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拝啓 大谷翔平さま

突然のお手紙、失礼します。

大谷選手の「小学校へのグローブ寄贈」で、我が家の次男の学校にグローブが届きました。

どうしても御礼申し上げたく、noteに書かせていただきます。


「グローブ、卒業までに来るかなぁ」

「校長先生、申し込んでくれたかなぁ」

野球好きの次男は、今か今かとその到着を待っていました。

六年生なので、あと二ヶ月ほどで卒業です。


1月のある日、玄関で「ただいま」を言う前に、

「お母さん!オレ、グローブ、使えるかもしれない」

グローブが届いたそうです。
全校児童の前でのお披露目会があるそうで。
グローブを着け、キャッチボールする児童の募集があったというのです。

次男は、ボールを投げる時だけ左利きです。

贈ってくださった3つのグローブは、

高学年の右利き用
低学年の右利き用
左利き用

左利き用グローブに、次男は手を挙げました。

数日後、またもや玄関先で言われました。

「お母さん、オレ、キャッチボール出来ることになった!!」

飛び跳ねるように階段を駆け上がり、自分のグローブを着けて、

「練習だ。練習しなきゃ」

子ども部屋にて、エア投球練習。

家の近くはボール禁止の公園。
ボールOKの公園は常に激混み。

球技ができる場所は限られていて少ないと、次男が野球好きになってから知りました。

グローブお披露目会の日、スキップしながら登校して行きました。


「どうだった?」

帰ってきた次男に聞いたところ、

「うん、ちゃんと出来たよ。でも一回だけ、落としちゃった……もっと練習できたらよかったな……」


次男が野球好きになったのは、昨年のWBCを観てからです。

観るだけではなく、自分もしてみたいと言い出しました。

たまに、夫や私とキャッチボールをしています。

昨年秋、小学校有志でチームを作って出場したソフトボール大会では、先発投手の体験もさせてもらえました。
マウンドに立つ姿を見て、口から心臓が飛び出そうでした。



春から中学生になります。

部活は、野球部に入りたいそうです。

チームスポーツと無縁であったことや、運動能力がさほど高くはないこと、今まで野球経験がないこと。

大丈夫かな……と夫婦でひそひそ話していますが、そんなことを吹き飛ばすくらい、次男はやる気に満ちています。


楽しいことは無敵。

楽しいを見つけられたら最強。

これから次男が歩んでいく道の遥か向こうには、大谷選手達が見せてくれた光景が広がっているのだろうなと思っています。


全国の小学校にグローブを、ありがとうございます。

次男は、学校のみんなでお礼の手紙を書くそうです。
なので私は noteから。

これからもますますのご活躍をお祈りしています。

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