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人生のために問題がある。

人は、問題を望んでいる。
自己成長のために望む人もいれば、より幸せになるために望む人もいる。そして、アイデンティティを保つために問題を望む人もいる。

例えば女を憎悪するインセルは、自分を好きにならない女に問題があるとすることで本当の問題から目を逸らし、アイデンティティを保っている。


ここ数日、まるで「お前は無能だ」と言われているかのような問題が立て続けに起こっている。

最初の数日は「まあ、そういうこともありますよね〜」と平常心でいたが、ついに昨日起こった出来事でキレてテーブルを強く叩きつけていた。これが重厚な木のテーブルじゃなく、ちゃぶ台だったら100%ひっくり返している。

対人での問題ではなく、完全に自分の落ち度で問題が起きてしまうと、行き場のない感情に襲われる。これまで見てみぬふりをしてきた未熟さや無能さを突きつけられるからだ。

無知、勉強不足、自分の甘さ。

過去の自分を殴りたくなるし、そんな自分を作った社会や学校を恨みたくなる。

だけど私は今日、「問題を起こさないようにするにはどうすればいいか」なんてことを書くつもりはない。

世の中にある仕事はすべて問題解決のためにある。コンビニの店員も、CAも、警察も、あなたの仕事も。24時間いつでも手軽に食べ物を買いたい、快適にフライトを過ごしたい、犯罪を取り締まって欲しい。そこには大なり小なり人が抱える問題があり、その解決のために仕事がある。


問題があるから仕事がある。それは、仕事のために問題があるとも言える。

人生も同じ。
問題があるから人生があり、人生のために問題がある。


問題は生きていくために必要なことだ。

もし、なんの問題もなく、生まれてからすべて順調な人生を送ることになったとしたら、その人生はとても退屈でまともな精神状態ではいれない。

お腹がすいたと思ったらすぐに食事が出てきて、あれが食べたいと望んだらすぐに運ばれてくる。あの子と結婚したいと望んだら結婚できて、お金がほしいと望めば努力しないでも手に入る。いつでも行きたいところへ行けて、なんでも欲しいものが手に入る。

そんな何もかも用意されて、問題なくすべて順調に生きていける人が、本当に幸せだろうか?

おそらく何も問題が起こらない人生は、なにも望まなくなるし、喜びも感じられなくなる。生きる感覚を奪われ、欲や生命力は失われ、人間性を保てなくなる。


人は、問題を望んでいる。

自己成長のために望む人もいれば、より幸せになるために望む人もいる。そして、アイデンティティを保つために問題を望む人もいる。

例えば女を憎悪するインセルは、自分を好きにならない女に問題があるとすることで本当の問題から目を逸らし、アイデンティティを保っている。自分に好意的な女がいたとしても、認知的不協和に陥り何か裏があるなどと勘繰ってアイデンティティを必死に保とうとする。

自覚しない限り、永遠にそこから抜け出せない。

あなたが今抱えている問題も、無意識に自分が望んでいるのかもしれないと思うと少し見方が変わってくるのではないだろうか。

私が今抱えている問題も、「無能だ」と言われているような感覚も、じつは私自身が望んだものなのかもしれない、そう思うと気力が湧いてくる。問題が起こることはとても不快だけど、どこかで面白がっている自分もいる。

自分の未熟さや無能さを突きつけられたら、絶対に解決してやるってムカついてくるから。その時、ものすごく大きなエネルギーが発揮されて、順調な時には絶対に湧いてこない気力が湧いてくる。

過去の自分の選択で、過去の自分のせいで起こってしまった問題を後悔しても仕方ない。後悔を恐れて選択できなくなったら、その方が終わりだ。

起こってしまったことを変えることはできない。

だったら真摯に受け入れて、ムカついて、反省して、つぎの選択の判断材料にしていく。

問題から逃避するのではなく、自ら求めていけ。

何かに追いかけられれば誰でも怖くなる。怖がると人は動けなくなる。

だったら自分が追いかけてやればいい。

お前は無能だと言ってくるやつを見返してやれ。


問題をぶん殴れ。



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