グスコーブ鳥の粘菌

早朝に起きてスマホで映画を見て、出勤しながらエッセイを書いて昼ないし夕方に投稿する。そ…

グスコーブ鳥の粘菌

早朝に起きてスマホで映画を見て、出勤しながらエッセイを書いて昼ないし夕方に投稿する。そんな生活をしつつたまに小説書いたり日常エッセイ書いたり。XなどのSNSはやらない予定なので、繋がってくださる方はフォローお願い致します。ほぼ返します。

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固定された記事

スキは好きであって欲しいと願う

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なぜ小津安二郎の映画は世界で称賛を集めるのか?

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焼きそばで白米を食べることができる人生

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スキは好きであって欲しいと願う

スキは好きであって欲しいと願う

普段私が書いている氷水の様な文章からは中身が想像出来ないくらいロウメンティックなタイトルである。実際私もこのスウィーティな響きをどうしたものかと思っているのだがこればかりは仕方がない。そういう内容なのだから。

私が趣味で文章をネットに投稿し始めて十年以上が経つ。最初の五、六年こそやっきになって賞に応募していたがそのうち自分の書きたい事がなんというか一般ウケしない事実に気が付いた。そこからはもう自

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Amazonプライムで見れる鬼太郎の映画最新作

Amazonプライムで見れる鬼太郎の映画最新作

「鬼太郎100周年を祝う新解釈の前日譚」自他共に認める水木しげるファンである。子供の頃から分厚くて重たい妖怪図鑑を眺めて育った。そこに描かれたおぞましくも美しい妖怪の絵と差し込まれた話が大好きだった。地方に伝わる昔話と水木先生の解釈を織り交ぜた独特な世界観が好きでいつも寝床で眺めてはいつか自分もこの世界に行きたいなと考えていた。

大人になっても水木先生の作品を愛し続けている。流石に鬼太郎の新クー

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Netflix版シティーハンター

Netflix版シティーハンター

「鈴木亮平という役者とNetflixの底力を改めて思い知らされた名作」

配信前からずっとソワソワしていて気になって気になって仕方がない作品だった。

シティーハンターはもちろんだがとにかく鈴木亮平という役者が好きで好きで有り余るほどだ。彼という役者の素晴らしさを語るなら常に出演する最新作を観れば良いと思うくらい個人的に大好きな役者である。とにかく彼は役作りに命をかけており、肉体から表情から雰囲気

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ゲキカラドウ

ゲキカラドウ

Netflixでシーズン2が配信された。国内ドラマで数少ない楽しみにしている作品だ。

脚本内容はありきたりだし、いい意味で古臭いスポ根的な精神が作品の中心にある印象だし、目新しさをあえて挙げるとすれば激辛の食べ物を身体への配慮一切無く食べ続けるある種ファンタジー的な設定だろう。下品な発想かもしれないがこの営業部は全員年中切れ痔か腹痛に悩まされトイレに立て籠っているから仕事なんてまともに出来るのか

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マーベルズの不評から見るディズニー帝国の衰退

マーベルズの不評から見るディズニー帝国の衰退

ディズニープラスで早くもマーベルコミック映画の最新作「マーベルズ」が配信された。興行収入の振るわなかった作品に限って公開から配信までスピードが抜群に早い。前評判や映画批評の動画をyoutubeで見る限りはその評価は惨憺たるものであった。

ともあれ早速視聴してみる。あえて結論から言うと。

「えっ、こんなもんじゃない?」であった。

もう少しポジティブな言い方をすれば、周りが言うほど私個人としては

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君の名前で僕を呼んで

君の名前で僕を呼んで

2017年公開 オススメ度 9.9/10点中

イタリア他合作

アンドレ•アシマン原作の小説を映画化したもの。いわゆるロマンス小説。普段ならほとんど手をつけないジャンルだが映画の予告編を観た瞬間にこれは絶対に観なくてはと全身の毛が逆立ったのを覚えている。しかし人間というは悲しいくらいに忙しい生き物で、生きる事に精一杯ですっかり忘れていた。そこへ来てコロナ禍。気が付けば公開から四年以上経過していた

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漫画家の不幸から考える現代の病

漫画原作の実写ドラマが脚本を巡るトラブルによって炎上し続けている。それによって起きた悲しい出来事が人々の心を揺さぶり、現状の業界あり方を疑問視する声が多数上がっている。

これには各業界の有識者や経験者が数多くの意見を述べているので私の様な素人が偉そうなことを言っても仕方ない。私は私なりの視点でこの問題について書いてみたい。

今回、この悲しい出来事が起こってしまった発端はもちろん漫画やアニメとい

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小説家との旅路

小説家との旅路

2021年公開作品 オススメ度 7.8/10点中

アメリカ 原題 ベストセラーズ

今回は非常に珍しく、邦題が原題よりもセンスの良い映画を紹介したい。内容もそこそこ面白い物だった。

70年代に一世を風靡して以来消息を絶っていた伝説の小説家の新作を出版するために父親から出版社を受け継いだ女性編集者が奮闘する話。

伝説の小説家は現在は飲んだくれの偏屈老人になっていて新作は出してくれたもののブック

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2023年のまとめ

2023年のまとめ

大層なタイトルで銘打っているが言うほどnoteに投稿してないしだからと言ってここに書いてない私生活を曝け出す勇気もモチベーションもないので案外さらっとした内容になっている。心配しないで読み進めていただいて大丈夫。

ここ一週間は比較的時間に自由があって映画とドラマを貪り食うように見ていた。しかしこの時間は色々な人の犠牲の上に成り立っている故にいつも頭のどこかに背徳感がよぎってしまい真にリラックスし

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マリッジ・ストーリー

マリッジ・ストーリー

2019年 Netflix配信映画

オススメ度 9.8/10点中

彼はもっと早くあのメモに出逢うべきだったし、私は今この映画に出逢えて本当に良かった。

以前、小津安二郎映画について触れた時に観る人間を取り巻く環境によって映画の評価は随分変わるという事を書いたと思う。

この映画はコメディとロマンス。ひと昔前なら手もつけなかった。しかし私の状況は変わり何故かふと観てみたくなった。そして泣いた。

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幽☆遊☆白書 実写版

幽☆遊☆白書 実写版

Netflixオリジナルドラマ

12月14日配信

とりあえず一話だけ視聴した感想。

珍しく結論から書く。

思ったより全然良いじゃん!
という事になった。

正直なところ制作が発表された時。それからキャストが順々に発表されていった時。全キャストが出揃った時。ティザーPVが配信された時。全てにおいて不安しかなかったし、嫌悪感がした瞬間もあった。

何故こうまでしてNetflixは日本アニメの実

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なぜ小津安二郎の映画は世界で称賛を集めるのか?

なぜ小津安二郎の映画は世界で称賛を集めるのか?

東京物語

1972年 公開 

オススメ度 9.9/10点中

映画感想文タグで検索すると様々な方が小津安二郎監督の映画に触れたエッセイを書いている。日本で生きていて映画がそこそこ好きなら必ず出会う名前のひとつが「小津安二郎」である。「おづやすじろう」と読む。日本の映画監督だ。残っている作品、特に評価の高いものは白黒が多く若年層の人々から「なんだか分からないけどメチャクチャ評価の高い昔の映画監督

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グリーンブック

グリーンブック

グリーンブック

2018年公開 

オススメ度 9.8/10点中

クリスマス映画は数多くあれど面白いという意味では観る価値のあるクリスマス映画は少ない。大半は家族向けのご都合主義とキリスト教の教えを全面に押し出している教育映画なのでキリスト教圏にいない我々では理解できないというより単に馴染みがないので身体に入ってき辛いところがある。

家族愛、兄弟愛、主への感謝。こういったことをクリスマスに再

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すばらしき世界

すばらしき世界

2020年公開 日本

オススメ度 7.9/10点中

この手のものをヤクザ映画と呼ぶべきなのか迷っている。本来ヤクザ映画とは仁義なき戦いに代表される切った張ったで血煙の上がる抗争物。最近で言うと真っ当なヤクザ映画(?)と呼べるべき正統派な映画は狐狼の血シリーズくらいだろうか。

ヤクザもしくはそれに準ずる者が主役にも関わらず抗争などが内容の主軸ではなくあくまで現代におけるヤクザの生き辛さを描く作

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マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)

Netflix配信映画

オススメ度 9/10点中

人に映画を薦める時に「ああ…でもこれって万人受けしなさそうだから少し抑えめで評価を伝えておくかな」と思ってしまいがちだ。かく言う私もそうだし今回もそうしようと思っていた。しかしそれが製作者もとい映画自体に対し失礼ではないのかと考え直し、ありのままの評価で推し薦めることにした。

この映画を簡単に説明すると落ち目の芸術家で自由奔放な父親に振り回さ

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焼きそばで白米を食べることができる人生

焼きそばで白米を食べられる人生で良かったと思う。

世の中には炭水化物と炭水化物を一緒に食べることが出来る人とそうでない人がいる。個人的にはどちらも正しくどちらかが間違っているなんて思わない。ただ人間はどうしても自分の価値観と相容れない考えを排除したがる節があり、それは誹謗中傷や差別の入り口になっていると言っても過言では無い。食べるもの食べないのも本人の自由である。私はただ単純に焼きそばやラーメン

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