人の心を動かすのは、人の心だけ。
最高に感動した話!かなり目頭熱くなったのでぜひ皆さんにも感じて欲しい。
愛読中のLINEマンガ「将太の寿司」から。将太の父は以前事故に遭い、そのせいで体が弱り、生きるか死ぬかな日々。ある日、修行中の寿司屋へ来たお客さんが、将太の顔を見るなりいきなり土下座。
(※雰囲気ごと味わっていただきたくマンガ画像をかなり多く載せたのですが、お時間なければ赤で囲った部分だけ見ていってもらえれば〇です!)
殴りかかろうとした将太、親方に止められる。
「寿司を握るための手を、恨みを晴らす、人を殴るために使うとは、この道への志を忘れたと同じ」
そして、これも将太の成長の機会だと捉えた親方は、将太にとって憎き相手に対し、落ちぶれたその相手が再起できる寿司を握ってみなさい、との課題を出す。
この男のせいで下手したら自分の父親は死んでいたかもしれない。なんとか一命は取り留めたものの、今もその後遺症に苛まされ続けている父親をそんな風にした相手と未来を築け、しかもそんな奴に寿司を握れ!と。
一見、酷な話。
しかし将太、親方のその意図はわからずとも、やるだけのことをやってみる!と決意。
ここが運命の別れ道。
どう考えてもコレ、嫌すぎる話。殴るのをセーブしただけでもじゅうぶんと思う。
なのに、そいつに寿司を握れ!?しかも、そいつの未来を開け!?
普通の感覚だと、そんな奴、くたばっちまえ!と感じると思う。1000歩譲って殴りもせず、警察にも突き出さずにいてやるから、即刻、俺の目の前から失せろ!!!って思いそう。
しかし将太は違った。
親方から言われたままに行動することにした。この思考に至れること、そして、それを行動に移せること。
人生でも最も許せない相手を
・憎み続けるか?
・向き合うか?
大きな運命の別れ道。
親方出した課題は「お金がかからない寿司」
将太は魚屋へ行き、捨てる骨の部分をもらって作ることにした。骨にこびり付いた肉を削ぎ落として魚肉を取り、様々な工夫を凝らす。
親方〜!!厳しい!!(><)
しかし、カッコいい!!深い、深すぎる!!
たしかにその通りだ。
道は違えど私も整体師という職人。
常日頃思うのが、施術者(セラピスト、治療家、外科医なども含め)って、ほとんどが〝技術〟を価値の最上位に持って来がち。
技術が良ければいい、技術があればお客は来る、設けられる、と錯覚している人が多いこと多いこと。
しかし、技術より大事なのは、想い。
想いが大きければ大きいほど、施す内容や技術が揺るぎなく、明確な目的を成すものと変わる。逆に、想いがなければ空虚な技術、大したことを何も成さない。
これを忘れて、いくら技術に頼っても、たとえ高度な技術を炸裂しても、根本から人を変えることはできない。もし、その場で施術や手術が成功したとしても、それはただの一過性にすぎない。施術者の自己満に過ぎないことを気付きもしない。このことを知る施術者、技術者、職人がどれほどいるのか、常に思う。
さて、そこで将太は考えに考え抜いた。そして、いよいよ憎き相手へ寿司を振る舞う日に。
感動…‼︎
将太は、憎き相手へ食べさせる寿司を試行錯誤しながら、相手へのワダカマリが溶けていったと…
最近、潜在意識、トラウマ(心的外傷)について述べているが、この様なリリース方法もあるのか!!
すごい!すごいぞ将太!!
目の前の課題、技術を凝らす事に留まらず、こうして自分の心と向き合う、これをきっかけに自分を内観する、素晴らしい在り方。(これぞ本物の瞑想と同等)
憎き相手が将太の父親を事故に遭わせたのは、当時その地域の権力に抗えなかったが故。その手を犯罪に染めたものの、権力からは結局使い捨てられ、職人として再起不能な状態にされた。
その心を、将太の寿司は見事に溶かした…‼︎
マンガでは、未来を開く心の再起を表現されているが、私はこれを読んだとき、将太は、
「あなたに対し、凍てついていた僕の心はこの氷同様、溶けました」
とも伝えていると感じた。
人を動かすには、想いあってこそ。
人の心を開くのは、人の心。
技術に自惚れるな。技術はそのサポートに過ぎない。その立ち位置を忘れるな。
そして、職人に限った話ではない。
何を選ぶも、人生どう進むも、すべては
〝自分次第〟。
(完)
LINEマンガ「将太の寿司」
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「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!