あやしも

足つぼマッサージが得意です。男の子ふたりの母。 noteを読むこと、書くことが好きで…

あやしも

足つぼマッサージが得意です。男の子ふたりの母。 noteを読むこと、書くことが好きです。

マガジン

  • 私の貧血のお話

    夏休みの終わりに突然の激しい動悸が……救急車で搬送してもらい、重度の貧血と診断され入院した時のお話です。

  • 私の街

    私が生まれ、育ち、暮らす街のことについて書いたものです。

  • 電車の旅シリーズ

    電車好きな我が家の兄弟。今まで乗った電車とそれにまつわるお話です。

  • 「四角い布展」ご来場に感謝です

    2022年5/10〜5/12までの「四角い布展」(自由学園明日館)にご来場いただき、 noteに載せてくださった方々の記事です。ありがとうございます。

  • 屋上から天体観測

    小学生次男の理科の宿題や、その他にふと夜空を見上げた時の noteです。

最近の記事

  • 固定された記事

ご覧ください!なCM

ヘッダーのイラストにこちらを選んだのは、中学生になった次男が、先日野球部に入部したからです。 こんばんは、あやしもです。 5/19(日)文学フリマ(通称:文フリ)東京に、おだんごさんが出店されます。 この日、私はおだんごやの売り子になります。 おだんごさんご本人は当日ブースにいらっしゃいますし、くまさんも売り子をされます。 着ぐるみさんが、おたんごやのアニメーションCMを制作されました。 全部、着ぐるみさんおひとりで作られています! アニメーションの線の作り出すやさ

    • 運転手さんのお話

      5年生の私は、小学校のブラスバンドに属していた。 楽器は「コルネット」という小ぶりなトランペット。 毎朝7時半からの朝練があるため、7時前には家を出ていた。 通学路の坂を上る私のすぐ横を、大きな車が音をたてずに上っていった。 毎朝必ず同じ車。  車に詳しくない私であったが(今も詳しくない)その車は「偉い人を乗せるのだろうな」と思いながら見ていた。 黒くて大きくて、窓から一瞬見える座席に白いレース。 運転手さんは黒のスーツ姿で、真白な手袋をしていた。 車のすぐ近くを歩く

      • 【企画参加】夢の対面

        あなスパの締切が近づいてきました。 私が好きな回「すまスパ in Nagasaki 」について書きます。 よろしくお願いします。 長崎県の五島列島、中通島に行かれたこーたさんが、東京へのお帰りの道中、長崎市内でピリカさんと会う。 待ちに待った、おふたりのリアル初対面です。   こーたさんは船でやって来ました。 まさに、出会うところから。 この回は、ピリカさんの声で始まります。 ※屋外の音 ピリカさんに気づいた、こーたさん。 会えた! とうとう、おふたりが!(

        • おやきと文学 ー 微熱さんのブックカフェ ー

          連休最終日、夜9時をまわった池袋の街はまだまだ元気いっぱいだった。 人の波をかき分けながら、微熱さんとふたりで歩いた。   「向こうから若者がいっぱい来るー」 ふたりとも、先ほどの打ち上げでいただいたごはんでお腹がいっぱい。 同じ方向だったので、行けるところまでご一緒しましょうという流れ。 「若者が多いね、若者のエキスを吸おう!」 雑踏のなか笑いあっていた我々だが、実は年齢差は20くらいある。 でも微熱さんといると、そういうものを全く感じない。 noteのなかで

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        ご覧ください!なCM

        マガジン

        • 私の貧血のお話
          9本
        • 私の街
          7本
        • 電車の旅シリーズ
          18本
        • 「四角い布展」ご来場に感謝です
          10本
        • 屋上から天体観測
          6本
        • アンティーク着物と古裂と私
          9本

        記事

          【創作】歩道橋

          子どもの日だからというのが飲み会の理由だなんて、おかしい。 リビングで陽気にはしゃぐ夫の同僚達を見て、弥生は心底そう思った。 「ごめん、湊人にどうしても会いたいって言うからさ。本当にごめん、弥生、せっかくの休みの日なのに、申し訳ない………」 会いたいものか。 そんなわけないだろと思ったが、口には出さずにいた。 夫には夫の事情、こうなってしまった流れがあるのだろう。 人見知りが落ち着いてきた湊人は、見知らぬ大人達にも臆せず、客人の手土産である音の出る絵本で遊んでいた。

          【創作】歩道橋

          こんなビッくらポン!があったなら

          お昼、くら寿司に行ってきた。 我が家の三大外食は、「ジョナサン」「くら寿司」「サイゼリヤ」である。 くら寿司には三ヶ月に一度くらいの頻度で行っている。 「ねぇそろそろ、くら寿司に行かない?」 言い出すのは、中1の次男であることが多い。 次男にとっては、「大好きなお寿司を食べること」と同じくらいの熱量で、 ビッくらポン!を何回できるか? がある。 回る寿司をチェックしながらも、次男の目は常に、卓上にたまる5枚の空の皿を求めている。 ビッくらポン!とは………食べ終わ

          こんなビッくらポン!があったなら

          ハロー、5月

          「こんにちは」と5月に挨拶したくなるような陽気だ。 青い空、風に緑が揺れていた。 我が家はカレンダー通りに過ごす息子ふたりと、昨日からバイクツーリング一泊旅に行っている夫。 今晩には夫が帰ってくるし、息子達も明日から連休。 ゴールデンウィークの後半が始まる。 今日は楽しいことがあった。 幼児とパパらしき人が、一緒に道端に立っているのを見た。 風が吹くと、ちびちゃんが首に着けているスタイがふわっと持ち上がり、お顔を隠してしまう。 パパは慌てて、スタイを下ろしてあげ

          ハロー、5月

          【企画参加】あの日聴こえてきたものは

          企画に参加させていただきます。 ②朗読部門です。 …………………… 雨が降っていた。 洗濯物を室内に干しながら、すまいるスパイスを聴いていた。 「ピリカ文庫」朗読の回。 ピリカさんが読み始め、思わず手が止まった。 あの日聴こえてきた『カーディガン』に、打ちのめされた。 ピリカさんの朗読に吸い込まれ、気がつくと物語のなかに居た。 さっきまで靴下やパンツを干していたのに。 「ピリカ文庫」の中で好きな作品をあげよと言われたら、迷わず『カーディガン』を選ぶ。 それくら

          【企画参加】あの日聴こえてきたものは

          読書感想文『装幀のなかの絵』

          アートディレクターという仕事を知ったのは、昔むかし働いていた店(日本の古布とアンティーク着物店)が本を出した時だった。 20年以上も前のこと。 この時一回だけの経験であり(私が関わったのはこの時のみ。店は以降も着物本を出している)現在とは違うだろう。 出版社の編集者、フリーのライター、カメラマン、そしてアートディレクターというメンバーが、本づくりのメンバーだった。 編集者は全体の構成を考え、スケジュールを組んだ。校正者や印刷所とのやりとり。 カメラマンは、スタジオで、

          読書感想文『装幀のなかの絵』

          読書感想文『はーばーらいと』

          つばさとひばり。 幼馴染で、家族のようで、友達で、いとこのような男女。 ひばりの両親は新興宗教の信者で、娘は両親を「こちらの世界」に戻そうと試みる。 中学卒業後に、家族と共に消えたひばり。 ひばりの居ない町に慣れてきた19歳のつばさの元に、彼女からの手紙が届く。 ………………………… 宗教二世のひばりと、彼女を助けるつばさの物語である。 助けるという言葉が適切なのか、分からない。 助けられたのかも分からない。 物語は、ふたりの中学卒業の時期から始まる。 つばさ

          読書感想文『はーばーらいと』

          【創作】くるくる

          「風車の柄なんてあるのね」 湊人の着物をやさしく撫でながら、夏菜子が言った。 「そうよ、縁起がいい柄なの。風でくるくる回るじゃない?風車。まめに動くから、元気に育つという意味があるらしいよ。あとね、風車がカラカラ回る音が、邪気を払うとも言われてるんだって」 「ふふっ。弥生ちゃん、店員さんみたい」 1歳の誕生日祝いに、着物を着せたいの。 完全に親のエゴだけど。 湊人は嫌がるよね。着物、嫌いになっちゃうね。 いいのよ、どうせおぼえちゃいないもん。 弥生ちゃん、自分がした

          【創作】くるくる

          春の空に書くように

          子ども達の入学式が終わりました。 八日が長男の高校の、九日が次男の中学校の式でした。 長男の入学式の日、式会場へ向かう時に桜の名所を通りました。 この noteのヘッダーは、お花見の人と人の隙間から一枚だけ撮れた写真です。 新品のローファーと履き慣れないハイヒール、親子共に痛む足を気にしながら歩きました。 式後、立ち寄った駅ビルでお昼ごはん。 見目麗しきオムライスにデミグラスソース。 長男は、大好きなクリームソーダも飲みました。 その帰り途中、ポツポツと雨が降り出し

          春の空に書くように

          眼鏡オジサンになる日

          2021年から始まった眼鏡オジサンになる日ですが、 事の始まりは、 だったと記憶しています。 確か、パクリ=愛のようなことをおっしゃってました。 そこからどういうわけか、4月1日にみんな一斉に自分のアイコンを眼鏡オジサン(3パパさんアイコン)にしたら面白いよね? エイプリルフールだし、みなさんきっと許してくれるよね? なノリ(ノリ紀香)だった気がします……。 れおさんが2年主催してくれて、そのあとくまさんに引き継がれ…… 企画があって、それを主催するのは本当に大変

          眼鏡オジサンになる日

          煩悩

          まるで5月のような陽気だった。 一日前の春の嵐は嘘のようで、からり晴れた青空と、初夏の日差しがあった。 義母と家族と乗った中央線には、半袖姿の親子が目についた。 黒やグレー、白の服を着た我々は、これからお寺に向かうのだ。 義父の一年早い七回忌、義父の叔母さんの、一年遅れの二十七回忌のために。 突然の暖かさに、息子達のニットのセーターやカーディガンが不要だった。 真白いシャツを着た彼らは、おそらく今日、どこかでどこかに汚れをつけるだろうなと電車内で思った。 長男の風

          【創作】不条理

          「始まり、はじまりー」 突然の声に、オレと朋也は驚いた。 振り返ると、野球帽を被った爺さんが立っていた。 朋也はランドセルについた防犯ブザーを握りしめ、オレに身体を寄せてきた。 「おふたりさん。学校のおつとめ、ご苦労さんでございました。わたしの戯言に、少しばかり耳を貸してはくれないか」 下校途中の小学生に声をかけるなんて、不審者オブ不審者じゃないか。 家に帰ってお母さんに伝えれば、はい、警察案件、一発オーケー。爺さん、ジ・エンド乙。 朋也と逃げようと身構えたオレ

          【創作】不条理

          卒業式に聴く

          息子ふたりの卒業式が終わりました。 3歳差の兄弟なので、小学校には計9年間お世話になりました。 式の最中や式典後に聴いた音楽が、耳と心に残っています。 次男の卒業証書授与のときは、1年生から6年生の時までの思い出の曲メドレー。 証書の受けとりに合うテンポで、音楽の先生がピアノで弾いてくださいました。 これは1年生の学習発表会で演奏した曲。 これは4年生の運動会の時のだ。 小学校最後の運動会、組体操が見事だったな。 曲と共に、次男の6年間を思いました。 交通指導員さ

          卒業式に聴く