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14.アクア&ゴローと心理社会的発達段階

今回は、アクア&ゴローの心理社会的発達段階について、考えを紹介したいと思います。ちなみに、エリク・エリクソンの心理社会的発達段階については、以下の3つの記事をご参照ください。

ゴロー(死亡時推定30歳前後)の発達段階「成人初期(20,21歳頃〜40歳頃):親密性 対 孤立」

ゴローは6年生の医学部を卒業し、その卒業後の研修医時代(多浪や留年をしていなければ20代後半。26歳くらい?)に、当時12歳のさりなと病院で出会っています。さりなはアイのことを同い年と言っているため、アイも当時は12歳。

その後、ゴローが産婦人科医となり、アイが16歳の時に妊娠し、その時にゴローは初めてアイと医師-患者として出会うことになります。その後、ゴローはアイの出産時(アイは16〜17歳)に殺されてしまいますので、ゴローが殺された時の年齢は、当時さりなやアイが12歳だった、ゴロー26歳くらいから4〜5年経った30歳前後と考えられます。

30歳前後の心理社会的発達段階は、「成人初期(20,21歳頃〜40歳頃):親密性 対 孤立」です。

アクア高校生時は、アクア+ゴローの年齢?

アクアの高校生時は16〜18歳、ゴロー転生前が享年30歳位と仮定すると、47歳前後、精神的にはアラフィフであることが仮定されます(なんと・・・)
ただ、アクアは以下のように、「成長していくにつれて精神の方が身体と環境に適合していく」と語っているので、アクアの発達段階を「壮年期(40歳頃〜65歳頃):生殖性 対 停滞」ということは不自然でしょう。

推しの子30話

そうなると、アクアの高校生時の精神的な年齢としては、ゴローの推定死亡時の年齢くらいの大人らしさと、高校生らしさを併せ持ったものでないかと推測されます。

アクア自身、幼少期には「大人びた子ども」として気味悪がられていた(興味を持たれていた)のが、少しずつ統合されていく過程にあるのでしょう。

推しの子第6話、アニメ推しの子第1話より

発達による変化というものは、子どもの頃の方が変化のスピードが早く、そして大人になれば、緩徐に変化していくことから、このようなことが言えるのではないでしょうか。

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