SNSの哲学
戸谷洋志『SNSの哲学』 #読了
なぜ”いいね”稼ぎをしてしまうのか?
キラキラした自分を演出してしまうのか?
人の投稿を見て息苦しさを感じるのか?
炎上するのか?
私はインターネット大好きピープルなので(笑)
この本はよくあるSNSを否定する論調ではなく、
SNSに反応する”自分自身は何者なのか?”と
5名の哲学者を引用しながら、固くない文体で言語化していくのが良かったです。
承認欲求は悪いことではないが、承認を強制するのではない。
(いいねしてあげてるんだからそっちもやれよ、とかじゃない)、承認してくれる相手の自由を奪わないこと。
アルゴリズムによって遠ざけられてしまう偶然の出会い、SNSは難易度の高い言語ゲーム…などなど。
そうした悩み深き私たちを、身近なツール・SNSを用いてヘーゲル、ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、ベルクソン、そしてハンナアーレントと繋いでくれる、「哲学」の本なのだなと思いました!
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