みんなで作るニートなマガジン。ニートの日記、エッセイ、活動記録、ノウハウ、メンタル問題、低コストな娯楽、節約方法、貧乏旅、思想や哲学、作品評など。
白﨑
社会に適応できない人間による、社会を愛するための旅行レポート群です。ダークツーリズム率やや高め。
二輪免許取得1年ちょっとのへっぽこドライバーによる、愛車のタイカブ(JA56)ゾムまるに関する記事です。
元気が足りず旅に出られない。そんなときは、のんびりお家を楽しもうねという趣旨の記事たちです。現実逃避・無駄なことばっかりしている。
新幹線に乗っている。そこかしこが比較的閑散としている平日昼間のひとり旅ほど快いものはない。ライド・オン・スーパーカブも乙なものだが、ぼんやり新幹線の車窓を眺めるのも悪くない。 夜行バスで向かえば往復15,000円は浮くのだが、私は、もう、肩と腰をガチガチにして早朝6時に東京駅へ放り出されたくはない。極めて、苦痛だからである。もう耐えられないかもしれない。 私の東京の味といえば、バスターミナルに放り出され、ほとんど眠れなかった瞼を擦りながら少し歩いた先にある、漫画喫茶
帰りの混み電車の中で凝った肩甲骨あたりを、電車の手すりと程よい振動を使ってマッサージしている。絶対に違うんだけど、なんだかいかがわしいことをしているみたいな背徳感がある。 仕事が疲れた。どうやら姿勢が悪いらしい。あまりデスクワーク向きの脊髄を持っていないようだ。 ◯平常運転中 ニュートラルに戻って来た感覚がある。よかれ悪しかれ。 なんでもすぐにこなしてしまえそうなヤル気のワシワシは無くなってしまったが、感情の起伏が落ち着き、地に足がついている。このまま下落しつづけ
晴れているおやすみの日に聴くスミスは絶品だね。 ◯リメンバー・ナゲット 鬼ギャルが東海の方言を喋っている、最高のマックに来ました。 今日の晩ご飯はオリオンビールとマックナゲット15ピース。15ピースのピースは、世界平和のピース。なんてったって明日はお休みなのだ、ざまあみろ。ピース! 限定味のナゲットソースってちょうど、「うめ〜!でも、コアメニューになったら頼まね〜(笑)」って感じの味なところが好きだ。 数年前のクリスマスあたりに出ていたと記憶しているんだけど、
丸一日なにも食べずに働いて帰宅したままの空きっ腹で、オムを作りながら9%アルコール飲料をキッチン・ドランクをしていたら、へろっへろになってしまった。 せかい ぐわんぐわん 平和 万事塞翁が馬 ↑こういう気持ちになってくる。お酒ってすごい。 ◯街頭ファッションチェックのコーナー 月の冒頭なのにすでに通信制限で死んでいる板を鞄にしまい、満員電車でスマホを触る人たちを眺めている。 動揺するくらい美しい後ろ姿のお姉様がいた。品のいいワンピースに黒いストッキングとパンプ
ニートマガジンのDiscordサーバーには「散歩」というチャンネルがある。 ニートと散歩の相性のよさは、わざわざここで紙幅を割くまでもないだろう。散歩は健康に良く、金がかからず、楽しい。ニートのためにあるような娯楽である。 「散歩」には、各々が散歩のさいに撮った写真が貼られる。それに対してみんなが絵文字のリアクションが押すというシンプルなチャンネルなのだが、この絵文字リアクションが結構楽しい。「こんなにうってつけの絵文字があるのか」と感心したり、「そこに注目する!?
なんにもしない休日を過ごしてしまった。スマホの時刻が21時を示すころ、「生きていてすまない」の大波に攫われそうになったが、『春夏秋冬/泉谷しげる』に合わせて右足と左足を交互に出す、俗に言う散歩という営みに取り組むことで、ギリギリ乗り切ることができた。 Photoshopのバッチ処理がうまくいかないくらいで数日貯めたやる気が一瞬で全〜部なくなっちまう。 連休明けの仕事、つまんないの。そうそうこの感じ、忘れていた。またこれになんなきゃいけないのかよ。 飛びたい!飛びたい
◯フロイト先生と葉桜 ナマモノの淫夢(ミーム汚染だ、特筆するのも煩わしいが)、やめてほしい。気まずい。昨晩の考え事が尾を引いている。夢分析する気にもなれない。抵抗感がものすごい。 たぶんここに何かが眠っているのだ。掘り起こしたらしばらくは動けない。いまは割り損ねた箸を刺しておく。 思うに、ここらへんの領域にのめり込むと、制御できかねるくらい大変なことになる。ニュータイプになる。あんまりガンダムを知らないのにそういう語彙を使うのは憚ったほうがよいのかもしれないが。人は
◯とろとろ春雨ス〜プ 今日はやたら調子がいい。昨晩は考え事で目がパキパキになり、あまり睡眠時間が取れなかったんだけど、今朝はえらく爽快な気分だ。春は春でも大好きな雨降りの春だから、調子が良いのかもしれない。 にしても街を歩く皆さん、よく長袖なんか着ていられるなと思う。ベージュカラーのスプリング・コードをたなびかせて歩いている人なんかもいる。もう半袖短パンでジャルジャルの福徳みたいになっている私は、こういう才能に尊敬の意を払う。 暑くてたまらない。夏になったらとろっ
◯アビー・ロード 街が語りかけてくる。お前は今までずいぶん間違ってきたぞと喋りかけてくる。お前は間違っているから何もつくれず何もわからず友人が去るのだとざわざわ蠢いている。うるさい。 語りかけてくるというよりは、直感が到達する感じだ。この感覚、なんなんでしょうね。 りんごを見たときに人は何を思うだろうか。 「あ、りんごだ」と、思う。これは、そこにりんごがあることが意外であるようなニュアンスをもつ。 では、そのりんごがそこにあることを知っているときはどうだろうか。
インターネットのオフ会に参加した。楽しかった、ありがとう。 あなたたちの言葉に句点を打って持ち帰りました。文のつづきに何を書こうか考えたいコンテクストがたくさん集まって嬉しいです。 インターネット上で表れる人格って基本的には「言い切り」だと思うんだけど、実際に喋ると「問いかけ」「不思議」の余白が生まれて面白い。また会えたらいいな。次はもうちょっとうまく喋りたいです。 べつに誰かの話を踏襲したいわけではないが、いくばくかあのとき聞いたことを原作にして、2次創作をや
友人に「宗教に関する本について、お勧めがあれば教えてほしい」というありがたい問いをいただいた。改めて私の〈宗教観〉とは一体なにが礎になっているのだろうかと考え出したら実に纏まりを欠いていた。とりとめのない雑記に至るが、改めてここに開陳してみる狼藉を働こうと思う。 結論としては、私は「宗教人」ではない。特定の信仰OSがインストールされた思考回路をもつわけではないし、特定のカミに祈るわけではない。私は宗教・神仏に対して語る言語を持たない。そのことをある程度、劣等感コンプレック
白﨑尾道三部作 一、18歳一人旅(2015) ・あらすじ 青春18で人生はじめての尾道へ。踏切を境界として民家・寺と商店街が隔たる、独特な街の雰囲気に打ちのめされる。日本にはこんな場所があるのか。どこか牧歌的なのに、映画や文学、洗練された文化への矜持が張り詰める街の意思を、この未熟な精神でも知覚することができる。熱量(カロリー)。「尾道」を最愛の地、心の支えとしてみよう。いずれ、人生にすべて絶望してしまったら、ここに住み移ってきて、日がな一日瀬戸内海を眺めるのだ。 二、
皆さん、こんにちは。お元気ですか。私のほうはまだ労働をなんとかがんばっています。 非正規のお給料がどんぐりで一人暮らしなので、とにかくお金がない。たくさん働いている気がするけど、実はそうでもない。しんどいつらいとピーピー喚いているけど、1年7ヶ月費やしたニート生活との落差がすごくて参っているだけだ。 お金がないので、仕事がある日は1日1食で生活している。炊いて冷凍しておいた雑穀ごはんに一袋あたり90円のレトルトカレー、ゆで卵、1週間ぶん仕込んだ大根の漬物やらほうれん
ニート期間に急遽思い立って出かけた、9日分の山陰・瀬戸内海カブキャンプ旅レポートの投稿が完了した。 旅から帰ってくると、「あんまり有意義なことはしなかったな」とか「こういうときに‘教訓’なんかを持って帰ってくるべきなんでしょうね」とか、終わった行為の中庸さにしみじみする時間が、「ま、楽しかったからいいや」という、一種の開き直り感と共にやってくる。 旅というのは、「他でもない【私】は、〈分裂〉を繰り返して全然異なる〈リゾーム〉(根茎)と繋がったり、たやすく切れたりする
2022.10.3(月) 帰りたくない。 本当ならば今日の朝、私は荷物をまとめて姫路行きのフェリーに乗る。目が覚めたのだし、さっさとテントを片付けて荷造りをして、フェリー乗り場で切符を購入しなければならないはずである。 帰りたくないみたい。このままアウトドアチェアに深く腰かけ、遠方の海を眺めていたい。 気楽なニート旅だ、帰りたくないなら帰らなければいい。港ではなく管理棟へ向かい、キャンプ場の管理人さんをつかまえて、追加料金を支払った。1日延期だ。 朝の日差し
2022.10.2(日) 6時起床。テントのポケットからスマホを探り当て、現時刻から2時間後に鳴り出すアラームを止めておく。キャンプというのは強制的な生活習慣・矯正装置だ。瀬戸内海側特有の穏やかな秋晴れが、今日も今日とて澄み渡っている。テント越しなのに容赦ない。北陸生まれのインキャには眩しすぎる。 バーナーに火を入れ、お湯を沸かし、鳥取から運んできたエチオピアを挽き、コーヒーをドリップする。オリーブ畑だろうか、丁寧に剪定された傾斜の木々たちを眺めている、眺める以外には