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Instant Fiction

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頭の中のインスタントフィクション 400字の世界はもっとずっと自由でいい
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花伝書店

花伝書店

小さな古い本屋、店番の若い娘さんが1人。

私は本とは無縁だが、地域密着って感じの本屋さんで人気はあるみたい。

しかし、花伝書店が突然閉店した。しかも年が明けた2024年の元日に。

私は隣で花屋をしている。本を読まないことが気まずくて本屋さんとは話したことがなかった。

話してみたかったな〜と少しの後悔がよぎった時

誰かが書店の前に立っている。

本屋さん!私は思わず駆け寄った。「あの!急に

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大人の関連図

大人の関連図

夏休みの朝はラジオ体操から帰ってきたら和室で横たわるのが日課の私は小学4年生。

私の家は葡萄園をやっていて、とても広い敷地が続いているからか、時々勝手に駐車していく人や、腰掛けて休んで行く人、待ち合わせする人がいる。葡萄棚がその存在を薄めている。

今日もラジオ体操を終えて和室で寝転がっていると一台の車が敷地に止まった。

車の中で男女が何か話してる。なんか訳ありっぽくて簾越しに様子をみていた小

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リフレイン中毒

リフレイン中毒

高校はつまらない。

つまらないけど、モコモコのアウター、ピンクのマフラー、くまの手袋は可愛いから登下校は好き。

みんなの中でみんなと同じことをするのはあまり好きじゃない。

誰かが悪口言ってると思うと
飛び出したくなる。

帰って、おやつを食べるのも、お風呂に入るのも気分次第。

次から次へ私の気分は変化する。

ぐっと睨みつける目
その目の奥は本当は泣いている

衝動的に振りかざす手
その手

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グラフィティ

グラフィティ

この町には、不思議な言い伝えがある。子供達が遊び感覚でするけど信じてる人はいない。

雲のない日
誰にも見られず空に願い事を書いたら、15年後に叶うというなんともよくありそうで、叶わなそうな言い伝え。

15年後なんて、願ったこともたいがい忘れているんだろうに。

中学生くらいまでは遊びの中でやってたけど、高校生ともなると大昔のことのように懐かしみ、大人になるとそれすら忘れかけてゆく。

本日は晴

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無人ラジオ

無人ラジオ

この島では、オールナイトニッポンみたいな、いわゆるラジオ番組が受信できない。

代わりに1チャンネルだけ島専用ラジオがある。

しかもそのラジオ、24時間365日稼働していて、流行りの音楽が流れたり、お悩み相談みたいなコーナーがあったり、島の連絡事なんかもながれている。

有名なパーソナリティがいるわけではないが、少々クセになる。

私は1ヶ月前、気がついたらこの島にいた。

記憶はない。

この

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