記事一覧
おやきと文学 ー 微熱さんのブックカフェ ー
連休最終日、夜9時をまわった池袋の街はまだまだ元気いっぱいだった。
人の波をかき分けながら、微熱さんとふたりで歩いた。
「向こうから若者がいっぱい来るー」
ふたりとも、先ほどの打ち上げでいただいたごはんでお腹がいっぱい。
同じ方向だったので、行けるところまでご一緒しましょうという流れ。
「若者が多いね、若者のエキスを吸おう!」
雑踏のなか笑いあっていた我々だが、実は年齢差は20くらい
【企画参加】あの日聴こえてきたものは
企画に参加させていただきます。
②朗読部門です。
……………………
雨が降っていた。
洗濯物を室内に干しながら、すまいるスパイスを聴いていた。
「ピリカ文庫」朗読の回。
ピリカさんが読み始め、思わず手が止まった。
あの日聴こえてきた『カーディガン』に、打ちのめされた。
ピリカさんの朗読に吸い込まれ、気がつくと物語のなかに居た。
さっきまで靴下やパンツを干していたのに。
「ピリカ文庫」
読書感想文『装幀のなかの絵』
アートディレクターという仕事を知ったのは、昔むかし働いていた店(日本の古布とアンティーク着物店)が本を出した時だった。
20年以上も前のこと。
この時一回だけの経験であり(私が関わったのはこの時のみ。店は以降も着物本を出している)現在とは違うだろう。
出版社の編集者、フリーのライター、カメラマン、そしてアートディレクターというメンバーが、本づくりのメンバーだった。
編集者は全体の構成を考え、