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人生を変えるための学問「僕たちはどう生きるか」〜天職は存在するのか②〜


前回の「〜天職は存在するのか〜」の続きです。

ホテルの朝食スタッフと洋食屋を掛け持ちすることになった僕は、5時半から14時半までホテルで働き、17時から21時まで洋食屋で働くことになります。洋食屋は土日と平日の空きがあるところに入って大体週3日で働いていました。

割と毎日充実していて賄いも出るので家に帰ったら寝るだけの日々でした。そんなある時3月の半ば頃に付き合いのあった特撮の造形作家の方にテレビCMで使う人形の衣装を作って欲しいとのことで、引き受けます。撮影までのスケジュールがかなりカツカツで人形も一から作りそこに衣装を着せて完成させなくてはならず4月までの約1ヶ月間洋食屋の入ってない日はほぼ毎日造形作家さんの家に通い制作を手伝い、僕はさらにその人形に着せる衣装を生地から探し、監督に提案したりしながら作りました。できると言ってしまった以上逃げることはできないし、いいものを作らなければ誘ってくださった造形作家さんの信用が損なわれてしまう。プレッシャーに押し潰されそうな日々でした。何とか完成したものは無事撮影に間に合い、何とクライアントの会社が人形を気に入ってしまいその作品は今クライアントの会社に大切に保管されているそうです。本当にやって良かったと思えた瞬間でした。

そんなこんなで職場の人間関係も良く毎日働きがいのようなものを感じられているのと同時に毎日が単調に過ぎていき将来このままこの仕事で大丈夫かなとか色々また悩みモードに入っていきます。ホテルの方ではこのまま社員にならないかと誘いもありました。

ホテルの方は5月で責任者の社員が辞めてしまい、毎朝50人くらい入るレストランをアルバイトだけで回していました。50代の元フレンチの料理人と60代の元中華の料理人の中国人と僕の三人でたまに派遣の人が入ると言う感じでした。狭い朝食会場とはいえ2人で毎朝回すのはかなり過酷でした。コロナ前は客がもう少し多かったとはいえ大体4、5人で回していたらしいのでかなり無茶な状況でした。

そんな中でもまあ楽しくやっていました。派遣の同い年の女の子が地元が同じで仲良くなって僕が午後働いてる洋食屋に来てくれたこともありました。派遣の子は1ヶ月ごとに変わって行っていろんな人に出会えてなかなか面白かったです。

類は友を呼ぶではないですが、みんなすごく話が合いました。(僕がいた間に5人ほど入れ替わり立ち替わりで入ってきましたが、おそらく全員INFP。)みなさんそれぞれに生きづらさを抱えていたり、いろんなことを教えてくれたりして楽しかったです。いろんな生き方があるのだなぁと。

地元が同じだった派遣の女の子の影響で煙草を覚えたりして。

今振り返ると社員になっても良かったのかもなと思ったり。

仕事って結局人間関係だなって、ふとここまで書いてきて思いました。その職場で人間関係がうまくいってるかどうか。それだけでいいのかもなとか。自分のやりたいこととか将来の夢とか実はどうでもいいのかなって今になって思います。

自分が求められている場所であればそこで精一杯働いて、どうなりたいかは後から決めたらいいのかなとも思います。

ここで「天職は存在するのか」と言う問いに早くも結論を出します。「とりあえず求められるならそこで頑張ってみればきっと道は開けるであろう」ということで。

また次の記事でお会いしましょう。ありがとうございました。




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