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【映画】思想のぶつかり合い「猿の惑星キングダム」

先日猿の惑星キングダムを見てきた感想と、どう捉えたのかを本書記事でまとめていきます。

本記事は「猿の惑星キングダム」のネタバレ含むかもしれないのでまだ見てない方は注意です。

本映画は、猿の惑星のリブートシリーズの四作目です。
私は一作目から虜になり、今では一番好きな映画が猿の惑星ジェネシスと言っても過言ではありません。


あらすじ

猿と人類の争いから数世代先の話。
猿のリーダーである「シーザー」の教えは、次の世代の猿たちに受け継がれる。

世代が進み「シーザー」の思想を純粋に受け継ぐ者、思想を捻じ曲げる者、シーザーの存在すら知らない者がそれぞれ交わることとなる。

そんなシーザーの存在、思想を知らない主人公「ノア」は鷹使いの部族の一員であった。

猿が支配してる世界を当たり前に捉えていた主人公は、人間の知能が高かったこと、人間の「欲」が現在の猿を生み出したこと。

世の中の成り立ちを知っていく過程で、どう思い、考えるのか、、、

見どころ

本映画の見どころは、なんといってもそれぞれの重要なキャラクターたちの思想のぶつかり合いです。

思想がぶつかり合うので、「答えがない映画」とも言えます。
そのため、答えが欲しい系の映画を好む方にとっては、なにかむず痒い気持ちにさせらると思いますので、おすすめできません。
今後次回作で主人公により答えが導き出されていくかもしれませんが、、、

未熟な主人公のノアが、様々な思想のぶつかり合いから、今後どう答えを出していくのか。それがこの映画の見どころかと思います。
※次回作があるような終わらせ方でしたので、今後に期待です。

ストーリーに着目してみる

以下の記事に基づき、作品のストーリーに着目してみます。

本映画は、「シーザー」という前例から、猿の惑星にいたる歴史的流れを楽しむことができる映画となっています。

シーザーは、以下の思想を次の世代の猿たちに教えました。

猿は団結すると強い

これは、シーザーが「猿を守るため」に受け継いだ思想です。

しかしシーザーが亡くなり、世代が進むとその思想を捻じ曲げた部族が力を持ち、以下のような具体的思想に変換しました。

強いものが力で奪い取ることは正義である
そのために猿の団結が必要

つまりは、猿を守るためだった思想が、猿の繁栄や攻撃のための思想へ転換されていくことになります。

また、物語の中で出会う「人間」は、絶滅しかけてもなお、自然の摂理に争おうとします。
このような人間らしい知性を持つノヴァは、根底にある目的を隠し、主人公のノアに協力を求めていきます。

つまりこの映画では、以下の3者間の思想が対立し、主人公のノアがどのような決断していくのかを楽しむストーリーであることが見えてきます。

①シーザーの純粋な思想
②シーザーの思想を捻じ曲げた思想
③人間の傲慢な欲望

これまでの説明を踏まえ、ストーリーを抽象化すると以下のようになります。

複数の思想の対立から、主人公がどのような答えを導き出すかを楽しむストーリー

思いつかないですが、このようなアニメや映画、ありそうですね。

思いついた方は是非コメント欄で教えて下さいね。

まさかの次回作アリな終わり方だったので、楽しみが増えました。製作陣の方々有難う御座います。

因みに映画やアニメを初めて、日常の物事を楽しむなら、以下の本により思考法を身につけることがおすすめです。

くどいようですが、この本は人生を豊かにする最強のツールです。

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