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【保存版】ダイレクトリクルーティング  オファー文章作成方法 〈虎の巻〉

こんにちは!
アスナロがお届けするブログ〈Asnalo Picks〉のお時間です。
Asnalo Picksは主に新卒採用担当者の方に向けた有益な情報を
発信するメディアです。
母集団形成~内定承諾に至るまで幅広く記事がございますので、
ぜひ他の記事もご覧いただき採用活動にお役立てください。

さて、近年は労働人口減少という社会課題によって新卒採用市場においては売り手市場が続いており「守りの採用」から「攻めの採用」への過渡期と
なっております。
そこでダイレクトリクルーティングと呼ばれるスカウトサービスの普及が
進んでおりますが「運用ノウハウが全くない」など様々なお悩みを
お客様からお伺いしてきました。

そこで、今回のnoteではこれまで200社以上のスカウト代行での
成功経験や失敗経験から出来たノウハウを約1ヶ月ほどかけて不要な部分は
削ぎ落とし必要な要素だけをまとめわかりやすい表現で記載をしました。

抽象的な表現で留めるのではなく、実際にnoteを見ながら運用をしていただけることを目指して作成しておりますので、かなり実用的になっています。

今回は、オファー文章の作成について記載いたしました。
それでは早速ご覧ください。

◾️オファー文章作成の目的や役割

具体的な作成ポイントを記載する前にオファー文章作成の目的から
記載したいと思います。

<オファー文章の目的>

では、オファー文章はどのような目的で作成が必要なのでしょうか。オファー文章を通して企業に対する興味を持ってもらい「説明会」「個別面談」「インターン」などに誘致をするためです。

<オファー文章の役割>

また、オファー文章の役割は、本で言うとタイトル /ドラマでいうと予告に当たります。『この本のタイトル面白そう』『ドラマの予告の続きが気になる』それと同じです。

ですのでオファー送付のゴールは『会社のことを全て知ってもらうこと』
ではなく『会社に興味を持ってもらい説明会などに参加してもらうこと』
になります。こちらの理解が特に重要です。

そもそも文章だけでは会社の全てを伝え切ることは不可能であることと、
あまりに文章が長すぎると途中でメッセージを読まなくなってしまう
可能性があるので端的に会社の特徴をまとめることが必要になります。

◾️オファー文章作成のポイント

オファー文章の目的と役割を理解していただいたところで、次はオファー文章作成におけるポイントを解説していきます。

オファー文章では『キャッチコピー』『スカウト理由』『会社情報』
『イベント案内』の4つを主に記載します。

<キャッチコピー>

キャッチコピーとは、オファー文章全体を見ていただくために必要なフックになります。求職者はすでに複数の企業からオファーを受け取っており、オファーが届くと全てを開封・承認するわけではなく、興味関心や必要に応じて開封や承認をします。

ですので、キャッチコピーが魅力的でないといくらオファー文章の内容を磨き込んだとしても読んでもらうことすらできずに終わってしまいます。

なので、キャッチコピーはオファー文章を読んでいただくにおいて、とても重要な要素になります。

キャッチコピーの作成のコツとしては、「内容」「文字」「デザイン」の3つを意識することです。

▷内容について
・会社の魅力を伝える内容である
・特別感を感じさせる内容である
・当事者意識を感じさせる内容である

▷文字について
・読みやすさを意識する
・テンポを意識する
・20文字程度で端的に記載する

▷デザインについて
・デザインを用いて目立たせる

になります。
それぞれ詳しく解説します。

まず内容についてですが、
記載している3つ全てを揃える必要はなく、
いずれか1つが該当していれば大丈夫です。

会社の魅力をキャッチフレーズを通して伝えられることが一番ですが、
もしどうしても会社の魅力が伝えられない場合は、
「選考パス」や「個別面談」などの魅力を作るようにしましょう。
選考パスや個別面談も実施が難しい場合はペルソナの考えを言語化し、
キャッチフレーズを作成するようにしましょう。

では、まずは会社の魅力の言語化の仕方について解説します。
求職者が感じる会社に対する魅力は「目標の魅力」「活動の魅力」「人材の魅力」「条件の魅力」の4つに分けられます。会社の魅力については、以下のシートを参考にして自社の強みの言語化をしてみましょう。ポイントは採用担当が感じている会社の魅力を言語化するのではなく、ペルソナ(自社が求めている人材)がどの部分に魅力に感じているのかを言語化することが
ポイントです。
なので、採用担当者だけで会社の魅力の言語化を進めるのではなく、
内定者や新卒社員を巻き込みながらディスカッションして進めることが
理想でしょう。

企業の魅力整理

進め方としては、魅力因子の中から自社が提供できる強みをピックアップしてください。次にその中からペルソナが魅力に感じる因子にランキングをつけてください。ランキング上位2個をピックアップできたらキャッチコピーの作成に移ります。

例えば、ランキングが
1位:安定性(東証プライム市場に上場)
2位:裁量権(任せてもらえる組織風土がある)
だった場合は、

東証プライム上場の安定した基盤と豊富なリソースを生かして
様々なことにチャレンジしながら市場価値を高めませんか??

という風になります。

次に特別感については、
「面談対応者の役職」「選考フロー」「対応方法」の3つのいずれかを
記載するように心がけましょう。
上記を記載することにより、特別感やベネフィットを
感じてもらいやすくなり興味関心度を高めることが可能になります。

役職については高ければ高いほど本来出会うことが難しく、
特別感を与えやすいため効果的です。

また選考フローは、通常ルートと比べて短いほど効果的ではありますが、
本来の見極めと魅力づけを十分にできるかという観点も考慮して、
設定するようにしましょう。

対応方法とは、誘致するイベント内容に関してです。
複数人ではなく、個人対応の方が特別感を与えやすいため、
説明会ではなく個別面談に誘致をいただくのが効果的です。
実際に、データとして説明会参加率の歩留まりが30%に対して、
面談参加率の歩留まりが60%と2倍の違いがございます。
こちらについても工数と時間の点も考慮しつつ設計するようにしましょう。

具体的には、以下のようなキャッチフレーズとなります。

<最終選考直結!?>
-特別選考ルートで最速内定獲得しませんか-


最後に、当事者意識についてですが、
学生が感じていることを推察して記載する方法になります。

記載内容と学生が思っていることが一致すれば、
一気に関心を引くことができます。
例えば「内定を持っているが意思決定しきれない学生」を採用したい場合

【内定を持っているけど不安で就活を終えられない、、
 人事と個別面談を通して不安を解消しませんか??】

などのキャッチコピーが効果的になります。
ポイントとしては"思いを言語化すること" と "それを解決する方法"
を記載することによりイベントに参加する理由が生まれることです。
ぜひ、上記の点を意識して作成してみてください。

文字については、
長すぎるとキャッチコピーの部分を読み切られない可能性があるため、
端的に20~30文字程度で記載をする必要があります。
また、読みやすさ(改行や漢字とひらがなの割合)やテンポを
意識して記載するようにしましょう。

最後にデザインについてですが、
文章を目立たせるために記号を用いるようにしましょう。
具体的には 「」【】"" = ☆などがあります。

以下にキャッチコピーの参考例を添付しておりますので
ぜひ、作成の際に参考にしてください。

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<スカウト理由>

スカウト理由とは『なぜあなたにスカウトを送ったのか』の理由を
説明するための文章です。
会社概要だけではなく、スカウト理由もオファー文章に記載をすることで、
オファーを承認いただける確率を高めることができます。

実際に、新卒スカウトサービスのOfferBoxを開発されているi-plug社が
24卒学生約800人に行ったアンケート結果でも「プロフィールに触れた内容を送って欲しい」と全体の9割程度が回答されています。また、プロフィールに触れた文章の記載においては、テンプレートではなく個別にカスタマイズされた文章を記載することが必要になります。実際のオファー承認率の
データにおいても、テンプレートのみを送付されている企業様とプロフィールに触れた文書を記載されている企業様の承認率の差に2倍の開きがあることが証明されています。なので、スカウト理由に関しては「プロフィールに触れ個別感を与えること」が重要になります。
ですが、スカウトサービスを利用されている企業のうち90%の企業が
個別文章の記載が上手くできないと悩まれています。

出典:i-plug調べ 24卒向けアンケート解説 〜秋編〜 参照
出典:i-plug調べ 24卒向けアンケート解説 〜秋編〜 参照


このことから学生には「プロフィールに触れた文章を個別でカスタマイズして記載して欲しい」という需要があるが「多くの企業は学生の需要を満たすことができていない」ということが分かります。なので、プロフィールに
触れた文章を個別にカスタマイズし記載ができれば承認率において、
他社と差をつけることができるということです。

では、どのようにすれば学生が好む個別文章を記載できるのでしょうか。
それは『固有名詞を入れる』『魅力に感じたポイント』『自社でどのように活躍できるか』を記載することです!

『固有名詞を入れる』
ここでいう固有名詞とは、
プロフィールから確認が取れる情報ということです。
例えば「マクドナルドでのアルバイトの経験」や「サッカー部で活動の経験」などが該当します。
なぜ固有名詞の記載が必要かというと、現在は送付工数の観点から個別文章においてもテンプレートを用いてスカウト送付をしている企業様が多く、
抽象的な表現で誰にでも当てはまるような内容を記載してしまっている
ため個別感がなく「あまりプロフィールを見ずに誰に対しても適当に送っているのだな」と学生に見透かされてしまっているからです。なので、固有名詞を入れることにより「あなたのプロフィールをしっかり見た上で真剣に送付している」ということを伝えることができるだけでもスカウトの本気度を伝えることができます。

『魅力に感じたポイント』
しっかり文章を読み込んだ上でどの点に魅力を感じたかを伝えられるかが
ポイントです。文章に記載されている単語をピックアップして終わるのではなく、エピソードから読み取れる学生の『価値観』や『苦悩』などを読みとき、共感者 / 理解者として深い部分まで理解していることを伝えられると
理想です。

『自社でどのように活躍できるか』
『学生の強み』と『業務で必要な要素』の紐付けをすることが大切です。
内容が具体的であればあるほど、入社後のイメージが湧きやすく志望度が向上します。以下がスカウト理由の具体例になりますのでご参考にいただけますと幸いです。

【例文】プロフィールに触れ個別化された文章

<会社情報>

会社情報に関しては求職者が魅力に感じる会社の特徴を記載します。
スカウトを受け取られた求職者は、個別文章の閲覧を通してスカウトの理由は理解したけど「どのような会社かわからない」という心理状態であり、
スカウトを受諾するには意思決定を仕切ることができない状態にあります。
なので会社の魅力を伝えることで興味を持っていただきオファーを承諾する理由を作ります。

会社特徴とは、
『企業理念』『事業内容』『社風』『福利厚生』などの特徴を指します。
キャッチコピーの部分で記載をした企業の魅力シートを活用して言語化を
進めましょう。

最終的に、会社の特徴は3つほどピックアップして、
端的に箇条書きでまとめると良いでしょう。

キャッチコピーの作成と同じ要領で
1. 強みのピックアップ(3つ)
2. ランキング(1位~3位)
3. 言語化
の順番で進めます。

具体的な記載方法については後ほどの参考文章に記載をしておりますので、
そちらでご確認ください。

<イベント案内>

『スカウト理由』と『会社情報』の説明を通して、自社に興味を持っていただいたら最後に説明会や個別面談の案内を行います。

このフェーズでは『特別感』を与え『具体的な内容』を記載することが
ポイントです。なぜなら他の学生と同じ対応では興味関心度合いの向上が
図りづらいためです。

<特別感に関して>
特別感の醸成にはキャチフレーズと同様に
『選考パス』『担当者』『対応方法』が効果的です。

・『選考パス』は、一般の選考ルートではなく、
スカウト者にだけに用意された特別な選考ルートのことを指します。
一般ルートと選考ルートを可視化するだけで、
より実感が湧き魅力に感じていただくことが可能です。

・『担当者』は、役職を持った方が担当をすると効果的です。
普通であれば、役職を持った方は忙しく、
選考も2~3個程度進まないと出会うことができません。
そのような方といきなり出会える機会を作ることで、
『自分に対して特別に対応をしてくれている』と思っていただける
可能性があります。また、長年の社会人経験を通して培われたアウトプットができるため、求職者に新しい気づきを与えることができ、
一気に候補者を惹きつけることができます。

・『対応方法』は、学生と話す方法のことを指します。
基本的には、複数人に対して行うのが一般的ですが、
それを個別対応にすることで『自分と真摯に向き合ってくれている』と
特別感を演出することができます。
また、個別対応にすることで一般受けするような会社説明ではなく、
その人の興味関心に合わせた会社の魅力を伝えることができるため、
より会社の魅力を感じさせやすくなることもメリットです。

<具体的な内容>
人間は知らないことに対しては不安を覚える生き物なので、
できる限り当日の内容を開示して、参加ハードルを下げることが必要です。
『面談の目的』『話す内容』『参加するメリット』などを記載することが
理想です。

以下にオファー文章の記載例を添付しておきますので、
実際に作成される際に参考にしてみてください。

【例文】オファー文章

◾️まとめ

いかがだったでしょうか。
今回はオファー承認率を高めるためにオファー文章に焦点を当て
弊社のノウハウを余すことなくご説明いたしました。

今回の記事の閲覧を通して、オファー文章の重要性をご理解いただき、
実際に「オファー文章を作成したい!」と言う採用担当者様のために
「【完全版】オファー文章作成におけるチェックリスト」を"無料"で
プレゼントしておりますのでこちらのフォームを回答し、
メールアドレスからダウンロードください。

こちらのチェックリストをご活用いただければ、今回の記事には記載がない具体的なチェックポイントを網羅的にカバーしてオファー文章を作成いただくことが可能になります。ぜひ気軽にご活用ください。

それでは長文をお読みいただきありがとうございました!
皆様の採用活動にお役立てできれば嬉しい限りです。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。

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