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【絵本レビュー】 『ねずみのでんしゃ』

作者:山下明生
絵:いわむらかずお
出版社:ひさかたチャイルド
発行日:1982年10月

『ねずみのでんしゃ』のあらすじ:

明日から始まるねずみたちの“ちゅうがっこう”。でも7つ子たちは「いきたくなーい」。そこでお母さんはいいことを思いつきます。

『ねずみのでんしゃ』を読んだ感想:

息子は「でんしゃ〜」と喜んでいましたが、私は読みながらこのねずみのお母さんに完敗でした。ちゅうがっこうへ行きたがらない7匹の子ねずみたちがどうしたら行きたがるかを夜中考え、翌日のための準備までする。お母さんの中のお母さんです。はてさて、お父さんねずみは何処へ。。。

♫母さんが夜なべをして手袋編んでくれた〜、とありますが、まさにそれですね。母強しです。私だったらイライラして、YouTubeでキャンプの焚き火の火なんて見て一生懸命癒されようとしていることでしょう。

そういえば、小学校の頃うちの母も。。。バザーに提出する福袋の袋に、朝起きたらすごく上手にアニメキャラが描いてありましたっけ。一日中仕事ですごく遅く帰ってきたのに、私のために一生懸命描いてくれたんですね。すごく嬉しかったし、本当にそっくりでとても得意な気分になったことを今でも覚えています。いやはや、母強し。私もどっかから絞り出さなくちゃ。

『ねずみのでんしゃ』の作者紹介:

山下明生(やましたはるお)
1937年東京都生まれ。瀬戸内海で幼少年期を送る。京都大学仏文科卒業。海育ちの海好きで、海を舞台にした作品が多い。『海のしろうま』(理論社)で野間児童文芸賞、『はんぶんちょうだい』(小学館)で小学館文学賞、『まつげの海のひこうせん』(偕成社)で絵本にっぽん賞、『カモメの家』(理論社)で路傍の石 文学賞を受賞。絵本の翻訳に「バーバパパ」シリーズ(講談社)、「カロリーヌ」シリーズ(BL出版)などがある。

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