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旅が目的なら、DIYナシでも車中泊で旅できる!

車中泊って、キャンピングカーや、DIYを施した車でないとできないのでは、と思っていませんか? そのために、車を買い替えたり、高い費用がかかるのでは?と思っていませんか。

でも、あなたの目的が「旅」ならば、本当はそんなことないかもしれません。一緒に考えてみましょう!

【こんな方に読んでもらいたいです】
●車中泊したことがない
●車中泊してみたいけど踏み出せていない
●自分の車中泊旅に満足していない
●非日常を味わいたい



車中泊の準備ってホントにお金がかかる?

もしあなたが、キッチンやトイレや便利な収納付きの豪華なキャンピングカーやカスタムカーに泊まることを「車中泊」とするなら、確かにたくさんのお金が必要になるでしょう。

私も、DIYなしの車で車中泊する前は、日本や海外の車中泊やキャンピングカーの動画を見すぎて、キャンピングカーは最初から変えないとしても(泣)、車の内装をいじるのにとてもお金と手間がかかり、簡単にはできないと思っていました。

キャンプブーム、車中泊ブームのおかげで、カスタム済みの車がたくさん売られるようになったし、カスタム専門店も、レンタルキャンピングカーのサービスも増えました。増えたのは便利なことだけど、やっぱり何かを外注したり、できあがったものを購入するのは値が張ります。

リスクをしょって大改造しなくてもいい

でも実際に車中泊による日本縦断旅のために具体的な行動に移しだすと、私自身、ネットに溢れる情報に踊らされていただけだったのだとわかりました。

何もおしゃれな木製の壁を作ったり、ベッドキットを買ったり、作ったり、収納可能なテーブルを取り付けたり、窓に換気扇を取り付けたりしなくても、「車中泊」で「旅」はできます。

大がかりなカスタムをしてしまうと、車検の時にパスできるように状態を復帰させるのも大変です。

「車中泊」×「旅」は、お金をかけて車を大変身させなくても実現できる。今年、4か月間の日本縦断旅に行った私は、それを身をもって体感しました。

どうやって大きな出費なしで車中泊旅を実現できるのか?

私が実際に行った車中泊旅、実は私ひとりではなく、171cmのパートナーと一緒でした。
相棒の車は、2013年式のホンダN-BOX
シートを倒してもフラットにはならない仕様です。
そのN-BOXに取り付けたのは、貼り付けるだけの網戸だけ。
昼間は座席を起こした状態で、後部座席と荷室は荷物がぎっしり。
夜は、運転席と助手席の背もたれを倒して、大人二人が寝たらもうそれで車内はいっぱいいっぱい。

そんな、収納もテーブルもない、フルフラットにもならないデフォルトのままのN-BOXで、どうやって4ヶ月も旅をしたのか?

経験してみて分かったおおまかなコツは、以下のとおり!

\DIYなし・キャンピングカーなしで車中泊旅するコツ/
① You Tubeで見るような「映え」「内装」を気にしない
② 「調理」「入浴」「トイレ」の機能はスッパリあきらめる

③ 「車」にこだわりすぎず、車を利用した「旅」を大事にする!

この3点について、以下でさらに詳しく書いていきますね!

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4か月の旅で体験したこと、車中泊旅のリアル(おもしろさ&大変さ)、そしてどんな準備をしたのか、ということまで網羅したドキュメンタリーブックとも言える本『くるま旅日記!』では、DIYなしのN-BOX(2013年式)で旅した模様をお伝えしています。

Kindle(電子書籍)版・ペーパーバック版の2種類があり、Kindle Unlimitedにも対応しています!

こんなレビューも頂いていますので、気になる方はぜひご覧ください^ ^

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それでは、先ほどご紹介した3つのコツについて細かく見ていきましょう♪

コツ① You Tubeで見るような「映え」「内装」を気にしない

You Tubeやインスタグラムでは、おしゃれに、かわいく、またはスタイリッシュにリフォームされた車で車中泊をする様子がたくさんあがっていますよね。

ハイエースやキャンピングカーなどの大きな車でなくとも、N-VAN、ハイゼットなどの軽バンやキャンバス、スペーシアなど車内空間が広い軽自動車の内装を使いやすくカスタムして、優雅に車内でコーヒーを入れたり、イルミネーションライトを飾ったおしゃれな空間で本を読むなど、雨でも楽しめる「半アウトドアライフ」を送る様子は、とても楽しそうで、何と言っても映えますよね。私も、もちろんそういうのにも憧れます。GO OUTなんて広げちゃって、こんなのオシャレすぎる↓↓

映えるのは、当たり前ですが、You Tuberやインスタグラマーが自分たちの発信を見てもらうために、見栄えに重きを置いてセッティングしているからです。「うらやましい」「やってみたい」と思われなければ、見てもらえないですからね。
もちろん、閲覧数が多い人たちは、彼らの持っているセンスも支持を得ているのでしょう。誰にでもうまくできることではありません。

でも、純粋に自分たちが車の旅を楽しむために、「見栄え」や「映え」は必要でしょうか?

実際の私の車で夜のセッティングをした様子がコチラ。

映えもへったくれもありません。ただそのままの車に、購入したギアがそのままセッティングされているだけです。窓の目隠しは、ダイソーで買った材料で作りました。

おしゃれなデザインによって気持ちがアガるのはめちゃくちゃわかるので、「見栄えが何より大事!」と思う方は、そこに一番こだわればいいと思います。機能性を犠牲にせずにデザインにもこだわるのは、とても大変なことですが、時間とコストを割けばできます。

でも、もしあなたのいちばんの目的が、「車で寝泊まりしながら旅をする」ことで、動画配信などをしないのであれば、見た目にそこまでこだわらなくてもいいのではないでしょうか。

人生は短いです。お金ができてから、おしゃれな内装が完璧に出来上がってから、と足踏みしていては、あなたの車中泊ライフは始まりません。もっと車中泊を気軽なものととらえて、最低限の準備をしたら一歩踏み出してしまいましょう♪

といっても、「おしゃれな気分」は旅を楽しむのに必要な要素というのもうなずけます。そんなときは数百円で買えるテープライトで飾りつけしたり、おしゃれな洋楽プレイリストを流して手軽にムードを作ってみましょう♪


コツ② 「キッチン」「入浴」「トイレ」の機能はスッパリあきらめる

私が大好きでよく見ている海外のバンライフYou Tuber兼フォトグラファーで、3年以上車で生活しているChristian Schafferという女性がいます。

いわゆるアメリカらしいスケールの立派なキャンピングカー(たぶんデゥカト)に乗っていて、2口のガスコンロも、蛇口から水の出るコンパクトなシンクも、普段は収納されていて引き出すことのできるトイレもついています。内装は白を基調としたカフェ風(途中から内装がウッド調に変わります)。テーブルと椅子を収納すると、広々としたベッドになる仕掛けもあります。シャワーはなくて、コインシャワーを使ったり、ビニールの袋にホースとシャワーヘッドが付いたポータブルシャワーを使っています。

このチャンネルは、3年にわたるバン暮らしで彼女が感じたことや、フォトグラファーとして撮影してきた美しい写真・映像をメインにした叙情的な動画が好きで、よく見ています。

でも、自分自身の車中泊の参考にはあまりなりません。こんなゴージャスなキャンピングカーを手に入れるには千万単位のお金が必要だし、まるで一人暮らしのワンルームにそのままタイヤを付けたような機能性の高すぎる車では、家での日常に寄った旅になってしまい、車中泊旅らしい経験ができません。

たぶん、アメリカは広大すぎて、簡単にトイレやマーケットにアクセスできないから、彼女には必要なんだろうなと思います。アメリカは、タウンよりも砂漠や荒野などの人工物がない場所の割合が非常に大きいのです。

でも、比較的簡単にコンビニや温泉やスーパーマーケットにアクセスできる日本では、ここまでの機能はなくても大丈夫なんです。

キッチン・シャワー・トイレの機能が車になければ、長旅ではどうするか。
たとえば、こんな風にできます↓↓

キッチン(調理)
お湯をバーナーで沸かすくらいなら、前か後ろの床部分でできます(倒れないように十分注意して、ドアか窓は開けておきます)。なのでカップ麺を作ったり、ご飯を炊くくらいはできますね。

それ以外の火器を使った調理は、公園などでは禁止されている場合が多いです。駐車する場所の注意書きをよく読んで確認しましょう。ポータブル電源があれば、電磁調理器を外で使うこともできますね。

たくさんの食材を使って、場所を取る調理をする場合は、火気使用のできるキャンプ場が一番安心できます。中には、立派な炊事場を備えながら、無料で使わせてもらえるキャンプ場もけっこうあります。
もちろんスーパーのお惣菜や、外食にもたくさんお世話になりました。

●シャワー(お風呂)
まず前提として、シャワーは1日くらい浴びなくたってどうってことはありません。
真夏は気分は良くないけど、涼しい時期なら、気持ち悪いと思うのはまさに「気持ち」の問題で、体感はそこまで不快感はありませんでした。

それはさておき、日本は温泉天国です。特に九州で、安い温泉や銭湯にたくさん入った印象があります。
独立した温泉施設だけでなく、温泉旅館が集まる温泉街に行けば、そこで働く人ための公衆浴場があり、一般の人も100円~入ることができます。もちろん住宅街にあるような街の銭湯も、安いところがたくさんありました。

それに加えて、全国チェーンの快活クラブでは、ドリンク飲み放題を含めて、30分200円ちょっとでシャワーも使用することができます(店舗によってシャワーないところもあります)。

ある程度の都市部にしかないのが難点ですが、街では快活クラブで、田舎に行けば温泉で、一日の疲れをいやすことができるのは日本の車中泊旅しやすいところですね。

●トイレ
これは完全に、コンビニや公園でお世話になるほかありません。
お風呂や調理場以上に、使わせてもらえるところがたくさんあるのがこのトイレですよね。
公園や道の駅の駐車場ではなく、市街地のコインパーキングに宿泊するときなどは、夜中にトイレに行きたくなった時のために、コンビニや公衆トイレの近くのパーキングを選びましょう。
繁華街のコンビニなどは、防犯のためにトイレを貸し出していないところもあるので、寝る前にチェックは必要です。

トイレ付きのキャンピングカーはけっこうあると思いますが、やはり汚物の処理には苦労すると思います。車のトイレはあっても使わず、道の駅などを利用させてもらうという人も多いのではないでしょうか。

コツ③ 車にこだわりすぎず、車を利用した「旅」を大事にする!

車は購入費用だけでなく維持費やガソリン代がたくさんかかるものです。
購入した後も、ローンの支払いが重くのしかかります。
そのあと、その車を使って、忙しい日々の間にいったいどれだけ旅に出られるでしょうか?

あなたの目的が、車を買うことではなく、その車で旅に出ることなら、車に寝泊まりするために必要なものを揃えたら、もう旅に出てしまいましょう!

まずは1泊から。それから、2連休を使って2泊へステップアップ。3連休以上のタイミングがあったら、飛行機や新幹線で行くような遠くまでへも行けちゃいます。

旅にとって、車はあくまで手段です。

何度も言いますが、人生は短い。
お金がたまったら。いつかあの憧れの車を買ったら。
そうやって先延ばししすぎると、いつか、持っていたはずの夢まで忘れてしまいます。

旅がしたいあなたに必要なのは、広々とした大きな車や、キッチンやトイレが付いたキャンピングカーではなく、快適に寝られるマットや、窓に貼る手作りのシェードなんです。

大金のかかるハード(車体)ではなく、快適な睡眠に必要なソフト(ギア)だけアップデートしたら、安全運転第一に、楽しく自由なくるま旅に出発しましょう!

DIYなしの車で、最低限必要なギアはこちらでご紹介しています♪

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