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北海道胆振東部地震を体験して〜手巻き充電式ラジオのありがたさ

6年前の北海道胆振東部地震。
立っていられない程の揺れでした。
突然起きる災害の恐ろしさを肌で感じました。

私の地域は、大きな被害はありませんでしたが
3日間ブラックアウトでした。
停電で、信号も街灯もない、真っ暗な3日間。
スマホは電源があっても繋がりませんでした。
これが、雪の降る季節だったら、、、、
その後、ポータブル式のストーブを買いました。

そんな中、情報源は、娘が中学校の技術の授業で作った充電式ラジオだけでした。
真っ暗で余震が続くなか、ラジオから流れる情報と、励ましのメッセージが本当にありがたかったです。

翌日にピアノの発表会と、翌週には、合唱の大きなイベントの伴奏が控えていました。
ピアノ発表会は当然中止。念のため、生徒さん達のお宅を回って、中止の連絡をしました。
ところが、停電なので、玄関の呼び鈴が鳴らないのです。もちろんスマホは繋がらないので、玄関ドアを叩くしかありません。怪しい訪問者ですね。
合唱のイベントも中止になりました。

車のガソリンは幸いな事に、満タンで安心。
信号は止まっていましたが、かえって、みんなが優しい思いやりのある運転をしていました。

夜、経験した事の無い真っ暗闇は、まるでプラネタリウムでした。公園に、ご近所さんもみんなで一緒に寝そべって満天の星空を満喫しました。

スマホもパソコンも無い生活。家族やご近所と支え合い、朝日と共に起き、日が暮れれば寝る。
人間本来の姿かと思いました。

3日間、ずっと話しかけてくれたラジオに感謝しています。
今でも、ぐらっと揺れが来ると身構えます。
いつ起こるか分からない災害。

3.11でお亡くなりになった方々にお悔やみ申し上げます。ご家族の方の心も癒えないと思います。
他の震災で被害に遭われた方々の、心と街の復興も、お祈りしております。

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