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浅生鴨の短編Z

月に二本の短編を掲載します。一篇ずつでも購入できますが、マガジンをご購読いただくと、ほんの少し割引になります。あとコメントは励みになります。誤字脱字の指摘も喜んで!(あまり喜ばな… もっと読む
僕は締切りがないとぜんぜん書かないので、短篇集の担当編集者から「noteで連載しろ!」と強制されて… もっと詳しく
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2024年2月の記事一覧

ミステリーの作法

 応接のソファに腰を下ろし、青谷凪亮子は静かに原稿を読み進めていた。開け放たれた窓から流…

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浅生鴨
3か月前
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プログラム

 キーボードに指を置いたままシュンヤは何かを考え込んでいた。パソコンの画面には自分が担当…

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浅生鴨
3か月前
27

入道雲

 港の外れにある突堤には、真上からギラギラとした夏の日が照りつけているだけで、人影はほと…

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浅生鴨
3か月前
28

一息笠地蔵

 昔々、あるところに住んでいたおじいさんとおばあさんは笠をつくって売るという微妙な仕事を…

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浅生鴨
3か月前
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修正してやり直し

 突然のできごとだった。  すれ違いざまにその男は手を伸ばし、彩が肩からかけていたバッグ…

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浅生鴨
4か月前
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耳寄りな話

 印鑑証明書を受け取った甲斐寺に窓口の男性がすっと顔を近づけてきた。小さな街だから役所の…

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浅生鴨
4か月前
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アポ・メカネース・テオス

 ベルドラン宙域から離脱した円錐形の小型スパソーロフは、量子コアから排出されるエドロムを二度噴射させて転針し、アルタミラへ向けて超次元航行に入った。次元層を越えるときの薄気味悪いグロールが船内に響き渡ると、その直後にあらゆる物質が消えた。船室の壁も目の前にあったコンソールも計器パネルも、それを操作する自分自身の手も消えていた。  何もなかった。光さえない次元の中を意識だけが移動していく。  超次元航行に於いてはアウムの秩序が崩壊する。漆黒には過去と現在と未来が同時に存在したが

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おかわりは無料です

 店内に充満する肉の香りが飯尾の胃を鳴らした。  地下にあるそのステーキ店は最近できたば…

浅生鴨
4か月前
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