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北欧・東欧旅行⑥プラハからフィンランドへ

前回(北欧・東欧旅行⑤)

フィンランドから始まり、エストニアのタリン、ハンガリーのブダペスト、チェコのプラハと周遊した旅行もそろそろ終わり。
プラハからフィンランドのヘルシンキに戻った旅行8日目の2/13の備忘録。

プラハ観光

本来の予定であれば、前日の2/12を丸1日プラハ観光に当てられるはずだったのだが、ブダペストでのトラブルによりほとんど観光の時間が無くなってしまった。プラハまで来て何も見れずに帰るのは流石に悲しかったため、11:40の飛行機に間に合うように、朝の6:30頃から観光へ繰り出した。空はまだ暗く、トラムに乗りカレル橋へと向かった。

カレル橋はブルタヴァ川(音楽の授業で習ったスメタナのわが祖国のモルダウ川!)にかかる14世紀頃に作られた長い歴史のある象徴的な橋だそう。
昼間は非常に賑わうようだが、朝早かったこともあり写真を撮影している人をちらほら見かける程度だった。

トラムを降りカレル橋へ向かう

本来であれば橋を渡ってプラハ城などのある旧市街を見に行く予定だったのだが、トラブルで旅程がズレたため今回は橋の上からのみの観光となった。橋の上からはプラハ城や赤い屋根の建物を見ることが出来る。建物には光が点っておりまだ薄暗い空と相まって非常に美しかった。
空が白む頃には少しずつ人も増え始めたが、ゆっくり見て回ることができたし、刻一刻と移り変わっていく空の色を見ることができ、とても気持ちの良い1日の始まりとなった。

カレル橋から見たプラハ城
橋塔から見るカレル橋

旧市街広場へ

プラハ城に後ろ髪を引かれたものの、飛行機に乗り遅れては元も子もないため、カレル橋を後にし、旧市街広場へと向かった。

何気ない街並みもとても綺麗

旧市街広場にはカレル橋から歩いて15分ほどで到着した。
広場は聖ミクラーシュ教会や旧支庁舎(天文時計)、モンスキー宮殿といった美しい建物に囲まれ、中央にはヤンフス(宗教改革で火炙りにされた人。世界史で習った!)の銅像が建っていた。

聖ミクラーシュ教会
天文時計

こちらの広場も朝早くお店なども開いていないためか、散歩をしている人くらいしかおらず、非常に静かで広場を独り占めすることが出来た。
7:30頃だったためすっかり夜は明け、天気も非常に良かったため空気がとても澄んでいて建物の美しさがより際立っていた。

真ん中がフスの銅像

ゆっくり風景や建物を堪能したい方は、この時間帯の観光は個人的にはかなりおすすめである。

空港へ

飛行機のタイムリミットが迫っていたため、泣く泣く観光を切り上げホテルへと戻り朝食を取り、チェックアウトを済ませた。

ホテルでの朝食

その後地下鉄とバスを乗り継ぎヴァーツラフハヴェルプラハ空港へと向かった。ちなみに地下鉄のホームやシートがとても可愛かった。

地下鉄のホーム
地下鉄のシート

空港ではチェックインや預け荷物の手続きも全て機械でのセルフ方式だった。少し戸惑ったがかなりスムーズで楽ではあった。
今回もシェンゲン協定内であるフィンランドへのフライトだったため出国審査などもなく、保安検査のみだった。何故か係員さんに呼び止められ(日本語で話しかけてくれたけど)パスポートを見られ、荷物検査でも止められたが、無事に手続きを終えフライトを待った。

プラハ空港
何故か空港で売っていたポケモンカード

ヘルシンキへのフライト

あとは出発を待つのみ、だったのだが私たちが搭乗する予定だった飛行機が2.5時間ほど遅れているとの情報。仕方が無いので空港をぶらついて時間を潰す事にした。お腹が減っていたので、チェーン店らしきお店でホットサンドを注文したのだが、店員のお兄さんがとっても優しかった。そして美味しかった。

美味しかったホットサンド

一旦搭乗口へ戻り様子を見ることにしたのだが、係員さんが立っていて乗客は集まってきているものの搭乗の気配はなく椅子で待機していた。
するとインド系の観光客らしきお姉さんから「飛行機が遅延してるからミールクーポン的なのが貰えるらしいけど知らない?」と話しかけられた。
分からない、と答えるとお姉さんが係員さんに聞きに行ったようで後から「窓口に行くとミールクーポンが貰えるらしい!」と親切に教えてくれた。

お姉さんについて行くと空港の窓口があり、そこで搭乗券とパスポートを渡すとミールクーポンを発券してもらえた。空港内(といっても出発ロビー内だけだろうが)の飲食店で使えるようだったので、空港内のカフェ(確か日本にもあるPAULというフランスのパン屋さん)でいちごのタルトを注文した。超美味しかった🍓
思わぬ所でプチ贅沢ができてラッキーな出来事だった。教えてくれたお姉さん、ありがとう。

いちごのタルト

カフェでゆっくりしていると、乗る予定の便が搭乗開始したとのアナウンスが。知らず知らずのうちにかなり時間が近づいていたようで、急いでゲートへ向かい飛行機に乗り込んでいると、最終アナウンスで私たちの名前が呼ばれていて友人とふたりで爆笑した。お騒がせしてすみませんでしたスタッフの皆様。特に空港ではゆとりを持った行動は大切ですね。

プラハからヘルシンキ行きのFinnair

プラハからヘルシンキへはFinnairを利用し、航空券は大体25000円程度だった。国から国への移動なので日本の感覚だとかなり安いのだが、ストックホルム発着の便が安すぎたためこれでも高く感じてしまった笑
今回の便は日本からの便とは異なり、小さめの機体だった。座る予定の隣の席は空席のはずだったが、何故か知らない男の子達(しかもちょっと騒がしい)が座っており、CAさんが、良ければこちらに座ってくださいと案内してくれた席を利用した。ありがたい。短時間のフライトではあったが、隣の隣の座席に座っていた(ストックホルム行きの飛行機を逃したらしい)男性に話しかけら他愛もない話をしたり、飛行機内でプラハ留学から帰る日本人の方に出会ったりとちょっと楽しいフライトとなった。
英語が上手ければもっと話が楽しくできたのにな〜と思う出来事でもあった。

ただいまヘルシンキ空港

再びのヘルシンキ

遅延というトラブルはあったものの夕方の5-6時頃にヘルシンキ国際空港へと到着した。友人は翌日が授業だったため、本来は留学先へ帰るはずだったのだが、前日にVR Train(新幹線的なヤツ)が線路の故障(確か)があったようで、1日中運転を見合わせており、帰ることができなくなってしまった。災難だ…
私と同じホテルを取ることも出来なかったので、ストックマン前で別れを告げ、私は1人ホテルへと向かった。

宿泊したホテル

宿泊したホテルはストックマンの近くにあり、一旦荷物を置いてストックマンへ向かうことにした。
ストックマンはかなり大きなデパートのようだった。あまり下の階はきちんと見ていないが、5階にはmarimekioやアラビア、イッタラ、ムーミングッズなど色々なブランドの商品が置いてあり非常に楽しかった。
偶然友人が探していたmarimekkoのマグカップを見つけたため、涙の別れから数刻も立たぬうちの再開となった。

ストックマン(ブレていてすみません)
5Fのmarimekkoの売り場

思わぬ再開を果たした友人とmarimekkoの商品を見ていると、日本人の女性2人組に話しかけられた。
はじめはmarimekkoの本社に行きましたよ〜なんて世間話をしていたのだが、「そういえば明日はストライキで公共交通機関が全て止まるらしい」という衝撃のニュースを伝えられた。
逆に今まで知らんかったんかい、という話なのだが、久しぶりにヘルシンキに帰ってきたのと、私たちがスウェーデンやブダペストに行っている間にもストライキがあったため、さすがに立て続けにはないやろ〜と勝手にタカをくくっていたのだ。全然そんなことはなかった。
どうやら話しかけてくださった女性2人組は前回のフィンエアーのストライキの影響で旅行が延期となったらしいのだが、やっとフィンランドに来れたと思ったら今度はヘルシンキでストライキに合ってしまったようでなんとも不運だ。

ということはトラムも今日で見納め

ストライキのニュースを聞き、軽い絶望を感じながらも、もし翌日ヘルシンキ観光の時間が十分に取れなくてもいいように、とヘルシンキ大聖堂を見に行くことにした。飛行機の遅延でただでさえ観光の時間が無くなってしまったのに…
さらに不運なことにこの日は天気が悪く暴風雪だった。気温が低くないのは不幸中の幸いだったが傘を刺そうにも風が強く、結局フードを被って歩くことにした。(ちなみに傘を刺している人は1人も見なかった。)

ヘルシンキ大聖堂へ向かう途中で、映画「かもめ食堂」のロケ地にもなっているアカデミア書店と中にあるCafe Aaltoに立ち寄った。

Cafe Aalto

なんとかヘルシンキ大聖堂にもたどり着き、もし明日見に来れなくても良いようにしっかりと目に焼き付けておいた。

雪で見えないヘルシンキ大聖堂
それでもやっぱり綺麗なヘルシンキ大聖堂

その後トラムに乗り何軒かスーパーへ行きお土産用のペーパーナプキンやら夕飯やらを購入した。

ホテルへ戻り、ストライキを受けて明日の空港への移動手段を検討していたら、市内のトラムや地下鉄は止まるが空港への電車は運行しているということを知りひと安心して眠ることが出来た。情報をあらかじめ入手しておくのは大切だと痛感した出来事だった。

余談だが、ストライキの情報を教えてくれた方が言うには、ヨーロッパはストライキが多いから、旅行前にストライキが起きそうかどうか調べてから来るといいらしい。日本でストライキにあうことはまず無いので結構カルチャーショック(?)を受けたが非常に勉強になった。

ヘルシンキにあった東京館

トラブルに次ぐトラブルというような1日だったが、無事にヘルシンキにたどり着くこともでき、なんだかんだ良い1日となった。
旅行も残すはあと1日!!寂しい!!!

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