見出し画像

「NO」と言えない深層心理を知れば、人付き合いはラクになる!

スパイラルダイナミック理論で〝断れない〟を克服する!

今日は上手な断り方についてお話します。

NOと言えない日本人と言われるだけあって、断るのが苦手な方が多いかと思います。

では、なぜ日本人が断り下手なのか。

スパイラルダイナミック理論というのがありまして、人間は螺旋階段のように成長する生き物だと言われています。

1から7が1周です。

1は単細胞生物のような状態で、ただ生きているだけなので気にしなくていいのですが、ほとんどの人は4の階層にいます。

4は罪悪感なんです。

4の階層の人たちは、とにかく罪悪感を抱えていると言われています。

コロナの影響で、5へと移行しつつあるともされていますが、そもそも罪悪感を感じやすいから断り下手な人が多いということに過ぎません。

4というのは、とにかく規律を重んじるので、ルールや古いしきたり、伝統をとても大事にしている階層です。

だから、正しいことから逸れるときに罪悪感を感じるんですね。

でも、4があると言うことは、3や5もあります。

まず、3は罪悪感とかを全く感じていません。

3にあるのは恥。

恥が原動力となって動く人たちのことです。

わかりやすく言うとすごく暴力的な世界です。

例えば、ハワイのカメハメハ大王。

すごく崇められている王様ですが、彼は人を殺すことで島を統合していました。

そういう方が崇拝されるような時代があったんですね。

3の人の考え方は、自己を強く主張する。

それは、恥という耐え難い苦痛で苦しまないようにしたいからなんです。

だから、反社会的勢力の方はほとんどこれだと思います。

3の人たちにとって恥というのは非常に重要な要素で、メンツを失うのが何よりも耐え難いんです。

恥で苦しむくらいだったら、何があろうとも自己を表現すべきだと考えるということですね。

後の栄光とか、ご褒美を元に今を頑張るということをしない方々で、後悔や罪悪感もなく今の自分を楽しむ。

そして、他に攻撃的な人物がいたら、それを制して支配する方々です。

もっとわかりやすく言うと、力のある人は価値があって、ない人は尊敬に値しないという考え方です。

お店の店員さんにすごくひどい態度をとるけれども、自分の取引先のトップの人にはゴマをする方っていますよね。

先ほど申し上げた通り、このタイプの人たちは罪悪感が全くないので、恥をかかされたら逆上して攻撃的になってしまう可能性があるので、褒め称えましょう。

だけど、罪悪感がない人なので、この人たちのお誘いや仕事を断るときは、こちらも罪悪感を感じる必要はありません。

続いて、5。

5は3をインテリにした感じ、経営者に非常に多いです。

3のインテリバージョンなので罪悪感がないんですよ。

でも、4を経験しているので、4の方々の気持ちを理解することもできる。

だけど、4を散々経験して、4の社会的なルールや規則とか、誰かが作ったレールとか、そういうのに嫌気が差して自分の道を切り開いているのが5なので、罪悪感は超越しているんです。

だから、そういう方々に何かを頼まれたとしても、罪悪感を感じる必要はありません。

断れないというのは、罪悪感を感じるからですよね。

頼られたのに断ったら悪いよなとか、せっかく誘ってもらったのに傷つけちゃうかなとか。

だけど、罪悪感を持っていない相手には、罪悪感を感じる必要はありません。

ちなみに、スパイラルダイナミック理論で登場する階層というのは、それぞれの人が持って生まれた特徴や環境がどう影響しているかによるので、5のレベルが高いというわけではないです。

海外には本があるのですが、日本語訳の本がないんですよね。

でも、日本でどんどん取り入れられるようになってきているみたいなので、興味のある方は、ネットで情報が得られるかと思いますので、ぜひ検索してみてください。

組織マネジメントにも使えると思います。

要は、〝罪悪感〟

さて、本日の本題である上手な断り方。

上手な断り方だと思うのが、相手の提案やお誘いをいったんフラットに受け入れる。

飲み込むという意味ではなくて、ただの言葉の羅列として見るんです。

私達はそれぞれ価値観を持っていて、いろんな価値観があるので、相手の提案を一度受け入れる。

Aさんの意見もいいね、Bさんもいいね、と。

でも、いいと言ったからには乗っからないといけない気持ちになるかもしれませんが、それは違います。

Aいいし、Bもいいけれど、私はEかな、という感じです。

要は、全部を尊重した上で、自分はこうなんだと率直に言えばいいと思います。

そのときに罪悪感を乗せるから、相手の中にある罪悪感が疼いてしまうんですよ。

だから、同じ階層同士は引き合っちゃうかもしれません。

でも、相手が罪悪感を感じない彼らには、気楽に自分の素直な意見を言ったらいいと思います。

何かにつけて罪悪感が発動してしまう人は、バリューレベル4の要素が多いと思います。

それを自覚した上で、罪悪感を感じたら、これは4の特徴だなと一旦俯瞰する癖をつける。

そうすると、自分の持っている感情から切り離せるようになっていきます。

最初は難しいです。

でもこれは、幼少期の環境などが絡み合って養われてきたものなので、明日からいきなり手放せるというものではありません。

だから、これはバリューレベル4の特徴だと俯瞰して、罪悪感を感じることと断ることを切り離して考える。

それができるようになったら、それに代わる代替案をその場で提案するようにしましょう。

でも、プライベートなら断れるけど、仕事だと難しいと感じる人も多いと思います。

基本は今までお話してきた内容と全く同じなのですが、生産性や緊急性を考えるといいかもしれません。

お給料をもらっている以上、本当にすべきお仕事ならやるしかないと思うのですが、無駄に引き受けて自分が疲弊して嫌な気分になるという人は、一旦考えてみるようにしてください。

そして、よりストレスが少ない方を選びましょう。

今日のお話はいかがだったでしょうか?

皆様の参考になったら嬉しいです。

▼音声で聴きたい方はこちら


「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!