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秋のはじめ

ホテルの入口でふわっと香るにおい。
きょろきょろと周囲を見渡すけど、見当たらない、絶対にあるはずなのに。

チェックインして急に入った仕事をいくつか済ませ、夜ごはんを買いに外に出た。
ホテルの角を曲がって少し歩いたところに、いた。

金木犀である。

こんなところまで甘い香りが漂ってくるのかと。

だいたい夜はちょっと
感傷的になって
金木犀の香りを辿る


きのこ帝国の金木犀の夜という曲を思い浮かべる。
感傷的になったわけではないが、香りというのは鮮烈になにかを思い出すトリガーになる。

香りを辿る、という表現がほんとうによく似合う。それほど金木犀は強く、それでいてうっとうしくない、甘い香りを放っている。


いっぱいに吸い込んだ。
私の金木犀はじめは、埼玉県にある本庄市のホテルであった。
翌日本庄駅の北口のベンチに座ると、隣にはまたしても金木犀。

ああ、あの季節がきたのだと。
定時で会社を出ても外は暗くなっていて、信号待ちで窓をあけると、誰かの家の金木犀がふっと香る
あの季節がきた。

金木犀の香りがだいすきなので、金木犀の香りのする香水などを色々とみてみるのだが、

金木犀の香りは金木犀からするから良いのであって、人間からするのはなんだか違う

という説もあるそうで、もしかするとそうなのかもしれないと納得してしまった。



秋の訪れを告げる香り。



秋パッケージ、秋の味覚のお菓子やスイーツが登場して浮かれはじめた頃、
友人とリモートで『秋の味覚食べ食べ会』なるものを開催した。

あらゆる秋を買い込んで、共有する。

炊き込みご飯と、春巻き、机に並べられた光景はまったく同じで、気が合いますなぁ相変わらずの気持ち。

おいしいものを作ったり食べたりするのは好きなんだけど、それをひとと共有するともっと楽しいね。
ひとりでも楽しいけど、たまに ちょっと虚しくなってしまう。ほんとに少し

聞いてほしいこと、話したいこと、日々感じていること、気づいたこと、中身のないなんてことない話も、お互いつらつらと話す。
自分ひとりでもやもやとしてしまって、衝動的に電話をかけることもある。

お酒をのんでしまうと、あまりひとには言えないような、少し恥ずかしい話だってしちゃう。

とっても素敵で大切で、だいすきな時間だなと思うのであった。


最近、やっとこさ整骨院にいった。

寝違えがなかなか治らないうえに、左右交互に何度も繰り返すのと、単純に首・肩のこりがひどくて。
行きたいな、行かないとなとずっと迷っていたのだけど、自分の身体は一生付き合っていかないといけないので、メンテナンス大事だな...あ..ぁ...と重い腰をあげていきました。

結果とてもよい。
肩が少し軽くなった、ような気がするけど、症状がひどいので1回だけじゃ大きな変化は表れていないようだ。
かなりひどいらしく、担当の方に「この年齢でこのこり具合...将来有望ですね!(ニカッ)」と言われ、悪い意味ですね?!と軽快に話した。

寝違えの施術とは別に、矯正の施術もお願いしたのだが、これが初めての体験、感覚で途中笑いがとまらなくなってしまった。
急に自分の身体からバキバキ音がなるのがおかしくて。

また明日予約しているので、楽しみである。寝違えも治って、首肩のこりも歪みも良くなって、ついでに頭痛とかあらゆる身体の不調も良くなって、気持ちよくすごせたらいいな。



とまぁ出張中の移動時間多くてnoteを綴っているのだけど、仕事しろと言われても何も言えません。
メールの返信くらいしか出来ないので許してください。

移動中、仕事をする以外の時間はだいたい本を読んでいる。ミステリーはあと少しでクライマックス、読み切りそうだったので、新しい短編集を持ってきた。

短編集はとてもいい。話の流れが掴みやすくて読みやすい。
本をあまり読まない人におすすめ聞かれたら、いつもまず最初に短編集をすすめるのであった。

そんなこんなでおもしろくて昨日3/5編読み切ってしまって、まずい明日読む分がなくなる!と思い、こうしてnoteをかいています。

夜空に泳ぐチョコレートグラミー/町田そのこ

同著「52ヘルツのクジラたち」は本屋大賞に選ばれたそうな。
私は爽快痛快な人情話、もしくはコメディ調の話をよく読むので、久々に繊細な話を読んだ。
短編なのでそこまで重くならず、すいすいと書かれている。
3編読んでみて、52ヘルツも読んでみたくなった。
この本の良さを、詳しく言葉で表現できない。むむ、むずかしい。
いつか



noteかきだすと、やっぱりたのしい〜かき出すまでがなんだか遠く感じていたけど
久しぶりでした。

もっと残したいことたくさんあるので、気が向いたら、自分のなかでしっかり飲み込めたら、
ゆる〜くかいていきます。

それではまた。

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