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恋愛への執着を手放したい。③

この投稿のとおり、私は理性の囁くままに、彼の転職が決まってすぐについていくことはできないと言う結論を、彼に巻物みたいなLINEを送って説明した。
その際に、あなたが今しんどいのは、紐解いていけば、現職のしんどさ、転職活動のしんどさ、そして転職活動に私の存在が変数的に絡んでくるからではないかと推測している、と書いた。実際彼はなんだかこの2週間ほど情緒不安定でしんどそうな様子だった。

私はこの推測に基づき、
①金銭面と追い転活で生活基盤を整える段取りがつかない限りあなたを追って同居するという選択肢は取らないと意思表明。
②今の私たちは結婚という選択肢をすぐに取り得ない、恋愛より仕事が優先される関係性ではないかと再定義。
以上を行い、私の存在を『変数から定数に変えた』。
そうすることで、あなたは決断しやすくなり、もやもやが少し晴れるのではないか、それで別れを選んでも妥当な判断でしかないので、受け入れて応援すると結んだ。

するとその日の夜「今から家に行っていい?」
と返事が来た。
彼は大事な話をする時必ず直接会おうとする。私は部屋が引っ越し準備でイケてないネカフェレベルの空間になっていることを伝えた上でそれでもいいならと返事をした。

数時間後、わたしがキッチン下を掃除していると彼が来た。
自分の家に来てもらうのってこんなに幸せなことだったんだな、とふと思った。
もうこの幸せは当面味わえない。

彼の返事はこうだった。
「必要なら一年待つよ。〇〇が実家に長くいないといけないのかと思うと心配だったんだけど、転職活動の上で〇〇のことは考えず、そこは切り分けた上で進めていくから。結果的に遠距離になったら一年待つ。その上で僕のところに来てくれるのならその時は結婚しよう。でも、実家がしんどいとかならいつでも来てくれて構わないからね。前言ったように生活費持つし、しばらくフリーターしたらいいじゃんって考え自体は変わんないから。転職先が関西圏だったらまた話が変わってくるからそれはその時話そう」
てっきり不機嫌丸出しで来るのかと思いきや憑き物が落ちたようにすっきりした様子で、なんなら甘々彼氏モードに入っていた。
どうやらわたしの推測は当たっていたようだ。

結論、わたしの巻き物LINE作戦はめちゃくちゃに上手く行った。
わたしの意見がほぼ全面採用されたようなものだった。
正直びっくりした。
わたしの理性、ナイス。

とはいえ、まだ方向性を共有できた段階にすぎない。
私はすでに2回結婚が先にちらついていた恋愛で破局を経験し、消費行動に逃げる不適切なコーピングに走った。
1人でも幸せ、2人だともっと幸せを次こそは実現したい。

私はスティーブジョブズのconnecting dotsの話がとても好きだ。
あれは人生を広く説くものなので、もちろん恋愛にも適用できると思っている。
局面ごとに、彼と真剣に向き合うことを疎かにしたくない。
それが必ず実を結ぶとは限らない。
でも上手くいかずとも学びは必ずある。
そこに価値を見出して、可能性を信じ、それをやる勇気に変えていく。やらぬ後悔よりやる後悔。
向き合ったことがいつか何かしらの形で、2人の将来に繋がる点となり得ることを願いつつ、好きだと言う気持ちがまた執着に変わらぬよう俯瞰の自分を大切にしていきたい。

共依存体質の2人だからこそ、心が弱い2人だからこそ、寄りかかりながら心地よく成長し合えるかもしれない。

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