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[ASIBA授業レポート]第2週「ヒアリング・仮説を立てる」

一般社団法人ASIBAは、建築・都市領域の学生向けの短期実践型インキュベーションプログラムや1DAYワークショップなどを企画・運営しています。建築学生が当事者意識をもって自らの提案を実装できるような環境を整備し、建築・都市領域の可能性を拡張していきます。

本記事はASIBAホームページからもご覧いただけます。

第二週目のプログラムは、竹中工務店様ご協力のもと、goodoffice新橋(堀ビル)のスペースを使って行われました。


イントロダクション

プログラムの最初に、改めてインキュベーションプログラムの目的とストーリーが共有されました。「提案を提案で終わらせないために。実践に向けた最初の一歩を踏み出せるように。」これを胸に刻み、3ヶ月間仲間と共に走りきろう、と全体の士気が高まりました。
それを実現するためには、隔週で集まるこうしたインプットの時間よりも、ヒアリングに駆け回り、考えたアイデアを形にする、プログラム時間外での各々の取り組みこそが大切であるということも事実です。自ら行動し、体現し、検証を重ねることを最も重視してほしい、と語りました。

インキュベーションプログラム

SORABITO株式会社 青木隆幸さんによるレクチャー

続いて、SORABITO株式会社創設者の青木隆幸様によるレクチャーが行われました。青木さんは建設会社の長男として育ち、東日本大震災を機に建機流通事業で起業を決意。2014年にSORABITO株式会社を創業し、「世界中の明日をつくる」をミッションに、建設領域の課題解決に取り組んでいます。

青木さんには、ご自身がこれまでに経験された「冒険」の話と、事業構想のアプローチ戦略についての大きく2つについて話していただきました。小さな頃から自分でやってみるのが好きで、物語の主人公になることが起業であり、自分の理想像だったそうです。出会いを大切にし、共感者を増やすこと。そして徹底的に仮説検証を行い試行錯誤を重ね、最後までやり切る姿勢を持つことが、起業において重要なポイントだと語ってくれました。
その言葉通り、青木さんは全国のレンタル会社・建設現場を巡って何が課題なのか見定め、目の前のお客さんの困っていることを解決し続ける会社を経営してきました。
青木さんの熱量や姿勢、そして何より、誰とも敵をつくらないその素晴らしい人柄は、本プログラムの参加者に大きな刺激を与えたことでしょう。

先週の課題共有と今週の課題の共有

先週までの課題の共有として、「ヒアリングのアポ取り」と、「最初の1歩を考えてみる」という2つについて各班で議論する時間が設けられました。課題共有セッションでは、参加者それぞれが取り組むテーマについて、5W1Hに基づく詳細な背景調査とユーザー・専門家へのヒアリングの進捗を共有しました。今後の課題として、さらなるヒアリングの実施と分析を行い、仮説検証の手法を設計し小さなプロトタイプを作成することが求められていきます。

堀ビル(COT-Lab新橋)ツアー

プログラム終了後には、竹中工務店様のご厚意で、今回の会場である堀ビルの内部を案内していただきました。築90年の名建築である堀ビルは、歴史的価値を保ちながら現代的な用途に適応させるプロジェクトとして、竹中工務店のレガシー活用事業の一環であり、文化財としての意匠性と構造や設備的課題の解決を共存させており、とても感心しました。また、堀ビルの屋上には東京のど真ん中とは思えない、緑豊かでとても居心地の良い空間が広がっていました。

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