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浅生鴨の短編Z

月に二本の短編を掲載します。一篇ずつでも購入できますが、マガジンをご購読いただくと、ほんの少し割引になります。あとコメントは励みになります。誤字脱字の指摘も喜んで!(あまり喜ばな… もっと読む
僕は締切りがないとぜんぜん書かないので、短篇集の担当編集者から「noteで連載しろ!」と強制されて… もっと詳しく
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2024年5月の記事一覧

ミックス

 井塚は通りの反対側に立って、しばらくその弁当屋を眺めていたが、ようやく何かを思い出した…

浅生鴨
6日前
26

使わなきゃ

 駅の改札を出ると、目の前には田畑が広がっていた。そのすぐ先に見える山脈は、ゆっくりと弧…

浅生鴨
10日前
22

三百の夢想

 開け放たれた窓からは秋を感じさせる風と、まもなく夏休みを終える子供たちの声が流れ込んで…

120
浅生鴨
13日前
42

今の時点では

 不動産屋だという目の前の二人は、きちんとしたスーツに身を包んでいるものの、どこか胡散臭…

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浅生鴨
2週間前
31

消える理由

 書類の上にボールペンをそっと置き、治夫は両肩をぐるりと回した。凝り固まっていた首筋がバ…

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浅生鴨
2週間前
32

来訪者

 窓から見える地球に目をやったシュンヤは心の中で大きな溜息をついた。ここへ来てから三か月…

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浅生鴨
3週間前
28

組み立て式の家具

 部屋の中に置かれたダンボール箱をひと目見て、有音は不満そうに鼻を鳴らした。  大きなダンボール箱が二つ重ねて置かれた上に一回り小さなダンボール箱が無造作に乗っている。その塊が二つあるから全部で六つのダンボール箱が狭い部屋の中に置かれているのだ。  廊下に立ったままトートバッグをドサリと床に置いて、おもむろに腕を組んだ。 「なによこれ」  誰に言うともなく呟いて、もう一度鼻を鳴らした。 「棚」  部屋の奥から声が聞こえた。 「この間いっしょに注文したじゃん」  そう言って箱の

有料
120

短編三〇〇のその先に

定期購読マガジン『浅生鴨の短編三〇〇』の購読者、およびメンバーシップ『名前はまだない。』…

30,000
浅生鴨
4週間前
39

お支払いは

 カフェに入ってきた治夫は、壁際の席でパフェを食べている俊哉をすぐに見つけて手を振った。…

120
浅生鴨
1か月前
24