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カラーイラストを描く時いつも脳と目がケンカする現象に誰か名前を・・・!!

【色彩感覚が乏しい絵描き(私)の悩み】

アナログで色ぬりをしていた頃は

『ベージュをぬりたかったのに何でミドリ色になるんだーー!?』 と叫ぶと『あささんのカラーインク腐ってんじゃないですか?』と言われる始末。

破壊的に色ぬりがヘタクソでした!!

高校の頃から『あなたは色さえぬらなきゃ上手いのにね・・・』と美術の先生にタメ息をつかれ、文化祭の展示の油絵では色ぬりと絵具のチョイスがヘタすぎてモデルの友達をゾンビ化・・・。

それを当日見た先生が『今すぐモデルのOOさんに謝って来なさい!!!』と激怒。

商業マンガ時代には、出版されたコミックスのレビューに『表紙(カラー)は微妙だけど中身(白黒)は上手で面白かったよ!』という読者さんのコメント・・・。

もうホント、色ぬりが苦痛で苦痛でしょうがなく、世の中からカラーというガイネンが消滅してしまえばいいのに!!!と何度思ったことか・・・。

ですが、デジタルに移行し、思ったとおりの色をぬれるようになった時はホントに感動で『やったー!これでベージュをベージュ色でぬれるぞー!!』と思ったわけですが、今度は自分の色彩感覚のなさにブチ当たってしまいます。

ネットや同人イベントなどで『あささんのカラー汚いですよね(笑)』とか『色くすんでる』とか『もっと発色のいい色使った方がいいですよ』とグサッ!グサッ!と心をエグるアドバイスを何度かいただきました。

私は、ベージュをベージュ色でぬれるようになって満足していたのですが、そこまで言われるなら欠点を直さなきゃ!と思い、アドバイスどおりポップでカラフルな色を使って練習した時期もありました

・・・が!!

これがどうにもこうにも落ちつかない。

頭では分かってるのですが目が『コレじゃない!!』と拒絶してくる。

ちなみに指摘やアドバイスをしてくれた方はイラストを趣味で見る専門の方が多く『私は絵を描きませんが・・・』という前提で指摘やアドバイスをくださいます。

私も色彩感覚のなさには自覚があったので『どうすればいいすか?』と思わず読み専の方に相談したことがあるのですが『OOさんみたいな絵を目指せばいいと思います!今度貸しますね!』とアドバイスをいただきました。

OOさんのイラストはたしかにポップでカラフルで今風のオシャレな絵ガラでした・・・。

でもその時はピンときませんでした。

私の絵ガラに置き替えても合うような気がしなかったからです。

その後OOさん以外にも色々オススメの絵師さんを紹介してもらったのですが絵やぬりに統一性がなく、途中から『いや、違う・・・私が知りたいのはオススメの同人誌ではなくてだな・・・もういいですwww』という流れに・・・(笑)

この件があってからまたカラーを描く苦手意識が戻ってきました。

カラーを描くたび頭じゃ分かってるんだけど、目が『コレじゃない!!』と拒絶する。

こういうカラーや加工をすれば今流行りの絵に近づけると頭で思っていても、何故か自分の絵に合わない気がして落ち着かない。

目の感覚に合わせると落ち着くけど今度は脳が『コレじゃ誰も見ねぇよ』と抗議してくる。

脳に合わせると目が『違う!!』

『コレ、今の常識だから』
『やめて‥!!』
『お前と他人の見えてる世界が違いすぎるんだよ。
  諦めて流行りに合わせろ。』

『た‥助けて・・・』
『みんなお前のことどう思ってるか知ってるか?』
『・・・え?な‥なんて?』
『色彩感覚ワロスwワロスw』
『ぎいぃやあああああああああああああああああ!!!!』

もはや呪いの連鎖・・・。

そりゃそうです。
もともと色ぬりも色彩感覚もバランス感覚もない私が『カラー汚いから直して』って言われて『分った!了解~♡』と言って、直ぐにポップでカラフルな色使いを選択して塗りこなせるわけがありません。

おもしろい事に、絵を描く人から貰うアドバイスと、絵を描かない人から貰うアドバイスは『フォトショで加工』というワード以外は全然違ったりします。

絵を描く人は光源とか遠近とかグラデの塗り方とか『ここの暗い所と明るい所の堺の部分に影をピッと入れると色が締まるよ!』とか教えてくれます。

ちなみに、私のまわりの絵を描く方々は優しいので相手の欠点は指摘せず、自分でやって良かった技術便利アイテムを教えてくれる人が多いです。

何故なら絵描き同志はその『欠点』はその人の『個性』だと思っている人が多いからです。

そもそも自分が指摘されて嫌な事は相手にもしないものです・・・。

ですが、もし万が一

どうしても‥

どーしても!!

『その欠点を指摘して欲しい!!お願い!!』

と頼み込んだら絵を描く方は渋々教えてくれるかもしれませんが・・・・・・・・・

いやっっっ!!!!

怖すぎっっっ!!!!!!!!!!!

ムリムリムリムリ!!!!!
私だったら耐えられない!!!!!

想像しただけで私の中の
ソウルジェムが爆発しそうです!!!

以前『絵を描ける人口は少ないから絵が描けるだけで凄い!』という話をしましたが、実は絵を描かない人(特に流行りものに敏感な人)は、絵を描く人より気軽に厳しい発言をしてきます。

それは色々なジャンルで神絵師のイラストを見て目が肥えているからです。(あと、色んな情報にも詳しい。)

もちろん流行りモノに敏感な人が全員ではありません。

描かない人の人口の方が圧倒的に多いので『自分と好みが合わないから指摘しとこ‥』という人が100人いたら1人現れるだけです。

悪気ではなく善意で教えてくれます。

私が思うに『私は絵を描きませんが・・・』と前提にして指摘をしてくる人は『あなた絵描けるんでしょ?このくらいカンタンですよね?』というスタンスで話しかけてくるような気がします。

いや、無理です。

絵が描けない業界のイラスト発注の単価がメチャクチャすぎるのと一緒で『絵を描くのがどれだけ大変だと思ってんだ!!こっちは命削ってんだぞ!!』と思った絵師のみなさま、きっと多いんじゃないでしょうか・・・。

絵描きは絵を描いても感想を貰える機会なんてほとんどないので、欠点を指摘されたら鵜呑み状態で3日は立ち直れません。

たった2・3人にしか言われてないのに、見た人全員に言われた錯覚に陥ります。

そこから練習しても、欠点克服まで1ヶ月後になるか‥3ヵ月後になるか‥
3年後になるか・・・
もしかしたら一生克服出来ずにトラウマを抱え続けていくかも・・・。

でも本当はそんなに悩まなくても大丈夫だったりするんです。

何故なら欠点を指摘してくれた方は『アドバイスをした=良い事した』という事に満足して忘れてしまう人が多いんですから。

知らない人ならなおさら、一週間後には私のことなどすっかり忘れて違うジャンルで楽しんでいるかもしれません(笑)

私は今後も、自分の色彩感覚のなさに悩まされ続けると思いますが、自分の見えてる世界を信じればいいし、1人でも『好き』って言ってくれる人が
いたら大成功じゃないかな?って思います。

色々語ってしまいましたが、
最後に一言だけ覚えておいてください。

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私は褒められると伸びるタイプです。

あさ。

イラストを描きながら色々語ります。