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「ん、オタクくんは株をやるべき」

「オタクくんは株をやるのに向いている」「特にエロゲオタは株向いてる」

数年前、なんばのオタロードを歩きながら私が尊敬する某犬アイコンの艦これ提督の人からこんなことを言われたことがあります。

今となっては成り立つかどうかわかりませんが、思い出したので紹介しておきます。



提督が「エロゲオタが株に向いている」といった理由は大きくいうと2つありました。(他にもいろいろ細かい話はあった)


1つめはオタクくんには「周囲にあまり振り回されない自分のこだわりポイント」があり、興味があったことについては一つの事を掘り下げることがあまり苦しくない人が多いからだと。

確かに株式投資って他の人と同じことをやっていてはだめで、自分なりの優位性がないと生きていけないです。「株インフルエンサーにすがって儲けよう」みたいな他力本願の人間はかなりの確率で身ぐるみはがされてポイ捨てされるような世界ですからこれは大事。


しかしそれより2点目の方が大事。

それは「エロゲは中古市場が発展していた。だからプレイヤーは、作品の良しあしと需給によって価格が結構変動するのを当然のように思っているが、この感覚を身に着けてる人間って割とレアだ」ということです。


(昔から普通のコンシューマーゲームでもCDショップでもなんでもありましたし、今となってはSkebやらフリマやらメルカリやらなんでも中古市場が当たり前になってるので全然エロゲに限った話ではないとは思うのですが)

この話は素直に面白いなと思いました。


エロゲのプレミア化の構造は、結構株価の上昇と似てる(こじつけ)


確かに私がよくソフマップによくいってたころは「特定の作品がプレミア化」するのが定期的に起きており、しかも割と自分はそういった作品をプレミア化する前に入手し、プレイできていました。

①「あまり期待されておらず出荷本数が少なかった(浮動株が少ない)作品」が
②ある時点で評価されるようになって(EPSの高さが発見され)
③入手の困難さと(需給の引き締まり)、高くても買いたいという人が増えること(許容PERの上昇)が相まって、プレミア化する

エロゲはパッケージなので作品が出た後は企業みたいにEPSが上昇しませんが、マイナーだけの良い作品が発見され、共有されると、それだけで価値が上がるんですね。


当然、エロゲでプレミア価格をゲットする方法も、良い株を発掘する時と一部似ている


今はもうエロゲオタ自体が減ってしまったし、DL版が当たり前になったので不可能ですが、以前は結構自然にやってても自分が買ってた作品がプレミア化になることは結構多かったです。

有名な例でいうと自分が保有している「巣作りドラゴン」「CARNIVAL小説版」「SWAN SONG」「cross channel」などの作品が、ネットでの評価の高まりに応じて価格が大幅に上昇したのは記憶しています。

しかも、エロゲオタにとってこういう作品を見つけるのはそれほど難しくありませんでした。

例えば自分が特定の作品をプレイして「そのシナリオがすごくよかった」と思ったら、たとえその時点では多くの人に評価されていなくても「自分の感性」を信じてそのシナリオライターの次回作を買っておく。それだけで、あとから評価が追い付いて価格が上がっていく、みたいなことが結構ありました。

情報格差や地域格差がずっと大きかった時代ですからね……。

株式投資で言えば、経営手法や良い商品、経営者の良さなんかを感じる企業が、何らかの事情で株価が低くなっていたら、そういう株を買っておけばよいという感じです

最近は情報格差がどんどん小さくなっているからいうほど簡単じゃないですが、今でもチャンスは結構あると思ってます。

日本はアメリカと違って持ちっぱなしで儲かる企業はそんなに多くありませんが、日経平均がフラフラしてるのでよい企業でも割安になっていることは結構多く、それだけオタク的な思考で自分がその企業の価値をちゃんと認識していれば儲けるチャンスが生まれるというわけです。


自分はこの考え方が結構好きで、この話を聞く前は初心者あるあるでゲーム株とかバイオ株を追いかけていたのですが、そのあとはどちらかというとバリュー投資に近いようなことをやるようになりました。


最近うまくいったなーと思った事例

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