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幹事の苦悩

大学のサークルでお世話になった先輩が、人と仲良くなりたければ一緒にご飯を食べろ、との信念をお持ちの人でした。その人に何かと気にかけてもらったおかげで、楽しい大学生活が送れたように思います。

今振り返るとけっこう面倒みてもらっていたように思うんだけど、それでも「どうせ私を何かに誘う人なんていない」というひねくれた自意識はずっと頭の片隅にあったように思います。なんて失礼な。
まあ大学なんて、周り見れば自分より人気のある人なんて腐るほどいるわけですから。

ただ、そこでひねくれたままでいなかった私は我ながら偉い。
「誘われないなら私から誘おう」の精神で、後輩たちを何かとご飯に誘ってました。
社会に出て、意外と「一緒にご飯行きたいと思ってもなかなか自分から声をかけられない」という人も少なくないと聞いて、新鮮な気持ちがしたくらいです。
私の場合は「断られるの前提、乗ってくれたらラッキー」くらいの気持ちで声をかけるので、あまり傷ついた思い出はありません。

そんな経緯があって、今職場であるほとんどの歓送迎会忘年会系の幹事をやったり、今度久々にやろうという同窓会の幹事をやったり、何かと飲み会企画担当になることが多いです。

ただ、この幹事というものそれ自体は、いつまでたってもうまくできた気がしません。
自分から誘っておいて、嫌になることもしばしば。さすがに自分でおじゃんにしたことはないけれど。

何が大変ってまずはお店選び。
特に東京、新宿だけでも店が多い! 幹事を何度やったところで詳しくなるものではない。

いろいろと選ぶ観点はあるだろうけど、私が重視するのは内装と予算。やっぱり入って席に着いて見回す、お店の雰囲気は大事。
あとはしゃべりやすいかどうか。席と席の間が狭すぎないか、できれば半個室や完全個室があるとベター。
ひとりやふたりで行くお店なら、リピートしているお店やおすすめのお店はいくつかあるんだけど、それと飲み会とじゃ選ぶ基準が変わりますのでね。5人以上集まる時のお店選びはいつも苦慮します。

食べログやRettyを散々検索かけてやっと、良さそうなお店が見つかれば予約をとり、予約がとれれば連絡網をまわし。
時間、場所、予算、参加予定人数を間違えずに送って、人数変更あったら困るから前日までに連絡ちょうだいねってこともきちんと添えて。

ここまでの準備もさることながら、当日の会計が私はいちばん苦手。
コースを予約しちゃえば楽なんだけど、席のみ予約する場合のほうが多いので大変。
とくに会社だと、単純に割り勘するわけにもいかなくて、上司は多めに出してくれる(ありがとうございます!)、非常勤の人はちょっと少なめにする、とかなんとか、酒の入った頭で電卓叩かなきゃあかんのよ。

でも飲み会そのものは好きだから、また企画しちゃうんだよなぁー。


世は大型連休、久しぶりに集まろうだの、ちょっと遅れた歓迎会だの、何かと幹事のみなさま動くことがあるのではないかと想像します。
幹事仲間たちよ、おつかれさまです。ともにがんばりましょう。

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