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密かに壁を乗り越えた子連れAAオフ。

令和6年3月9日。
東京は浅草橋で、AAオフという遊戯王の大型オフ会が開催されました。

この会の立ち上げ当初、僕は運営側にいました。
その頃の名残で、「来れそうだったら来ていいし、急に無理になったら来なくてもいいよ」的な立ち位置となっています。
皆さまが抽選を勝ち抜き参加費を払ってる中で、だいぶズルいような気もするのですが、小さい子どもがいる身として、この扱いをしてくれるのは本当に身に沁みます。
ありがとう双子座さん。

さて、僕はこの会に、子連れで一瞬だけ参加させていただきました。
滞在時間は1時間弱。子どもは5歳と3歳。彼らは遊戯王に興味があるわけではなく、僕もその場で遊戯王をプレイできたわけでもありません。
端から見ると「え、何しに来たん?」って感じだったことでしょう。

ただ、僕にとってのこの1日は、僕の中での壁を打ち破るための大きな一歩だったのです。
今日はそんな話。


我が家、夫婦共働きで、子どもが2人。
僕は土日祝休み、妻は関係なしのシフト制。休みがズレているので、僕が休みの日に育児ワンオペになる、という事態も珍しくありません。

子連れで予定を組んで出かけることには、大きなハードルがめっちゃあります。
子どもが急に熱を出さないか?「行かない!」って駄々こねられないか?それらの対応のために出発が遅れるかも?急な遅刻や欠席しても許される?現地に広いトイレはある?走り回っても邪魔にならないスペースは?子連れでご飯食べれる店は?最悪途中で抜けても迷惑にならない?などなど。
もっと月齢が低ければ、ベビーカーで身動き取れる広さがあるか、段差は少ないか、おむつ替えシートがあるか(男性トイレには無い建物も多い)、なども大事ですね。

正直めんどくさい。考えたくない。
この辺をゴチャゴチャ考えるぐらいなら、彼らが好む公園や、遊び場が確保されている商業施設に行った方がよっぽと楽です。
ということで、僕一人で子どもたちを見る休日は、公園とかららぽーととかイオンモールとか、彼らと過ごすのに適した環境に行くのが大半でした。

しかしながら。こっちもいい年齢です。
毎週末にイオンモールに入り浸ってて、そりゃまぁ何割かは楽しいんけど、『行かされてる感』が拭えません。
ゴチャゴチャ考えなくてもいいのなら、そりゃあ美味しいもの食べに行きたいし、キレイな景色を見たいし、映画、マンガ、ゲーム、旅行、遊戯王などなどなどなど、自分で選べる好きなことをしたいに決まっています。
そういったことが、ワンオペだから、子どもがいるから、制限されている。

「妻が土日でも仕事に行けるよう、ワンオペを成立させるために休日を乗り越える」
「子どもたちが過ごしやすい環境で時間を経過させて、休日を乗り越える」

僕の休日は誰のため。

気付けば、誰かのために休日を過ごす日々。
僕がやりたいことは僕が1人で動ける日でなければできず、そのためには妻の休みが合っていなければならず、妻のシフトは僕にはコントロールできない。
僕が僕のやりたいことをできるかどうか、僕自身には決められない。


これはマズい。このままでは病む。
と、あるとき気付いたのでした。


話は冒頭に戻ります。
そういう事情で、僕は今回、子連れでAAオフに参加しました。

子どもたちは遊戯王に興味がなく、僕も遊戯王をプレイできたわけではありません。
でも、僕の中では間違いなく、『子どもと一緒に僕がやりたいことをやった』大事な時間なのでした。
シンプルに友人たちに会えたのは楽しかったし、友人たちに子どもを紹介できたのも嬉しかったし、久々に遊戯王の片鱗に触れられたのもとても良かった。

子どもたちは、会場の広さと人の多さに圧倒されて、ずっと固まり気味でした。
後から聞いたところによると、「とにかく恥ずかしかった」「怖くはなかった」そうです。
パックを開けて、出てきたカードに目を向けている時間は楽しかったそう。

これまで無意識に、僕がやりたいことを子どもたちとやっても彼らが楽しめるわけがない、と一線引いていた気がするんですよね。
それは、僕が子どもたちの受け取り方を勝手に想定してしまう悪い癖。直さねば。

今回、子連れで行くことに踏み切れたのは、
主催者一同に面識があること、
そもそも自由参加的な立ち位置であること、
オフ会の規模がめちゃでかい・施設もめちゃでかいのでトイレやスペース的な不安がなかったこと、
物販があるおかげで彼らの気を引けること、
などなどに後押しされました。

特に、会の規模がデカいことが大きかったかもしれません。
デカけりゃデカいほど僕という存在がいようといまいと変わらんので。

次回はさらに規模が大きくなるそうです。すごい。
できれば運営側として役に立ちたいものですが、それが無理でも、また子連れで一瞬でも参加したいですね。

改めて、主催の双子座さん、運営の皆さま、ご挨拶させていただいた皆さま、本当にありがとうございました。


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