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ベイブレードX 東武動物公園カップG2で新ルールが追加された件

6月15日、新ベイ「ヴァイスタイガー」発売日にG2カップが開催されます。
(おそらく)白虎モチーフベイ発売日にホワイトタイガーがいる東武動物公園での大会、面白そうですね。
近ければ参加してみたかったところです。

さて、このG2カップでは新ルールが採用されるようです。
それがこちら。

https://beyblade.takaratomy.co.jp/beyblade-x/event/g2_tobuzoocup2024.html

特定のパーツを使用するごとに相手にポイントが入った状態で試合が始まる「リミテッドルール」。
相手ベイに触れることなくオーバー・エクストリームで自滅してしまった場合は1ptになる「オウンフィニッシュルール」。
こちらの2つです。

リミテッドルール(予選のみ適応)

例えばウィザードロッド5-60Bを使用した場合、「0-2」から試合が始まります。
相手がアタックタイプの場合、一度でもオーバー・バースト・エクストリームを決められたら終わりですね。
なかなかヒリヒリするバトルです。
その中で4pt取らないといけないのは至難でしょう。

また、コバルトドレイク・フェニックスウイングも1ptのハンデを渡すことになります。
アタックベイの中では目立つ2つですね。
コバルトドレイク5-60Oというカスタマイズが身近ではありましたが、この場合は2ptのハンデになります。

「フェニックスウイング3-60R vs ウィザードロッド5-60B」というカードの場合は2-1から始まります。
アタック一発で仕留めるか、ロッドで3タテをきめるか、どちらかというとロッド側が不利かもしれません。

ロッドが制限(ハンデ)をくらうのはわかります。
ロッドBが猛威を振るいすぎたからですね。
とはいえ、ロッドとBだけを制限するのもバランスが悪そうです。
コバルトとウイングも制限に加えられたのはバランスをとるためでしょう。
様々なベイを使ってほしい運営の意図が見えます。

とはいえ、こちらは予選トーナメントのみ適応のルールです。
本戦・3on3ではバリバリ使えるので、こちらで思いっきり使いましょう。

オウンフィニッシュルール

こちらは予選・本戦ともに適応されるルールです。
一度も相手ベイに接触せずオーバー・エクストリーム自滅した場合、そのフィニッシュ得点ではなく、オウンフィニッシュポイントとして1pt相手に入ることになります。
アタックタイプの自滅が多いことをふまえてのルールでしょう。
3on3バトルでは同じベイで"再戦"になります。
嫌な対戦カードだった時に「オウンフィニッシュ狙い」でシュートするのを防ぐためだと思われます。

個人的には、ジャッジの負担がかなり大きくなるのでは、と予想しています。
シュートミスによるやり直しか、オウンフィニッシュか、判断が分かれそうですね。

感想

「環境ベイだけじゃなくて他のベイも使ってほしい!」という運営の考え方がわかりますね。
東武動物公園という不特定多数が集まる場所で実施されるイベントということもあるでしょう。
ベイ関係者以外が見た時に「みんな同じの使ってる」「延々チリチリやってる」という状況を避ける目的もあると思います。
B/Oビットがハンデ判定されたのも、試合時間の短縮という狙いがありそうです。
目標は「アタックタイプでバンバン戦ってほしい」というところでしょうか。
XダッシュやXフィニッシュの爽快感をPRする場にもなりそうです。
また、このルールを試金石に、コスト制など新レギュレーションを作っていくことも考えられます。
ここでのベイの使用率は大きな資料になりそうです。

個人的な感想ですが、ブレードの1ptハンデはアリだと思います。
ですが、ラチェットやビットまでハンデ対象にしたのは「勇み足」な感じがします。
というのも、9-60やB/Oを使うのは、環境ベイに限ったことではないからです。
ユニコーンスティング9-60Oとウィザードロッド5-60Bが同じハンデとなるのは少し納得できません。
アタックを推したいあまり、9-60やB/Oまでハンデ対象にしてしまったのは性急かと思います。
ロッドの突出を抑えたいなら、ロッドだけ制限を付けるべきだったのではないでしょうか。
実際に大会を実施するまでどのような環境になるかはわかりませんが、アタック偏重な気がします。

オウンフィニッシュルールは面白いと思います。
個人的には、アタック系ビットで自滅することが多く、使用を避けがちだからです。
ジャッジの負担は大きくなりそうですが、自滅を避けていたブレーダーにもアタック系ビットを使ってもらういい機会になりそうです。

これらのルールがG3やS1まで下りてくるかはまだ不明ですが、リミテッドルールはまだまだ調整不足な感じはします。
いずれなんらかの制限をかけるにしても、「これを抑えたい」「こうコントロールしたい」という意図が強すぎる場合、逆にユーザーが離れかねません(TCGゲートルーラーを横目に)。
締め付けるにしても緩やかにした方がいいのでは、と思います。
あるいはアタックを優遇したいのであれば、より重いアタックベイを作るなどの手もありますが、インフレの可能性もあるので難しいところです。

総合して、運営は「アタックを推したい」のだと思われます。
過去のベイブレードシリーズを知っている方ならわかるかもしれませんが、最終的にはスタミナタイプが生き残るパターンばかりです。
Xダッシュというアタック重視のギミックを作ったのも、様々なタイプ、特にアタックタイプに活路を作るためでしょう。
安定して勝てるアタックベイという存在は夢かと思いますが、そういう環境が来ても面白いかもしれません。

こういったリミテッドルールなどでベイブレードが面白くなる、みんなが楽しめるようになるなら歓迎です。
まだまだ調整は必要でしょうが、いいハンデやレギュを作ってもらえるといいですね。

とはいえ、ハンデを付けるのは仕方ないにしても、今回の調整は露骨すぎるのではないかと思います。
もう少し「色んなベイが活躍できる」ハンデやレギュができることを望んでいます。


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