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老後を楽しむ

一般に、人は老後を悲観的に感じ、忌み嫌う傾向にあります。
それは、加齢とともに衰えていく(と思う)からです。

だが、それは老後の一面であって、老後と老化を同一視するところからきています。

昨日まで出来なかったことが出来るようになるのを「成長」といい、
昨日まで出来たことが出来なくなるのを「衰退」という。
そして、出来ることが違ってくることを「変化」と呼ぶ。

老後はこの「衰退」が多くなります。
見えていた文字が見づらくなってくる。
すたすた一気に上れた階段が、息切れして途中で休まなければならなくなる。
物忘れが多くなる、などなど。

こうした体力や頭脳の衰えを感じやすくなります。
確かにそうした「衰退」にばかり目を向ければ、老化現象として悲観的になるのは否めません。

しかし、加齢とともに「成長」する側面に目を向ければ、「変化」として前向きに受け入れることが出来るようになります。

豊富な経験は創造性を高くし、常識にとらわれない問題解決を得意にし、賢明な決断へとつながるのです。

「亀の甲より年の劫」とか「老いたる馬は道を知る」などと言われるように、長年の経験が賢明な知恵となるものです。

出来なくなった(衰退)ことを嘆くより、まだ出来ること、新たに出来るようになったこと(成長)に目を向け、その「変化」を楽しみましょう。

「加齢」は止められなくても、「老化」は止められるか、少なくとも遅れさせることができるのです。

そのために新しいことへの挑戦と学習を怠らず、筋肉や脳を鍛え続けましょう。

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