom、ふわっち、ビゴライブの印象、評判

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