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この時期特有の不調、今みんなコレ!&対策法

腸の不調改善に、まさかの〝加湿器〟!?

皆さん、今どんな不調を抱えていますか?

おそらく多くの方の内臓が動いていません。

内臓は内臓でも腸が動いていないとか、膨満感があるとか、下腹がぽっかりしているとか、腰痛とか、そういう症状でお悩みの方が多いのではないでしょうか?

去年の年末頃から今日まで、私は施術をずっとしているのですが、皆さんが同じことをおっしゃいます。

身体をチェックすると、ほぼ100%と言っても過言ではないくらい、左の骨盤の仙腸関節部分が固まっているんですね。

骨盤は1つの骨ではなく、大きく分けると3つの骨で成り立っています。

恥骨、仙骨、尾骨です。

その中にある仙腸関節は、仙骨と横側の骨盤の骨の繋ぎ目の関節部分にあたります。

関節と聞くと、肩関節みたいにぐるぐる回せるようなものをイメージする方が一般的に多いですが、関節は、要は骨と骨が重なっているようなところです。

左右の骨盤の骨と仙骨のジョイント部分を仙腸関節と呼ぶのですが、ここが微細ながら動いているんですね。

その部分の左側が、この時期は異様に固まっています。

そうすると、隣接する仙骨が動けなくなり、腰痛を引き起こす原因のひとつになります。

仙腸関節や仙骨についてのイメージが湧きづらい方も多いかと思いますので画像を貼りました。

興味のある方は見てみてください。

仙骨が動けなくなるから腰痛になっているのかというと、そうではありません。

そもそも仙骨が固まる要因は、内臓の下の筋肉大腰筋にあるんです。

腰から骨盤、そして大腿骨にかけて連なる長い筋肉なのですが、
内臓が下垂し、そのまま動かなくなる。

そして停滞する。

それが続くことによって大腰筋に負荷がかかり続け、仙骨に影響を及ぼして腰痛になっていくのです。

この連鎖で、今の時期の腰痛を引き起こしている方が多いですね。

ではなぜ、内臓がこの時期に下がるのか。最終結果をひとつ言いますよ。

この時期特有の腰痛、内臓の停滞を治すのに、加湿器が役立つのです。
 
腰が痛いのに加湿器なんて、全然関係ないじゃん!と思いますよね。
そのメカニズムをお話します。

中医学には経絡というものがあって、肺の経絡と大腸の経絡は裏と表の関係にあり、とても密接に関与し合います。

特にこの時期は、肺と大腸の経絡が影響を最も受けやすい季節なんです。

というのも、冬は外が乾燥するじゃないですか。

肺は外気を取り込む臓器ですから、ダイレクトに外気の影響を受けます。

外がとても乾燥しているので、肺も乾燥してしまいます。

そうして肺が弱ると、表と裏の関係にある大腸の経絡も影響を受けて、大腸も弱りやすいのです。

大腸は骨盤に存在する臓器ですよね。

なので、骨盤にも影響が出て、大腰筋、仙腸関節、仙骨、腰痛という流れで影響していくということです。

というわけで、この時期特有の不調が起きるメカニズムを、なんとなくご理解いただけたでしょうか?

だから、肺を潤す加湿器が役に立つというわけです。

それ以外にも肺を潤す食材。

この時期は白い食べ物をテーマに食べてみると改善します。

大根、山芋、長芋、ユリの根など、この時期の旬の食べ物ですよね。

だから、いつも口酸っぱく、旬の食べ物を食べましょう!と言っているんです。

自然は地球からの恵みで、私達人間が健康で快適に生きていくために、その時期に合ったエッセンスを用意してくれているんですよね。

だから、自然は本当にすごいなと、いつも感心します。

白い食べ物といっても、精製されて白くなっているものは含みませんよ。

白米、精製塩、白砂糖。

これらの大元は白ではないですよね。

ご飯は玄米だし、砂糖だって元はサトウキビや黒砂糖です。元々が白い食べ物というと大根などです。

そういうものが、この季節に乾燥しがちな肺を潤してくれる食材ですので、ぜひ意識して摂ってみてください。

この時期の不調をリセットするセルフケア


ここからは、セルフでできるボディケアをご紹介します。
 
仙腸関節の左側が固まっている人が多いと、冒頭で申し上げました。

そんな仙腸関節がある部分に、テニスボールを当ててその上に寝転がる。寝転がってグリグリするまでもないです。

10分間ぐらい全身の力を抜いて寝そべってください。

左だけじゃなく、右もやると良いですね。

左だけが固まっているわけではなくて、固まった左をそのまま放置したことで、右側を含め、骨盤全体が動かなくなってしまっている人が非常に多いのです。

仙腸関節が緩めば骨盤は動き出せるようになります。

骨盤が動けるようになってくると、腸の停滞感や膨満感もかなり改善しやすくなっていきます。

テニスボールがないという方は、100均で売っています。

100均が近くになくて手に入らないという方がいらっしゃいましたら、自分がやっていないので何とも言えませんが、靴下に他の靴下をいっぱい詰め込んで、テニスボールぐらいの丸を作ってください。

少し弾力がある方がいいんですよね。

柔らかすぎても効いてこないので、テニスボールを想像しながら、程よく弾力のある丸を作って、それで代用されるといいかと思います。

あと、加湿器がないという方は、そんなに高いものではないので買っても良いのかなと思いますが、買いたくないという方がいらっしゃいましたら、夜寝るときに、タライや桶に水を入れたものを2〜3個ベッドの周りに置くと、かなり乾燥が防げます。

もちろん、寝るとき以外であっても、部屋を潤しておけばおくほど肺の乾燥が防げます。

この時期は外だけでなく、部屋の中もすごく乾燥するじゃないですか。

暖房を使うと更にね。

なので、乾燥には特に気をつけてください。

こうやって仙腸関節をほぐしても、外気が乾燥しているこの時期は、肺を乾燥させたままにしていると結局イタチごっこなんですよね。

いくら腰のケアや腸活をしたとしたところで、ことの発端が肺の乾燥だと、そこを改善しないと堂々巡りになってしまうので、肺のケアもしっかりしてみてください。

腰にカイロを貼っています!とか、お腹を頑張って揉んでいるのに腸の張りが治らない!という方が多いかと思いますので、ぜひ、肺のケアを念頭に入れてみてくださいね。

乾燥しがちな2月〜3月の初めぐらいまでは、この状態が続くかと思います。

すでに腰が痛くなってしまっている方は、仙骨のところにカイロを貼るといいですよ。

もちろん低温火傷には重々気をつけてください。

ダイレクトには絶対に貼らないでくださいね。
 
 
皆様が、本質的なケアの方法を知って、より健やかで快適な毎日の暮らしができるように応援しています。

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「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!