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将来の夢はなんですか?

「将来の夢はなんですか?」

オンラインゲームで
小学生の子に聞かれたと笑うヒヨコ。

「あつい質問きたね〜ヒヨコに
将来の夢聞いてきたかぁ〜笑」


返す私。

将来の夢

この質問って
そもそも不思議だよね。

そして
今でもこの言葉健在なんだね。

質問してきた小学生の将来の夢はYouTuberだった。

私は言う

「YouTuberか〜?
YouTuberなら夢っつーか
今からもうやればいいのにね?もうできるでしょ?」

ヒヨコが
せやなーの顔をしながら言う。

「グループでやりたいらしいよ」
との普通の答え。 

了解。

続きまして流れなんで

「ヒヨコは何て答えたの?」
少しニンマリしながら
ヒヨコへ質問。

ヒヨコは鼻で笑いながら
心地よさすら感じる
音ゲーの速いリズムのタップ音で
その場をしのぐ。

私が続ける
「ママの将来の夢はご飯を美味しいと思え食べ続けることです♡♡」

ヒヨコが指を加速させて答える
「は?ウケル」

フルコンでおけまる。

こんな他愛も無い会話ができるようになるには、相当な時間がかかる。

何もかもが乱れる年頃だ。
何もかもが乱れてるヒヨコだ。

確実に反抗期。

それでも対したことない
反抗期だと私は感じている。


私の仕事の終わる時間には
「おつ」

必ずテキストが届く。

ネット環境が弱くなると
私にテキストが届く
家庭内の愚痴も届く
いただきまーすと届く
ごちそうさまーと届く
うまかったーと届く
おもろくてハラよじれると届く

なんで面白いのか
ママは全く知らんけど…
そりゃあ、良かった。

何よりヒヨコから反応がある事は
凄い嬉しい。
以前では考えられなかった…

狭い家にいるのに
殆どやり取りは
私の携帯にくるテキスト。

私の返しの一言が不正解だと
ヒヨコは言葉をやめる。

言語活動停止期間に入る。
とても難しい。

そして私を試してくる。

大人になってくる
子供を育てるって
こんなにも大変なんだね…
私は独り抱えて、もがく。

調子が良いときのヒヨコは
暇をもて余す。
私の金魚のフンとなる毎度パターン。

私の時間は全てヒヨコが支配し
ネッ友が帰宅すると
さくっっと捨てられる。
良き。

これを繰り返すと
ヒヨコは外に出たがりだす。

好調な時は基本ない。
不調を忘れてる時が良い時。

ここ。ここ。
ここ。

この時に、
私の気持ちを簡潔にやわらかく、

そして現実と
その回避や突破の形を
数個伝える。

情報量が多いと
結局何も伝わらない。

気に留めておいてほしい事が
相手に残らない。

私だって同じ。
これを集中してやってるのに
次はこれ、それはどう?
あれはどした?その返事はまだ?

とか言われると

うるさいな………やめて……

と 
頑張りが消え病み落ちしてしまう。


調子が悪くない時に
せいぜい2つの事を言う。

なんとなく
分かってきた、ヒヨコの心拍。

日常会話ができれば
最近のヒヨコの気持ちや
今やっていること、
仲間との会話、
色々な話しを勝手に言い続けてくる。

そんなもんだ。これでいい。

と、私も自分を励ます。


ヒヨコと私の会話は酷い 笑

ネット用語と短い言葉
ご年配の方が聞いたら
おったまげる単語。(下ネタはゼロ)

最近のヒヨコを見ていると
要する、
よく言う、
普通の今の子なのだ。

ここで言ってしまえば 

上辺の現状が

不登校なだけ。 
不登校なだけなんだ。

部屋にご飯も持って行く時もある。
でも、リビングで食べる時もある。

テキストで届く「いただきます」も
リビングで直接「いただきます」も

どっちでも良い。

心の奥深くの再生は生きてる限り
費やすことになるかもしれない。

誰しもみんな傷ついている。

それを知っているヒヨコだから
きっと……。平気…。

ヒヨコに
これからの事を話したい時
私は内心緊張する。

間違えたら
言語活動停止期間発動だからね…

私は言う。

「将来か〜〜〜〜。
もうさ、好きなことだけしてれば?好きなことあるだけでかなり良いからね〜それか嫌なことは一切しないでもいいかもね〜〜結局皆いつ死ぬかわからないし、それで長生きしても好きなことして生きてたら何かしらあるんじゃないの〜良い仲間もいるしさ〜絶対人生って終わるからね〜そこだけは分かってるからね〜そこだけ変に平等だからね〜〜〜あ〜〜〜〜」

と、テーブルの上に腕を思い切り
伸ばしダラダラしながら
ゆるゆるな事を言う私。

「それはそれで駄目でしょ〜」

真面目なヒヨコの返答。

こんなふうな会話。
とっても
とっても大切な伝達。

将来の夢なんてヒヨコには
重石で堅苦しい
そんな風船はいらない。

伝えてる事は同じこと。

今の自分を責めることはない。
それを、色々な形で
ヒヨコに浸透させてあげたい。


二分割されそうな世の中だけど。

私は空なんて見上げる事もなかった。
気がつけば下を向いて歩いている。

ヒヨコは外に出ると
最初に必ず空を見る。

   「カッケーなにあの雲!
   自分本当は外に出るの
   大好きだからなぁー
   すっごい夏になってるわー」

空を写す。
雲を写す。
月を見上げ、
雨を見つめる。

外が大好きなヒヨコ。

斜め後ろから聞こえてくる
ヒヨコの言葉が私の心に伝達され
私も空を見上げる。

夏の空は高すぎて苦手だな…。

涼しくなったら考えようよ。
これから先のキラキラの方へ。 
なんとなくさ。


鳴いてる蝉はいなくなって
鈴虫が鳴いて季節が変わる。

私はその頃
蝉が全滅したことを思うだろう。

悲しむことは無いけど
きっと胸が苦しくなる。

あっという間に
過ぎて行くもの…

そんな感じで夏の終わりを待ってる。

無事でありますように。

秋から頑張ります。











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