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食品にひとことだけ加えて「付加価値」をつける(レシピ付)

皆さんこんにちは。「付加価値」をテーマにお送りしている、
アスコムメディア開発部のnote。今回の担当は中村です。
私が、一番好きで、なおかつ一番頭を悩ませている編集作業が、レシピ名の提案です。
食品を使った健康系の書籍を作ることもあり、そこには必ずレシピが載っています。

専門家の先生や料理家の先生たちが考案したものを、
読者に「やってみたい!」と思わせられるかどうか……
それがレシピ名にかかっていると思うと、責任重大です。

「缶入り煎茶」が「おーいお茶」にネーミングを変えて大ヒットしたのはよく知られる話ですが、私にはこのようなセンスも発想も時間もありません。
そこで便利なのが、言葉をプラスするだけで、いろいろな付加価値をつけてくれる言葉たち。
例えば

・上質感を演出する言葉
例)京風 大人の セレブな など

・シチュエーションを絞ることで特性を出す言葉
例)○○専用 おはよう○○ ○○な人のための ○○なときに食べる など

・専門家のおすみつきを演出する言葉
例)○○屋さんの ○○屋さんが愛する ○○がすすめる など

・「あなたの商品ですよ」を演出する言葉
例)○○好きのための ○○なあなたのための など

・商品の特性を理解させるための言葉
例)まるで○○な ○○だらけの ○○たっぷり など

・あらためて、すごいということを伝える言葉
例)万能 完全 おいしい 鬼 記憶に残る など

といったような言葉たちです。
プラスするときの注意点は2つ。
1つは、「言葉と言葉の飛距離を出す」こと。
・上品な言葉×庶民的な食べ物 
・すごさをあらわす言葉×あまりすごいと思われていないもの
といった具合です。

2つめは、「どういう食べ物か想像できなくならないようにする」こと。
といったところでしょうか。

例えば、今日の晩御飯はしょうが焼きだったのですが、
これを「京風しょうが焼き」といってみるとか。
良い悪いは別として、なんとなくしょうが焼きよりは、
ひと言でもプラスするだけで、少し目に留まりやすくなると思います。

PS. せっかくなんで京風しょうが焼きを考えてつくってみました。
どこが京風なんだよ! と突っ込みどころ満載かもしれませんが、
思いつきでつくったわりには以外とおいしかったですよ。

だし香る
京風しょうが焼き


【材料(1~2人前)】

豚ロース(薄切り) 150g
片栗粉 大さじ1/2
白ネギ 1/2本
サラダ油 大さじ1
青ネギ(あれば九条ネギ) お好みで

★たれ
 すりおろしショウガ 大さじ1
 白だし       大さじ1
 料理酒       大さじ1
 みりん       大さじ1
 塩         1つまみ(お好みで)

【つくり方】

1.   豚ロースに、かたくり粉を全体的に薄くまぶす 白ネギは斜め切りに
2.   たれをまぜあわせておく
3.   フライパンにサラダ油を引き、1の白ネギを炒め、ネギの焼けたいい匂いがしてきたら、豚肉を入れて火を通す。
4.   2をフライパンにいれ、汁気がなくなるまで炒める
5.   お好みで、青ネギ(九条ネギだと京風感UP)を散らす

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