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トラウマは三世代続く

トラウマは親子三世代続くんだと、私が人生で最も尊敬する医師、中山孔壹先生に学びました。

<トラウマ>(Wikipediaによると)
トラウマ=「心的外傷」とは、外的内的要因による肉体的及び精神的な衝撃を受けた事で、長い間それにとらわれてしまう状態で、また否定的な影響を持っていることを指す。

私は施術でその方の不調や解決しない悩みが何から来ているか?を体に聞きます。機能が落ちている臓器や筋肉、関節、そこに「何が問題ですか?」を筋反射を使って問うのです。その答えは、深い問題であればあるほど冒頭のとおり、

祖母ー母(父)ー自分

が出てくるので、親子三代、潜在意識に刻まれたトラウマは伝承されることを日々垣間見ています。

歯の矯正専門医でもある中山先生は、
「僕は、歯と会話しながら治療するんです」
とおっしゃいます。

一般的な目線で歯並びがガタガタだとしても、いきなり矯正はせず、歯いっぽんいっぽんに、なぜ、そこにいるのか?を問う。それぞれの歯はそこにいたい、そこに居る理由があるから居る。

その声も聴かず、強制的に矯正(ダジャレじゃないよ)すると、無理強いしたそのひずみが他へ影響する、と説かれます。

しかも中山先生はそれを公の場で(しかも環境省主催の講演会で!)おっしゃるもんだから、びっくりしたのですが、

そのお言葉を胸に、自分の施術を振替えってみたとき、
「あ、私も筋肉と会話してた」
と気付く。

整体師になりたての頃は、
「なんでこんなに固いんだ!(コリが)やっつけてやる!」
という気持ちが強く、コリという大岩に立ち向かう勇者のようなイメージ(笑)で戦いを挑んでいた。

月日が経ち、その在り方は違うな、と感じ始めると
「君はなぜこんなにもこわばっているのかい?」
とコリや不調がある部位に語りかけながら(心の中でね)。すると、もちろんその筋肉が声で答えてくれはしないが、素直な場合はスルっと解け、頑固な場合は〝ココじゃねーよ!こっちだよ!〟とそこをほどくための問題点となっている部位を感覚で教えてくれるように。(お客様は無意識)

さらに、〝筋肉に聞く〟ことは筋反射を使えばできるので、明確にすべきことほど直接体に聞いています。(実は筋反射を体に使うことは10年前から行っていたのですがお客様には一切言わない様にしていました。まだ自分自身がそのメカニズムの理解が浅く、反応は確かだけどこれをすることでスピ系の人だと思われたら嫌だな、という抵抗感が強かったもので。。。今はその壁がなくなり、普通に語れるように。)
(筋反射について↓)

話が逸れましたが、
たくさんの方の施術を通して、その方の潜在意識を紐解いていくと、根深い問題ほど親との関係がそれはそれは色濃く浮かび上がります。さらにその大元には祖父、祖母が関係する。
(しかし「祖母ー母ーその人」の傾向が多い。お腹の中にいる時から感情の共鳴は始まるし、一般的に母親との方が一緒に過ごす時間が多い家庭が多いからかな?中には父親との関係性が多く出る人もいるけど。)

親の当時、その場その瞬間に抱いていた感情そのものが、子にあたかも自分が体験したかのごとく、自分の感情の様に同様にダウンロードしている。頭で理解できる(顕在意識)様になれば感情は自分の解釈次第となっていきますが、そうならない胎児~幼少期に起きた事柄というのは、ほとんどが自覚できない潜在意識に放り込まれます。

例えば、赤ちゃんがお腹の中にいる最中に両親が喧嘩し、母親が酷く傷付いたとします。それは、あたかも赤ちゃん自身が母親と同役となり、同じ感情を抱くこととなる。お腹の中では母と子は一体だから、赤ちゃんの意識はお母さんと同一化しています。

あと、お腹の中といえども、その子自身の意識というのもすでにある。

私の場合でいうと、私は妊娠初期、予期せぬ妊娠が本当に嫌で嫌でたまらなかったもんだから、「仕事に支障が出る!」「子供はまだ欲しくなかった!」「自分のペースが乱された!(夫に対し→)どうしてくれるんだ!」などと荒れ狂っていました。

上に書いた潜在意識のからくりを知ったとて、その感情は止められやしない・・・(沸いてくるんだもん)。ひどい言葉をたくさん夫に投げつけていました。

妊娠中、それを中山先生にもさんざん話し、先生にはずっとずっと胎児に語りかけてもらった。

「お母さんを助けたくて宿ったのに、お母さんを困らせて、悲しい」

とお腹の中で我が子は言っていた。しかし意思も割と強い子で、

「この人はこういう人だから、産むまで変わらないし、僕ぜんぜん大丈夫」

という声の時もあった。(↑息子の方がよっぽど大人)

お腹にいようと、幼子でまだ何も理解できないとしても、1人の人間。言語を発しないだけで、感覚では同等にすべてを分かっているものです。魂同士は、大人も子ども胎児もなく、皆、同等だから。

〝あうんの呼吸〟とか〝言わずともわかる〟とかあるじゃないですか。子どもはずっとその状態のエキスパート、もはやエスパーだと考えてみたらいいです(平均するとおそらくペラペラ話始めるまでは特にそれ)。

荒れ荒れな妊娠期を経ながらも、私は無事出産し、今や、筋反射を使って日々子どもに色々なことを確認しているが、お腹の中の頃のこと、産まれたての頃のこと、今までのあらゆる私や夫の感情が我が子に刻印されている。

私が妊娠中、「子どもはまだ欲しくなかった!」と言った言葉は、「子ども」という大枠で、その時期にはまだ早すぎたから、という意味で私は言っていたのだけど、お腹の中でそれを聞いた我が子の潜在意識には、

「僕はいらない」

との「種」がしっかり植わっていた。それは彼自身の〝自己否定〟や自己の存在の〝無価値感〟などにつながる(捉え方もその魂によるのだけど)。まだ我が子は1歳7カ月で言葉も話さない段階だが、これから生きていく上で、この自己否定や無価値感が彼の生き方にどう影響していくだろうか。

この種が植わったその瞬間と似た出来事があると、過去のその瞬間に舞い戻らされるのも潜在意識の成せる技、潜在意識の刻印。

例えば・・・、
息子が大きくなり、学業や仕事で「まだ時期が早いけど挑戦しよっか!」の様な話が出たら腰が引けるとか、ネガティブな反応をするとか、ね。(「僕なんて」「僕にはまだ早い」という感情に転じやすい。)(←潜在意識の話はこんな単純なものじゃないけどね。超ライトに、例え話ね)

このように、胎内~幼少期に潜在意識に刻まれたトラウマが及ぼす人生への影響は、計り知れません。もちろん、大人になって以降のトラウマもあります。しかし、多くの人の身体から読み取ってきた結果、その人の人生に関わる本題ほど胎児~3歳くらいのトラウマの影響が大きい。

理想は、
・種が芽を出し、大木となり生い茂る前に刈り取る。
・種が放られた瞬間、摘み取る。

(大木となってしまったトラウマの木でも、もちろん変化できるけどその話はまた別の機会に)

このトラウマのからくりと、体と会話する方法を知っておけたこと、子を持ってみて尚更、よかったな、と思う。(だから皆にも伝えたい)

私も祖母から、母から、受け継いだトラウマの種は、41年間の月日と共に育ち、大な大木となっているものもたくさんある(笑)

これを我が子にも、いくらかはすでにダウンロード済み(すまん、息子…)だが、日々、息子の身体に聞き、「浮上していれば取る」を行っている。

なにそれ?って思いますよね。
こう考えてみて。人間同士って、ちゃんと話せばわかるじゃない?

「おなかの中にいた時にママがそう言ってしまったのは、あなたに対してじゃないよ。急な妊娠で理解が追い付かなかったの。誰を妊娠してても最初は同じ反応をしたと思う。ママはあの時まだ未熟でね。勘違いさせてしまってごめんね。だけど、戸惑った半面、平和な気持ち、温かみ、愛情を感じていたよ。そして今、ここに存在してくれているあなたは、ママにとってとっても大事なんだよ」

と語りかける。1歳7カ月の子が、顕在意識でこの言葉を理解はできないかもしれないけど、この言葉の波動、これを話す私の感情の波動が彼の潜在意識へ働きかけ、当時植わったそのトラウマの種を包み込むことができる。

1度で解消するかもしれないし、何回もかかるかもしれない。だけどすべて人と同じと考えればいい。人間関係で、1度話して理解することもあれば、何度も話し合って分かり合えることってあるでしょう?

トラウマを解消できたかどうかも、筋反射で聞けばいいので迷いもなく。
「もういいかな?」YES・NO

何度も何度も浮上する根深いものもあるし、骨の折れる作業だけど、とても大事なこと。

親子三世代

感情のトラウマは代々続くもんだから、と今日のところは理解しておいてもらえれば。

だから、もし祖父・祖母、両親、姉弟、姉妹、近い関係の中でイザコザ、トラブル、音信不通、コンタクト不足、があるなら、循環を促して。

もしかしたらあなたの身体の不調、人生のトラブル、悩み、
様々な問題のカギはそこの循環不足にあるかもしれないから。

※三世代影響するということは・・・
その連鎖だから、けっきょく世代を超えてずーっと影響し合うということ。その大元の大元に、実はその人自身(の過去世)だった、ということがとても多いです。だから、親子3世代と聞くと、「私がネガティブなのはお母さんのせい!おばあちゃんのせい!」と思っちゃうかもしれないけど、実は大元を辿れば巡り巡って、実は過去の自分自身が発起点だった、なんてこともザラ。この話もいずれ・・・

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「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!