半ヒモの彼に振られ、結婚ラッシュに病み、マッチングアプリ恋活と美容課金とITスクールにつぎ込んで借金140万円作った私が、年内に完済し、来年7月までに100万円貯金できるようになるまでの話。18
自分の病を考える
一般に、依存症は、完治させるのは困難であり、自助グループなどに参加して周りの刺激を受け自己コントロール力を涵養し、うまく付き合っていくことを目指すものとされている。
それは精神科領域にいた私にとって、実体験として身に沁みて理解していることだ。
断っておくが、私は診断を受けたわけではない。
しかし、買い物依存症の可能性が非常に高い。私の140万におよぶ債務残高のほとんどはネットショッピングによるものだ。
私は買い物をする時、右脳だけしか働いていないのか?と思うほど理性が息を潜める。
そして買い物かごの中身がパンパンになる。
自分で言うのが少し憚れるが良いものを買ったなと思えることが多いし、どこで買ったか聞かれることもあるので、成功体験の記憶が強くブレーキが効きにくい。
言い換えれば、いざ買い物をし始めると、負債を7桁抱えたことは、失敗体験として自分の深層心理の世界に刻まれていないのだ。
これは本当に怖いことだ。
支払い能力を超えた支出を繰り返し、借金を抱え実家に戻らざるを得なくなったほど生活に支障をきたしているのに、いまだに消費行動を、買い物する機会を極限まで減らすことでしか、収支バランスを整えることができない。
いい買い物は比較的できる方だが、適切な消費行動を取ることができない。
もはや特性で片付けるのではなく「病」を抱えているとみなしてよいだろう。
「人なん?って思うくらいやばい人いるやん。そう言う人と真面目に向き合うと自分がおかしいんかな?ってしんどくなって、その人に会うたびにループして何もいいことないねん。そう言う時勝手に病名つけるようにしてるんよ。そしたら100私が悪くてトラブってるんじゃないって気持ちになって気が楽になるし、どうやって対応しようか対策しようかっていう思考に切り替わるやん?」
新卒一年目で病棟看護師をしていた時、唖然とするほど優秀な同期が言っていた言葉だ。
失礼な話だが、私はこの言葉に救われて、今までいろんな「厄介な人たち」に病名をつけなんとか割り切って生きてきた。
そして私は、自分の消費行動パターンにも病名をつけ、その部分だけきちんと切り取って、理性側の自分のコントロール下に置くよう対策しなければならない時が、いよいよきたと思っている。
なぜなら、毎日家計簿アプリと向き合っても、2ヶ月で半額返済しても、退去費用の心配がなくなった途端半ばスリップしたからである。
スリップした話
私は朝に食パンを食べるのが苦手だ。
マーガリンの食パンがどうしても食べられない。
だが実家では朝は食パンと決まっている。
私が食パンを食べるには、トーストスプレッドが必要なので、母と話をして自分が使うトーストスプレッドは自分で買うことになった。
Am◯zonを開くと、ちょうどセールをしていた。
割引率を見た瞬間、私の買い物依存症スイッチが入った。
トーストスプレッドやら、デンタルケア(私は歯の管理にやたらこだわりがある)用品、作業効率アップ目的のPC関連グッズを次々購入し、総計1万程度であるが、一気に決済してしまった。
スイッチが入った私はそれだけで止まらなかった。
家で過ごす時間が長いから部屋着をおしゃれにしたいなと思ってZ◯ZOTOWNを開いた。
私は10年にわたるZ◯ZOTOWNのヘビーユーザーだ。一気に買い物カゴに2万円分の服を入れていた。
いざ決済という段階になって、消えていた理性の自分が囁いた。
Am◯zonで買い物した上に、Z◯ZOTOWNの荷物がこんなに届いたら母がたぶん怒り狂うよ。
そこで血の気が引いて冷静になった。
決済ボタンをまだ押していなかったことに安堵しながら、私はアプリを閉じた。
正直私の服の量は2人で回しても洗濯問題をクリアできるくらいある。
スペアの自分でもおるんかいな。
と自分ツッコミをしながら我に返った。
そして、スリップしそうになったことを母に共有し、きちんと苦言を言われ、隠さず自分にお灸を据えた。
スリップ対策について
「買い物依存症 対策」と検索したところ、
①家計簿をつける ⭕️
②お金の選択肢を消費でなく貯めたり投資する方へシフト③クレジットカードを持たない
④買い物以外の方法を見つける
⑤自助グループへの参加
大きく5つに分類されそうだった。
現状と照らし合わせると
①は実施中。
②は今は返済が主軸になっているのでクリア。貯める動機が現状薄いので、経済的余裕は精神安定剤であり保険だと認識する。
③ ライフスタイルに合っていない上対策済みなのでしない。
④無料のセミナーへの参加や買い溜めているKindleの消化、Netflix視聴、整理整頓を趣味にする。
⑤これから探してみる。
少し方向性が固まった。
また、習慣の追加と決済時のルールを設けることにした。
失敗は糧になるが、同じことを繰り返すのであれば失敗のフェーズから前に進めない。
こうやって言語化することで自分の病とこれかも向き合っていく。
返済計画見直し
ざっくり20万円ほど余剰資金を持っておいた上で返済をしていたが、その20万円を過信し、慢心する自分を制御するのが難しい。
私は実家にいるので不測の事態でお金が必要になることはほとんどなく、保険に入っているし仮に入院となっても母が手続きできるような設定をしている。
そもそもカードリボで7桁の借金を作って生活をしていた頃に比べたら格段にリスクヘッジできているわけで、生活防衛資金を6桁持つ必要はないと判断した。
どうせお金を使ってしまうのであれば、正直さっさと返済に充ててしまう方が長い目で見てましだろう。彼は手元にまとまった現金を持っておかないことにものすごく反対していたが、最近は返済が3-4ヶ月の間で決着がつきそうなことを伝えても興味がなさそうなので、特別意見はないと見なすことにした。
そして、なにより叔父のことであるから、実家に帰ったなら親を多少巻き込んででも返済を優先するのが筋だと考えるのではないかとふと思い至った。なので、母に交渉して11月の生活費を渡す日を12/8のボーナス日にスライドする代わりに12月分と合算で支払う約束をした。
※長らくボーナス支給日は12/5と思っていたが誤りだった。
ということで、11月中に完済予定に繰り上がった。
目下の目標として、10/17に計画通り30万支払えるよう全力を尽くす。
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