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【ASIBA 1期生のその後を追う ①】

二畳建築設計事務所 新美志織

昨年11/25に清水建設のNOVAREにて行われたカンファレンスイベントから約二か月が経ちました。登壇した各チームは、その後もプロジェクトに対する熱意を失うことなく、ASIBAを出発点として様々な活動や社会実装を行っています。全てのプログラムを終えたASIBA第1期生が今どのような道を歩んでいるのか、彼らのその後を調査しました。

カンファレンスイベントの様子はこちらから


カンファレンス登壇の様子

二畳建築設計事務所として、工学院大学工学研究科建築学専攻 M2の新美志織は、軽トラックの荷台に載せられる規格内で、小さな建築を設計・販売する「二畳建築」の提案を行いました。トラックを利用することで場所の問題を解決し、何かにチャレンジしたい人の夢を実現させる最初の一歩として気軽に利用できる「二畳建築」は、そのコンセプトと展望を高く評価され、ASIBAの最終ピッチで見事、清水建設賞を獲得しました。

カンファレンス終了後も、二畳建築設計事務所はその他のチームを圧倒する企画力と実行力で、プロジェクトの社会実装を行っています。
昨年12月には、池袋リビングループとのコラボイベントとして、池袋のまちなかに、小さなシャボン玉屋さんを開く「シャボン玉KIOSK」のイベントを実施しました。通りがかった人が荷台のスペースに腰を下ろし、シャボン玉を吹きながら一息ついて、思い思いの時間を過ごすことができるようなユニークな空間が実現されています。

また、今年一月には横浜市内の高校にて、高校生が参加できるワークショップイベント「移動型交流居場所」の第一弾を実施しました。
放課後の高校に現れた二畳建築のトラックに大勢の高校生が集まって、みんなで一緒に作り上げていく多世代交流の居場所が生まれました。

トラックでどこへでも移動できる二畳建築の良さみを生かして、様々な場所で実装を続ける新美は、「顧客は実際には場所自体よりも、空間の作り方に困っている」と、ASIBA参加当初からの認識の変化を語ります。顧客のニーズを満たすためには、場所自体を提供するだけではなく、プログラムに合致した、仮設感のない空間をつくれるかどうかが重要であり、それは小さな建築だからこそ解決できることです。そうした中心となるような空間をポップアップ的に作ることができる二畳建築は、社会において大きな可能性を秘めているといえるでしょう。(文:宮田龍弥)

二畳建築の関連リンク
Twitter : @nijo_architects
Instagram : nijo_architects


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