サツマイモが持つ美容・健康成分


魅力的なサツマイモですが
めちゃくちゃ栄養の宝庫なんですね。

代表的な栄養成分を解説していきます。

サツマイモにしかないダイエット成分と言われているのがヤラピン。

サツマイモを切った時にちょっと出てくる白くてねっとりしたあれです。

このヤラピンには腸の動きを活発にしてくれる効果があり、
便通を促してくれます。

食物繊維との相乗効果によって
さらに便通改善効果が期待できる
そうです。

サツマイモにしかないヤラピンですから
サツマイモの特権ですよね。

ヤラピンは実と皮が接するあたりに含まれるので、
サツマイモはなるべく皮ごと食べた方がいい
ですよ。


続いてのサツマイモの栄養成分はクロロゲン酸。

これは糖の吸収を抑えてくれるんだそうです。

クロロゲン酸というのは、
特保を取得している脂肪を消費しやすくするもので、
コーヒーに含まれる成分としてその名が広がったのですが、
これがなんとサツマイモの皮にもたっぷり含まれているとのこと。

抗酸化物質ポリフェノールの一種で、
糖の吸収を抑制する成分として注目を集めています。

サツマイモを天ぷらにしたり、冷蔵庫に切って入れておいたりすると、
緑色に変色することがありませんか?

これはクロロゲン酸がアルカリ性の物質や空気に触れて変色している、
つまりクロロゲン酸を含む証拠というわけです。


続いてのサツマイモの成分は食物繊維です。

腸内環境を整えてくれます。

これはダイエットや美容には欠かせない成分ですよね。

食物繊維というのは、おなかの中で膨らんで満腹感を促してくれます。

だからサツマイモは少量でもお腹が満足しますよね。

しかも腹持ちがいい。

そして食物繊維は、胃腸での消化酵素分泌を促進させる性質があり、
さらにはコレステロール値を下げてくれるので
生活習慣病の予防にも繋がります。

積極的に摂りたいですね。

腸内細菌たちのエサになるのも食物繊維ですからね。


続いて、炭水化物。

一般的なダイエットでは
摂取カロリーを減らすことばっかりに着目されやすいのですが、
極端にカロリーを減らすと、
人間には一定を保とうとするホメオスタシスという機能が働いてくるので、
エネルギー源である体脂肪を溜め込もうしてしまいます。

つまり、入ってくるカロリーが減ったぶん、
省エネ体質になってしまうのです。

なので、食事制限をするダイエットはおすすめしません。

本当にやめてほしい。

それを繰り返せば繰り返すほど、
どんどん太りやすい体質に傾いてしまいます。

でも、サツマイモというのは適切な炭水化物を含む一方で、
カロリーと糖分もしっかりとれる。

さらに低GI値なので、
ダイエット中に起こりがちな栄養失調状態も防いでくれます。

炭水化物という言葉が悪みたいに取られているじゃないですか。

でも、炭水化物をずっと抜いていると
早死にするという研究結果も出ています。

私たちが活動するうえで、
エネルギーに転換しやすいものが炭水化物なんですよ。

タンパク質もエネルギー元に変換はできるのですが
時間がかかるんですよね。

思考するとか、立ち上がって歩くとか、
全てにエネルギーを使いますから、
素早くエネルギー化してくれるのが炭水化物なので、
炭水化物は減らしすぎない方が絶対いいですよ。

だから、若くハツラツとしている方は
やっぱり炭水化物をしっかり摂っている方ですね。

でも摂り過ぎてしまうと、余った分が身体に蓄えられるので、
どんな食材であれ適量を守りましょう。


続いてはサツマイモが持つ美容成分、ビタミンB群。
これはめちゃくちゃ大事。

まずビタミンB1。

サツマイモが含むビタミンB1は
糖分をエネルギー源にするのを助けてくれます。

だからサツマイモは炭水化物や糖質をたくさん含んでいるものの、
ビタミンB1も持ち合わせているので、
それらをちゃんとエネルギーに変えてくれるのです。

めちゃくちゃ頼もしいですよね。

そしてビタミンB1が不足すると浮腫むんですよ。
だから浮腫体質という方は、ビタミンB1が不足しています。

ビタミンB1をちゃんと補ってあげると浮腫まない体質になっていきます。

脚気という病気を聞いたことがありませんか?

大航海時代は野菜やフレッシュな物を持ち込めなくて、
ビタミン・ミネラルが不足して様々な病気が発生していったのですが、
この脚気というのはビタミンB1はが欠乏して起きる病気で、
末梢神経障害や心不全が起きてしまいます。

ビタミンB1が不足すると全身の倦怠感、食欲不振とか手足のしびれ、
むくみなどの症状がどんどん出てきます。

だから人間にとって非常に必要なビタミンです。


続いてビタミンB2。

ビタミンB2は、脂肪を燃焼させる効果があります。

これはダイエットに欠かせない成分です。

ビタミンB2というのは、皮膚や髪、爪を作る働きもあるので、
ちゃんと補えている女性はピカピカツヤツヤ。

逆に不足すると肌荒れや髪のトラブルに繋がっていくので要注意です。

ビタミンB1とかB2は、単独でサプリメントが売っていないんです。
大体はビタミンB群、ビタミンBサプリになっているかと思います。

ビタミンBは総じて不足したら駄目なものですが、
ビタミンB1とB2はサツマイモで補うことができるのです。


続いては、カリウム。

サツマイモに豊富に含まれているカリウムはナトリウムの排出を促す働き、
デトックス効果・排出効果が高いのです。

水分をしっかり出してくれます。

サツマイモは、ビタミンB1とカリウムの両方から
浮腫みを改善してくれるということで、女性はとるべきですね。

あと、食生活で塩分の過剰摂取をすると、
それが高血圧や脳卒中に繋がっていくのですが、
カリウムはそれらを排出してくれるので生活習慣病の予防にもなります。

サツマイモが魅力的な成分だらけで今回のお話に収まりきらなかったので、
次回も栄養成分について解説します。

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(2022年10月12日配信分)

「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!